新年に目標を掲げる人はたくさんいると思います。
「毎朝5時に起きてジムに通う」「アルコールを断つ」「新しい楽器を週末にかならず2時間練習する」
そうした目標を立てた人のうち、挫折してしまう人はどのくらいいるのでしょうか。
実際は、たいていの人が挫折しているのですが、驚くことではありません。はじめと終わりをちゃんと設定していない目標は、なかなか続かないものなのです。
たとえば、レッスンを3回受けたからといって、次のヨーヨー・マになれるわけではありません。「ブレイクスルー」、つまり人生における何らかの進歩は、自然に起こるものではないからです。
幸運を手に入れるのと同じように、努力しなければなりません。
人生を変えるのはマイクロシフト
Brianna Wiestさんは、ブログサービス『Medium』に、「たった一度のびっくりするようなブレイクスルーが、人生を変えるのではありません」と書いています。「人生を変えるのは、マイクロシフト(小さな変化)です」と述べ、以下のように続けています。
「マイクロシフト」は、日々の生活におけるほんの小さな変化をいくつも積み重ねたものだと考えましょう。たとえば、1回の食事の一部を1度だけ変え、それを2回、3回と続けていくことです。すると、何が起きているか理解さえしないうちに、ある行動パターンが身についています。
やがて、こうした小さな変化が積み重なって、大きな変化になります。そこに至るまでの1~2年を振り返ると、すべてが違って感じられるでしょう。身に着けた新たな行動や態度がぴたりと一体化し、世界が違って見えるようになります。
「定着して長続きする変化は、一瞬にして起きるのではありません。習慣を再構築することによって起きるのです」とWiestさんは説明しています。
つまり、リンゴが頭の上に落ちてきて、それまで頭を悩ませていた問題の答えが一気にわかるような瞬間が訪れることなどないのです。小さなことからはじめて、それを毎日続けていかなければなりません。
「スマホを使う時間を減らしたいなら、今日は、スマホを確認するのを1回だけ我慢しましょう。もっと健康的な食生活を送りたいなら、今日は、水をコップ半分飲みましょう。睡眠時間を増やしたいなら、今夜は、昨日の夜より10分早くベッドに入りましょう」とWiestさんは提案しています。
小さなことでも絶えず繰り返そう
どんな習慣でも、繰り返さなければ身につきません。ただちに身につくものではないと認識する必要があります。
あるときふいに劇的な変化が訪れて、いきなり1万ドルが貯まるとか、フルマラソンを走れるようになるとか、モーツァルトの全楽曲を知る、などということにはなりません。
でも、長い期間をかけてマイクロシフトを心がけ、努力を続ければ、目指すところへきっとたどり着けるはずです。
あわせて読みたい
Image: Sergey Tinyakov/Shutterstock.com
Source: Medium
Alicia Adamczyk - Lifehacker US[原文]