大量消費より、いいものを長く愛用することがスタンダードになりつつある今、毎日身につけるものこそ、長く大切に着続けたいと考える人が増えています。
そんな洋服の代表格とも言えるのが、ビジネスシーンやフォーマルシーンで欠かすことのできない「スーツ」。スーツのなかでもファッションに精通したスタイリストが推すのは、おしゃれなうえに長く愛用できる「オーダースーツ」です。
自身も老舗のテーラーでスーツを作って以来、オーダースーツの魅力にハマっているという人気スタイリストの笠井時夢さんが、おすすめのオーダースーツ店を紹介。オーダースーツを作るうえでチェックしておきたいポイントの解説や、笠井さんのオーダーメイドスーツ作りの体験レビューも必見です。
笠井時夢さん

1983年2月3日生まれ、山梨県出身。スタイリストを志し、16歳で上京。23歳の時に独立し、以後、雑誌、アーティスト、広告などさまざまなフィールドで活躍中の人気スタイリスト。twitter:@sty__tom
20代
30代
40代
50代
お店の雰囲気をチェック
ジャストサイズのものを作る
オンオフで着用できるものを作る
ビジネススーツならベーシックカラーを選ぶ
手持ちのアイテムを考えて作る
スタッフにしっかり相談&確認する
自分の好きなものを作る
1 .オーダースーツとは?
サイズやデザイン、シルエットなどを個別に作ることができるオーダースーツ。既製品のスーツと異なり、自分の体型や好みに合うものを作ることができるので、フィット感のよい着心地のいいスーツを作ることができます。
最近では、個人経営のテーラーやオーダースーツ専門店だけでなく、大手スーツメーカーでも、こうしたオーダースーツを受注しているところが増えています。
オーダースーツが今ほど一般的になる前に、老舗のテーラーで作って以来、オーダースーツを時々作るようになりました。
既製品でサイズの合っていないスーツを着てしまうとだらしく見えてしまいますが、オーダースーツは自分の体型にフィットしているので、スタイリッシュに見えます。
2 .オーダースーツを作るメリット

