先日、アメリカン航空の乗客が、リクライニングしたシートを後ろから何度もパンチする男の動画をツイートしました。この動画は拡散され、フライト中にシートを倒すことの是非について再び議論が巻き起こりました。
前の乗客のシートを後ろからパンチするのが適切な行為でないことは、全員が同意してくれると思いますが(そう願いますが)、フライト中にシートを後ろに倒してもいいかどうかについては、人それぞれが違った(ときには強い)意見を持っています。
デルタ航空のCEOはシートを倒さない?
CNBCのSquawk Boxのインタビューで、デルタ航空のCEOがこの問題について次のように語っていました。
乗客にはリクライニングする権利があると思います。デルタ航空ではリクライニングの幅を狭める試みを行っていますが、おそらく適切な行為は、シートを後ろに倒す前に、後ろの人に倒してもいいか尋ねることだと思います。私なら文句は言いません。
(中略)
後ろに背の高い人が座っていることがわかったのなら、シートを倒す前に倒してもいいかを尋ねるのが礼儀だと思います。
私自身はシートを倒しません。航空会社のCEOとして、シートを倒すべきだとは思わないからです。ですが、前の席の人がシートを倒してきても、私は文句を言いません。
あなたの行動が周りに与える影響を考える
これは、機内だけでなく、日常生活一般にもあてはまる、誠実で合理的なアドバイスだと思います。ほかの人に影響を与える行為をするときは、実行する前に、どのような影響を与えることになるのか考える(そして、まずは尋ねてみる)必要があります。
基本的には、シートを倒す前に後ろの席の様子を確認し、シートを倒すとその人の快適性を大きく損ないそうだと思ったら、倒すのをやめるべきでしょう。
たとえば、後ろの人が2メートルを超える長身だったり、膝の上に幼い子どもを乗せていたり、中央席ですでに窮屈そうに座っていたとしたら、状況をさらに悪化させるべきではないでしょう。
最低でも、シートを倒そうとしていることを後ろの人に知らせるべきです(私は前の人がリクライングしてきたせいで、ノートパソコンが壊れそうになったことがあります)。できれば、倒してもよいかと尋ねてもらいたいところです。
シートを倒す前に確認しよう
冒頭で紹介した拡散動画をよく見れば、女性の後ろの男性は、最後尾の席に座っているようです。つまり、自分はシートをまったく倒せない状況です。前のシートをパンチするのは正しい行為ではありませんが、この男性がどうしてそれほどイラついていたのかは理解できます。
結局のところ、機内の乗客の誰もが(ファーストクラスの乗客でさえ)、本当に快適に過ごせるだけのスペースを与えられていないのが実情です。
注:デルタ航空は現在、一部のフライトで、リクライングの幅を狭める試みをしています。その場合は、フルにシートを倒しても、後ろの人にそれほど迷惑をかけずに済むかもしれません。
たとえあなたにシートを倒す権利があるのだとしても、他の人のスペースを奪う前に、一言確認をしてもいいはずです。
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Image: Lifehacker US
Emily Price - Lifehacker US[原文]