Appleの6番目となるiOS14.5ベータ版は、iPhone 11、iPhone 11 Pro、およびiPhone 11 Pro Max(iPhone 11 miniは除く)のバッテリーの状態報告を再調整する新機能を提供しています。
これは、一部のiPhoneハンドセットに悪影響を及ぼしたと報告されている、不正確なバッテリーの状態報告とピークパフォーマンス機能の低下に対応するためです。
最大容量とピークパフォーマンスのデータの精度向上に

MacRumorsによって発見されたAppleサポートドキュメントで、Appleは次のように述べています。
最大容量とピークパフォーマンス性能の再調整は、定期的な充電サイクルの間に行われ、数週間かかる場合もあります。
再調整中は、表示される最大容量のパーセント値は変化しません。
ピークパフォーマンス性能は更新される場合がありますが、さほど顕著ではないので、気付かないことが多いでしょう。
バッテリーが劣化しているという従来のメッセージが表示されていた場合、iOS 14.5 にアップデートすれば削除されます。
Appleは、この再調整のプロセス中に、「設定」→「バッテリー」→「バッテリーの状態」にメッセージが表示されるとしています。
この再調整プロセスが完了すると、最大容量とピークパフォーマンスのデータが更新され、より正確な情報が反映されるでしょう。
再調整した結果、バッテリーの状態が低下していることが示された場合、iPhoneはこれを確認するメッセージを表示。
バッテリーサービスメッセージが点滅する場合、Appleは影響を受けたバッテリーをアップルストアかApple 正規サービスプロバイダーで無料で交換するとしています。
「バッテリーゲート」論争の再発防止
AppleがiOSアップグレードにバッテリー関連のアップデートを入れたのは、これが初めてではありません。
数年前の2016年後半、一部のiPhoneユーザーは、バッテリー残量が約30%に達したときにハンドセットがシャットダウンしたと報告しています。
Appleは、iOSで「バッテリーのパフォーマンスとシャットダウン操作を管理するアルゴリズムを改善する」アップデートを配信。これにより、こうした予期しないシャットダウンは大幅に削減されました。
しかし、Appleのやり方に透明性が欠けているのではないかという指摘があったことを基に、複数の四半期わたり批判され、古くなったiPhoneのアップグレードを意図的に遅らせていたという非難につながりました。
その結果、「バッテリーゲート」論争が勃発。
現在の問題に関してAppleの新しいWebページが示しているように、AppleはiOSのバッテリー関連の問題について透明性を保つように特に注意を払っています。
これにより、問題に迅速に対処していることを示しているだけでなく、すべてを非常にオープンに行っていることも示しています。
Siriの音声オプションも追加予定
iOS14.5ベータ6には、バッテリーの再調整機能に加えて、Siri音声機能のアップデートが含まれています。
これにより、Siriのデフォルトの音声がなくなり、2つの新しい音声オプションが追加されます。
iOS14.5がベータ版でないバージョンで公開される正確な時期はわかっていません。しかし、4月のどこかの時点になる可能性は十分にあります。
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Original Article: Apple Will Recalibrate iPhone Batteries When You Upgrade to iOS 14.5 by MakeUseOf