以前からオーダーメードスーツを作っていたという笠井さん。今回実際にオーダーメードスーツ作りを体験していただきましたが、オーダーしてみて感じたメリットについて教えていただきました。
長年愛用できる
ビジネスシーンはもちろん、かっちり見せたい時や結婚式といったフォーマルシーンなど、季節やシーンを問わず愛用できるオーダースーツ。かつて老舗のテーラーで作ったものは5年以上愛用しています。自分の体型にぴったり合うスーツで、愛着も湧くので、長年愛用できるというのがメリットのひとつです。
褒められる
既製品と異なり、細部までこだわって作れるのがオーダースーツの魅力なので、着ていると「そのスーツかっこいいね」と言われたり、「どこで買ったの?」と聞かれたりすることも多いです。オーダースーツだからこそ感じることのできる、ステイタスのようなものもあります。
体型維持もできる
自分の体型に合ったジャストサイズで作っているからこそ、スーツに合う体型を維持しようと思える部分もあります。サイズが変わったからとすぐに既製品のサイズチェンジをするのではく、せっかく作ったオーダースーツに合わせて、体型維持をすることも大切なのではないかと思います。
3 .年代別オーダースーツが作れるおすすめブランド
ここでは笠井さんが、年代別におすすめのオーダースーツのお店やブランドをセレクト。好みのテイストや価格帯に合わせて、自分に似合うオーダースーツ作りの参考にしてみてください。
20代
FABRIC TOKYO(ファブリックトーキョー)
デジタル世代のためのビジネスウェアブランド。オンラインで誰でも高品質でデザイン性の高いオーダースーツが作れます。自社で製品をデザイン、企画し、直接届けることで、手頃な価格ながらもおしゃれでクオリティの高いスーツを作ることが可能に。
サイズの測定、登録は店頭のほか自宅でも行え、いつでもどこでもネットオーダーができるという便利さもうれしいポイント。
手頃な価格でオーダースーツを作ることができるので、初めてオーダースーツを作るという人にもおすすめのブランド。
ビジネスやフォーマルスーツだけでなく、カジュアルセットアップやシャツもオーダーメイド可能。カジュアルさもありながら洗練されていて、現代のテーラーのあるべき姿が詰まっています。
UNIVERSAL LANGUAGE MEASURE’S(ユニバーサルランゲージ メジャーズ)
青山商事が手がける大人のためのストアブランド「ユニバーサルランゲージ」は、スーツやオンオフで使えるカジュアルアイテムが手に入るお店。 そのオーダースーツサービスである、「ユニバーサルランゲージメジャーズ」は、100万通りのバリエーションから、自分だけの1着を作ることが可能。メンズのみならずレディースもあり、経験豊富なスタッフが指定の場所までに来てくれるといううれしいサービスも。
オーダースーツ初心者や、まだあまり作ったことがないという人におすすめしたい「ユニバーサルランゲージ」のオーダースーツサービス。価格も手頃で、サイズを測るだけでもOKなのがうれしいですね。ビジネススーツはもちろん、少しカジュアルなものを作りたい時にもおすすめ。
編集部おすすめ年代別オーダースーツ店
DANKAN(ダンカン)
毎シーズン世界中で生産される生地を独自のルートで大量に仕入れることで、リーズナブルなオーダースーツ作りを可能にしているブランド。エントリーモデルのシングル上下スーツなら¥1万8,700円(税込)からオーダー可能。社会人として初めてスーツを着る人や、オーダースーツを作ってみたいという人が、試しやすい価格帯になっています。
30代
Life Style Order(ライフスタイルオーダー)
目黒駅から徒歩3分のところに店を構えるオーダーメイド専門店。男女問わず、ビジネススーツからカジュアル、フォーマル、ウェディング用の新郎衣装まで対応可能。客のライフスタイルに合わせたスーツを熟練の店主が仕立ててくれます。
目黒で見つけたテーラーで、小さいけどかわいい店舗のお店です。おしゃれなスーツを作ることができるので、ビジネススーツだけでなく、結婚式の二次会用やファッショナブルなスーツを作りたい人におすすめ。
Paul Smith(ポール・スミス)
人気ブランド「ポール・スミス」のオーダースーツサービス。クラシックモデルとニューモデルをベースに、豊富な生地から好みの表地と裏地を選べるだけでなく、ボタンカラーやステッチカラーなどのディテールもこだわることができます。
30代におすすめなのが、「ポール・スミス」のオーダーメイドでスーツを作ることができる「インディビジュアルオーダー」。ブリティッシュらしさあふれる、おしゃれなスーツを作ることができるので、ファーストスーツというよりも、3、4着目のオーダースーツを作る人におすすめです。
編集部おすすめ年代別オーダースーツ店
ONLY(オンリー)
1970年創業で、京都を中心に全国32店舗を展開している老舗スーツブランド。顧客ひとりひとりのサイズや好みに合わせて作るオーダースーツは、国内の自社工場にて生産しています。
採寸と生地選びのみのシンプルなオーダーシステムの「ミニマルオーダー」は1着¥3万800円(税込)〜、モデルやオプションなど自分好みにカスタマイズ可能な「テイラーメイド」は¥4万1,800円(税込)〜オーダー可能。自分の好みや予算に合わせて、オーダー方法を選ぶことができます。
