Windowsのメンテナンスはやりすぎに注意。

今回は、やらない方が良いこととPCの正しいクリーニングの仕方についても触れていきます。

1.回復パーティションを削除する

ほとんどの場合、Windows 10をインストールすると、回復パーティションが作成されます。

Windowsを自分でインストールした場合、この回復パーティションはほんの少しのスペースしか取らないことが多いのですが、製造元がカスタマイズしたバージョンのWindowsに組み込まれている独自の回復パーティションは、それよりはるかに多くのスペースを取ります。

回復パーティションのサイズを確認するには、「スタート」ボタンを右クリックするか、「Win + X」を押してパワーユーザーメニューを開き、リストから「ディスクの管理」を選択します。

Windowsがインストールされているディスクである「ディスク0」の横に、「回復パーティション」というラベルが付いたセクションが少なくとも1つ表示されます。

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ディスク管理ツールを使用すると、このパーティションを削除してドライブの空き容量を増やすことができますが、組み込みツールを使用してWindowsを便利に更新できなくなります。

別の回復メディアがあり、それを追跡できれば、回復パーティションを削除しても問題ありません。

しかし、それ以外の場合は、必要なとき命綱になるので、回復パーティションは触らない方が良いでしょう。

2.レジストリクリーナーを使用する

レジストリは、WindowsがOSとサードパーティアプリの両方の設定を保持するデータベースです。

通常、高度な調整などを実行する場合を除いて、自分でレジストリにアクセスする必要はありません。

レジストリのクリーニングをしても、ほとんどの場合、目立った改善は見られません。

いずれにしろ、レジストリクリーナーを使用すると、システムにとっては百害あって一利無しかもしれません。

レジストリは複雑な場所であるため、「優れた」レジストリクリーニングソフトウェアでさえ、誤って重要なファイルを削除する可能性があります。

そうなると、Windowsが破損したり、プログラムを損傷したり、別の大きな問題が発生する可能性があります。

そこまでしてレジストリクリーナーを使う価値はありません。使用することに利点はなく、システムを破壊する可能性があります。手を出さないのが一番です。

3.システムや重要なファイルを消去する

Windowsには、ファイルシステム全体に多くの重要なファイルが散在しており、不可欠なシステムファイル、プログラム設定、ユーザー自身が行った調整も含まれています。

そうしたファイルの中には、削除しようとするとWindowsがブロックするものもありますが、Windowsのクリーニングに熱心になりすぎると、重要なものを消去してしまうリスクもあります。

C:\ Windows」など重要なシステムディレクトリ内のファイルは削除しないでください。

OSはデフォルトでこれらの多くを非表示にするため、非表示のファイルを表示するように選択したかどうかダブルチェックすることは、この場合ますます重要になります。

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しかし、問題を起こす可能性があるのはシステムファイルだけではありません。

たとえば、一部のゲームでは、保存データがドキュメントフォルダに保存されます。

「ドキュメント」内にあるものをやみくもに削除すると、誤ってゲームの進行状況が失われる可能性があります。

絶対に触れてはいけないWindowsフォルダをよく把握して、特別な理由がない限り、触らないようにしましょう。

4.ドライバーをクリーンアップする

PCのドライバーは、PCに接続するすべてのハードウェアを正しく機能させるので、重要です。

チップセットやグラフィックスドライバーなどの主要なドライバーを最新の状態に保つことは大事ですが、ほとんどの場合、「壊れていない場合は修正しないこと」というルールに従う必要があります。

Display Driver Uninstallerのようなドライバークリーンアップツールは、問題のあるドライバーを削除するしか無いような極端な場合には役立ちますが、それ以外は使用を避けた方が良いでしょう。

代わりに何をすれば良いかについては、こちらの記事を参考にしてください。

5.ドライブをワイプする

過剰なクリーニングの究極の形は、ドライブをワイプすることです。Windows 10をリセットするときは、個人ファイルをそのまま保持するか、すべてをワイプしてゼロからやり直すか選択できます。

Windowsをリフレッシュする目的でリセットするときは、すべてをワイプしたいと思わないはずです。

しかし、自分のPCを他人に売ろうとしている場合は、すべてをワイプして、そのPCの新しい所有者にデータを回復されないようにしたいと思うはずです。

さらに一歩進んで、DBAN(Darik's Boot and Nuke)などのツールを使用して、ドライブ上のすべてをガベージデータで上書きして消去する方法もあります。

これをするにはかなり時間がかかりますが、ドライブにデータの痕跡が残らないのでセキュリティを確保できます。

ただし、これをするときは注意が必要です。

DBANのようなツールを使用すると、PC上のすべてが回復不能になるので、完全なバックアップがあり、本気ですべてを破棄したい場合以外は、やめておきましょう。

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Original Article: 5 Windows PC Maintenance Mistakes That Can Break Your Computer by MakeUseOf