デジタルツールの普及。そして新型コロナウィルスの流行によるデジタルシフトのため、手帳の役割も変わりつつある現在。
そんな時代の流れのなかで、既存の手帳のスタイルを踏襲しながら、新しい形を提案している製品もあります。
今回紹介する「仕事まとめisshoni.プラン+メモ ウィークリー B6 グレー E8726」(ダイゴー)もその1つです。
自由を求めた大胆なスタイル

その最大の特徴は、週間予定欄のスタイルです。
「isshoni.プラン+メモ ウィークリー B6」の週間予定記入欄は、いわゆる「レフト式」と呼ばれる、左側が日付ページ、右側がメモ欄になっているスタイルです。
この「isshoni.プラン+メモ ウィークリー B6」も見開きの左側のページに、日付が縦に7日分配置されています。
その日付部分のアレンジが、非常に大胆なのです。
左側の日付部分を除いた、大部分を占める残りのスペースはすべてメモの欄として自由に使えます。
これを可能にしているのが、手帳全体にある方眼です。
見開き2カ月、見開き1週間の両方の予定記入欄とも、すべて方眼がベースになっています。
ほかの手帳の紹介記事でも少し触れていますが、これによって使い方の自由度がグッと上がっています。
チェックボックスも簡単につくれ、文も図やイラストも書きやすいのです。
また、スペースを区切って何項目かのメモをとるのもやりやすいでしょう。
各種手帳術のルール欄がプリインストール
レフト式の右上にあるスペースにも注目。
ここには「todo」「limint」「log」「memo」の4項目の欄があります。
ここにインクの色を書いておくと、マルチペンを使って、それぞれの項目の情報が簡単に書き分けられます。
これは今までありそうでなかった工夫です。
余計な情報を排除した、見開き2カ月の月間予定欄

月間ページは見開きで2カ月分で、長期間を見渡しやすい仕様です。
そして、よく見ると日付と曜日以外の情報がそぎ落とされています。
普通の手帳ならば日付の横に書かれているような六曜や月齢といった情報が完全にカットされているのです。
それらの情報が不要な人にとっては、ありがたい仕様です。そのおかげで、自分が記入した情報のみに集中できるわけです。
また見開き2カ月の構成は、総ページ数の削減にも貢献しています。
予定と関連メモに集中できるすっきり仕様
この「isshoni.プラン+メモ ウィークリー B6」の潔い仕様は、ほかにもあります。
昨今の手帳にある、パーソナルな情報ページ、たとえば見たい映画とか読みたい本のリスト、また行った(行きたい)お店のリストなどがまったくありません。
それどころか、住所録はもちろん、地図・路線図や年齢早見表などの手帳の一般的な便覧すらもバッサリと省略されています。
これらのことを総合して考えると、この「isshoni.プラン+メモ ウィークリー B6」は、薄い本体の中に、予定とメモを集中して記入・参照するために、不要な情報は一切そぎ落とした手帳なのだということがわかります。
デジタルツールの補助として、アナログツールである手帳を導入したいという人には、非常におすすめな1冊です。
Photo: 舘神龍彦 / Source: isshoni.