40代
BOSS(ボス)
「ヒューゴ ボス」のコアブランド「ボス」のオーダーメイドサービス。200ものピースを現代のテーラリング技術と卓越した職人技を融合させた、独自のテーラリング技法を駆使して組み合わせ、ドイツのHUGO BOSS本社で仕立ててくれます。生地のほか、スーツの裏地、ボタンやポケットモチーフなど、さまざまなパーツを好みに合わせてカスタマイズすることが可能。
スーツとして信頼・安心感のあるブランド「ボス」のオーダーメードサービスで、大谷翔平がブランドアンバサダーを務めています。高級感もあり、上質なものを作りたいという40代や、少し背伸びしたいという人にもおすすめ。
Custom Tailor BEAMS(カスタムテーラー ビームス)
人気セレクトショップ「ビームス」が手がけるオーダーメイドセクション。ジャケットスーツのほか、シャツやコートなどのさまざまなアイテムを好みや体型に合わせて仕立て可能。素材にこだわり、日本人の体型を研究し尽くしてきたビームスだからこそ、ほかにはない上質なオリジナルスーツを作ることができます。
胸まわりの芯地や、水牛のツノやヤシの実から作った天然素材の高級ボタンなど、細部にまでこだわったおしゃれなスーツを作ることができます。スタッフの方はスーツにとても詳しく、おしゃれな着こなしをしているので参考にもなります。ワンランク上のスーツを作りたい人におすすめです。
編集部おすすめ年代別オーダースーツ店
DIFFERENCE(ディファレンス)
東北から九州まで全国56店舗を展開し、店頭でプロのテイラーによる採寸・注文のオーダーメイドができるほか、自宅にいながらスマホを使ってAI導入したアプリからも注文可能。
ニュージーランド政府協力のもと、サステナブルな素材の生産にも力を入れていて、ほかにはない高品質な生地で仕立てることができます。最短お仕上げオプションを利用すれば、7〜10日で仕上げてくれるサービスもあります。
50代
EMPORIO ARMANI(エンポリオアルマーニ)メイド トゥ オーダー
「ジョルジオ・アルマーニ」のセカンドライン「エンポリオ・アルマーニ」が、世界初にして日本でだけ行っているセミオーダースーツサービス。細かな採寸不要で、「CITY LINE」と「M LINE」というエンポリオアルマーニの2つの人気モデルから好みの型を選び、生地や裏地、ボタンをカスタマイズすることが可能。
イタリア高級老舗ブランドのセミオーダースーツのサービスです。お値段もそれなりにしますが、それに見合った質の良さがあります。熟練したスタッフがいるので、おしゃれでかっこいいスーツを作ることができます。年齢にも見合う上質なスーツを作りたい方におすすめです。
SUPREMO(スプレーモ)
元々は生地メーカーとして発祥した、イタリアを代表する世界的ファッションブランド「エルメネジルド・ゼニア」の生地を使用し、上質なスーツを作ることができる「スプレーモ」。ソフトで上質なゼニア生地の縫製に必要な、高度な技術を持つ熟練した職人が、細部にまでこだわった1着を仕上げてくれます。
ゼニア認定のオーダースーツ専門店。上質な生地であるゼニア生地を使用していて、スーツのクオリティはもちろんのこと、130年以上オーダースーツを作り続けてきたことから信頼感も抜群。100日以内のサイズ直しが無料、お直し永久対応とアフターフォローもしっかりしています。
編集部おすすめ年代別オーダースーツ店
azabu tailor(麻布テーラー)
北海道から九州まで店舗展開している人気オーダースーツ店。麻布テーラーは「パーソナルオーダー」を採用しており、¥4万4,000円(税込)〜オーダー可能。
国内の毛織物名産地である紀州の名門メーカーで織られたウールを使用し、50年以上の歴史を持ち、1964年の東京五輪選手団のプレザーやヨーロッパブランドのスーツなどを手がけてきた、国内にある直営工場で仕立てられます。
4 .スーツの種類
ここではスーツの種類を解説。基本的なスーツの種類を知ったうえで、自分の好みや体型に合うスーツを作るようにしましょう。
<シングルとダブル>
スーツのジャケットのボタンの数によって、「シングル」「ダブル」と分類が異なります。
シングル | ダブル |
---|---|
前ボタンが1列になったデザインのもの。ボタンの数は2つが主流。 もっともスタンダードなタイプで、ビジネスからフォーマルなど幅広く使える。 | 前ボタンが2列になったデザインのもの。ボタンの数は6つが一般的。 ルーズなシルエットのものだけでなく、最近ではタイトでスマートなものも。 |
<ツーピースとスリーピース>
また、「シングル」「ダブル」の分類以外に、スーツの構成により、「ツーピース」「スリーピース」と分けられています。
ツーピース | スリーピース |
---|---|
ジャケットとパンツの2点セット。 もっとも一般的なスーツ。 | ジャケット、パンツ、ベストの3点セット。 フォーマルシーンなどで着用されることの多いタイプ。 |
5 .オーダースーツの作り方
笠井さんが最新のオーダースーツ作りを体験レビュー。自分に合ったスーツをどのようにオーダーしていくのかを紹介していきます。

今回ご協力いただいたのは、「FABRIC TOKYO 渋谷MODI」店。男女問わずオーダースーツを作ることができる人気店。
顧客情報の登録

まず初めにオーダースーツサービスの流れについての説明を受け、個人情報の登録を行います。また、洋服の好みや、普段のスーツについて、ワークスタイルなども伝えていきます。
今回笠井さんがオーダーするのは、ジャケットとパンツがセットになったツーピーススーツ(¥39,800〜)。ほかにも、ビジネス以外にも使えるカジュアルセットアップや、シャツのオーダーメイドも可能。
採寸
早速スーツを作るための採寸を開始。首周り、肩幅、腕の長さ、手首周り、胸囲、ウエストなど細かく採寸していきます。FABRIC TOKYOでは、フィッティングルームにてプロのコーディネーターのよる採寸が無料で、採寸だけをするというのもOKだそう。
テーラーで採寸だけをお願いするというのはなかなか言い出しにくいので、「採寸だけをしにきてくれてもいいですよ」と言っていただけるのは、とてもありがたいです。お店では採寸だけをして、後日オンラインでオーダーすることもできるので、いつでもどこでもオーダースーツが作れるのは便利だと思います。
試着
採寸の後は、近いサイズのものを試着して、太ももや丈の長さ、座った時のフィット感などを確認していきます。
POINT
ビジネススーツのスラックスの場合、裾が靴のアッパー(足の甲を包む部分)に少し触れる程度の長さの「ハーフクッション」がおすすめ。

スラックスに続いて、ジャケットも試着。袖の長さや着丈などを細かくチェックしていきます。
POINT
着丈は、正面から見ても横から見てもきれいに見える「ヒップが8〜9割程度隠れるくらいの長さ」がおすすめ。長すぎると着られている感が出て、間延びした印象になってしまいます。また、ウエストを詰めすぎると胸周りに影響が出てしまうため、お店のスタッフと相談をしながら決めていくとよいでしょう。
僕はO脚なのですが、脚がキレイに見えるようにセンタープレスの位置を変えてくれるサービスがあったのがとてもよかったです。また、猫背など体のクセも確認し、体型に合わせてジャケットの形を補正してくれるサービスもありました。
生地・デザインを選ぶ

採寸が終わったら、スーツの生地を選んでいきます。FABRIC TOKYOの場合、表地の種類は約300種あり、季節によってもラインナップが異なります。
ほかにも、イタリア製、イギリス製の生地などもあり、デスクワークの人にはストレッチの効いたシワになりにくい生地をおすすめするなど、ライフスタイルや仕事に合わせて生地の提案もしてくれます。

タブレットを使いながら、スーツの細かいデザインや仕様も決めていきます。襟(ラペル)のデザインや、ポケットの追加、ステッチの色、スタックスのタックの有無など細部にもこだわることができるところがオーダースーツのメリット。
以上でオーダースーツ作りは終了。FABRIC TOKYOでは、店舗での採寸を無料で行ってもらえるうえ、店舗では採寸だけをし、後日ホームページからオーダーするということも可能。
一度採寸を行ってしまえば、毎回店舗に行かなくても、ホームページからログインすればいつでもどこでもオーダーメイドでスーツを作ることができます。希望があれば生地サンプルを自宅に送ってくれるサービスも行っているそう。
6 オーダースーツを作る際のポイント

実際にオーダースーツ作りを体験した笠井さんが、オーダースーツを作る際にチェックしておきたいポイントを解説します。
お店の雰囲気をチェック
どんなスーツを作ることができるのかというのは、お店の雰囲気やディスプレイ、店員さんの着ているスーツなどを見ると、ある程度はわかると思います。今回スーツをオーダーしたFABRIC TOKYOの渋谷MODI店さんは、無機質でクリーンな、モード感漂う雰囲気の店舗でした。
生地サンプルが壁面にずらりと並んでいたり、見本のジャケットが掛けられていたりと、おしゃれでわかりやすいところもいいと思いました。こうしたおしゃれな場所でスーツを作るというのは、やはりテンションが上がります。
ジャストサイズのものを作る
「いつか太るかもしれない」と、大きめサイズで作りたいと考える人もいるかもしれませんが、オーダースーツの魅力は体にフィットすることの心地よさ。オーバーサイズではそのメリットが失われるため、今の自分の体型に合う「ジャストサイズ」のものを作るのがベスト。
そうすることで、ラインもきれいに見えて、スタイリッシュかつ高見えします。多少であれば、後でサイズ調整することもできますし、オプションでパンツにアジャスターをつけることもできます。
オンオフで着用できるものを作る
ビジネスやフォーマルシーンでのみ着用するスーツもいいですが、どうせ作るならオンオフ両方のシーンで使えるものを作るのもおすすめです。今回僕が作ったものも、生地をチェックにしたり、パンツをスニーカーにも合うような丈の長さにしたりしています。
カジュアルにも着られるようにしたいなら | かっちりした雰囲気にしたいなら |
---|---|
パンツを少し緩めにし、丈を少しだけ短めにする | ウエストをきっちりとした、ジャストサイズにするのがおすすめ |
ビジネススーツならベーシックカラーを選ぶ
オーダースーツは、手頃な価格帯で作れるメーカーもたくさんあるので、新社会人の方にもおすすめ。ビジネススーツなら、ベーシックで使えるネイビーやグレーなどを選ぶといいと思います。
オーダースーツは1着作ると、必ず2着目、3着目と作りたくなります。オーダースーツに慣れたら、柄ものやストライプなどにチャレンジしてみるのもおすすめです。
手持ちのアイテムを考えて作る
自分がどういったシャツや靴を持っているのかを把握し、それに合うスーツを作ることも大切です。自分で把握するために、手持ちのアイテムを写真に撮っておくのもいいかもしれません。
いざという時には、お店のスタッフの方にそれらの写真を見せれば、自分の好みを理解してくれたり、手持ちのアイテムに合うスーツを提案してくれると思います。
スタッフにしっかり相談&確認する
店舗のスタッフの方は、毎日たくさんの人のスーツを採寸していて、経験も豊富だと思いまので、どういったサイズ感がいいのか、どんな雰囲気に仕上がるかなど、遠慮をせずに希望をしっかり伝えることが大切です。
また、生地見本は小さいので、完成したスーツのイメージが湧きにくいこともあるかもしれません。疑問がある場合には、しつこいくらい確認をするといいと思います。
自分の好きなものを作る
せっかくオーダーメイドで作るので、自分の好きなものを作るようにしましょう。オーダースーツの場合、ボタンやステッチなどの細かいディテールにおいても、好みや個性を出すことができます。
自分らしさや自分の好み、希望などをスタッフの方にしっかりと伝えてください。万一過剰な装飾になっていたり、やりすぎてしまっていたら店員さんがアドバイスをしてくれると思います。そうしたアドバイスも参考にしながら、自分好みのスーツを作ってみてください。
完成したスーツはこちら

スタッフの方にアドバイスしていただいたサイズやディテールが、とてもいい感じに反映されていたので、実際に仕上がったスーツを着てみた時に思わず、「なるほどなぁ」と声が出てしまいました。オーダースーツは受け取りに行く時高揚感はもちろん、自分がセレクトしたディテールを見るだけでもうれしくなります。
かっちり着るのもいいですし、シンプルにTシャツ、スニーカーなどに合わせてもラインがきれいなので、スタイリッシュに見えますね。
世界に1つだけの、自分だけのオーダーメードスーツ。既製品のなかから選ぶのではなく、自分の好みを詰め込んで、最高に似合う1着を作るとスーツをもっと楽しむことができます。笠井さんのように、お気に入りのオーダースーツを作って、ビジネスやフォーマルシーンのおしゃれを楽しんでみてはいかがですか?
撮影:馬塲伸芳/構成・文:相馬香織