毎朝は、いつだって新鮮なスタートです。
しかし、パソコンを起動したときに様々なアプリが一斉に立ち上がるように、目覚めたばかりのぼんやりした頭で多くのことを処理しようとすると、すぐに重荷になってしまいます。
だからこそ、私は前日の夜に計画を立てます。そうすることで1日を有利にはじめ、朝から全力で走り出すことができるのです。
前夜の計画が、翌日の勢いをブーストする理由
朝起きたときの、あのボーッとした感じ。
あれは、私の脳がまだ重大な意思決定をする準備ができていないサインです。
そこで前日の夜に計画を立てると「睡眠による思考の整理効果」を活用できるのです。
私たちが眠っている間、潜在意識は翌日の優先事項を整理して、特定の認知タスクを効率的にこなせるように準備を整えてくれます。
まるで、スターターピストルが鳴る前に、ランナーがスタート位置についているようなもの。
おかげで、コーヒーを片手にTo-Doリストと格闘する代わりに、どこから手をつけるべきかを正確に把握した状態で朝を迎えられます。
脳に「最初のタスクはどれにしようか」と議論する隙を与えません。やるべきことは、すでに決まっているのですから。
この明確さが心理的な摩擦を減らし、集中力への着火剤となるのです。
この習慣のために、必ずしもスマホを見たりPCの電源を入れたりする必要はありませんが、デジタルツールを使えばすぐできちゃいますよね。

私は以前、ChatGPTを使って朝のルーティンを設定する実験をしていましたが、最近ではその作業を前日の夜に行うように切り替えました。
この夜の習慣によって朝の貴重な時間を15〜30分も節約して、そのエネルギーを生産的な仕事に注ぎ込むことができます。
もちろん、私のやり方をそのまま真似する必要はありません。
今あるタスク管理の習慣を、ただ前日の夜に試してみて、効果があるか確かめてみてください。
紙のTo-Doリストをあえて使って、スクリーンから離れるのも良い選択です。
朝の計画が「先延ばし」を誘発するワケ
朝に計画を立てるという行為は、一見すると生産的に見えて、実は隠れた「先延ばし」であることがよくあります。
一般的に「意志の力」は起床直後にもっとも高いと言われますが、それは明確な目標がある場合の話です。
あふれかえる受信トレイ、鳴り止まないSlack、巨大で曖昧なタスクリストを目の当たりにすると、誰でも圧倒されてしまうでしょう。
私たちの脳は、大量の情報に混乱して、結果として先延ばしを選んでしまうのです。

「ちょっとメールをチェックするだけ」と言い訳しているうちに、気づけば45分が経過し、自分の優先事項ではなく他人の都合に振り回されていた……という経験はありませんか?
あるいは、気の遠くなるようなタスクリストをただ眺めてしまい、デスクトップの整理といった簡単な雑用に逃げ込んでしまうことも。
朝の計画は、しばしば「受け身の仕事」へと変わりがちです。
自分で優先順位を固める前に、通知や緊急の依頼があなたの集中力を乗っ取ってしまうのです。
皮肉なことに、私が使っているいくつかのデジタルツールは、この問題を様々な形で悪化させました。
- 通知の津波: メールやWhatsAppのようなメッセンジャーアプリは、未読の嵐で私を溺れさせ、一日を計画する前に集中力を奪い去ります。
- 無限リストの罠: Asanaのようなツールで、明確な優先順位がないまま巨大なタスクリストを開くと、思考が停止してしまいます。
- コンテキスト探し: 「なぜこのタスクを追加したんだっけ?」「あの重要な書類はどこだ?」と思い出す作業に時間を浪費します。
夜に計画を立てることは、こうした混乱に対する一種の「鎮静剤」として機能します。
デジタルの邪魔が入る前に、1日を主体的に設定できるのです。
実践!前夜の計画を立てるためのデジタル活用術
はじめるのは簡単。
これから紹介する基本的な仕組みを使って、自分だけの一貫した5〜10分の「夜のルーティン」を構築してみてください。
大切なのは、ツールそのものよりも、それを継続する仕組みや習慣であることを忘れないでください。
1. ブレインダンプ&キャプチャ
頭に浮かんだ雑念やタスクを書き出して、思考をクリアにしましょう。
- Apple Notes、Google Keep、Evernoteのようなアプリで素早くメモを取れます。
- もしよければ、考えを音声ジャーナルとして録音するのも、試す価値のある時間節約術です。
2. レビュー&優先順位付け

メインで使っているタスク管理アプリを開きます。Todoist、Microsoft To Do、TickTickなど、お好みの人気アプリで構いません。
- 新しいメモ、タスクリスト、そして明日のカレンダーを確認します。
- 次に、その日の「最重要タスク(MIT)」を1つ選び、明確にフラグを立てます。私はこれを「その日のハイライト」と呼び、「緊急」「満足」「喜び」のいずれかに分類しています。
- 圧倒されないように、他のタスクは3〜5個の重要な項目に絞り込みましょう。緊急性の低いタスクは「いつかやる」リストに入れるか、先送りにします。
3. タイムブロッキング
Google Calendar、Fantastical、Apple Calendar、Motionといった一般的なアプリを使いましょう。
- タスクをカレンダーにドラッグまたは入力して、バッファーを含めた現実的な時間枠を割り当てます。仕事、休憩、運動、昼食も、すべて「アポイントメント」としてスケジュールに入れるのがコツです。
- タスクを色分けすると、視覚的にすばやく認識できます(例:青は集中作業、緑は会議、オレンジは休憩など)。
もし「タイムブロッキング」がしっくりこないなら「タスクバッチング(似た作業をまとめて処理する方法)」を試してみてください。
日によってタスクの内容は変わるので、私もこの2つを柔軟に切り替えています。
4. 翌日の仕事環境を準備

必要のないタブやアプリは閉じておきましょう。
- 最初のタスクに関連する主要なドキュメントやツールを開き、そのリンクをカレンダーやタスクのメモに保存しておきます。私は記事を書くとき、「ここから開始」という名前の一時的なフォルダにブックマークしています。
- 重要なタスクを始めるときは、集中モード(iOS/macOS)やデジタルウェルビーイング/おやすみモード(Android)を起動し、作業中の邪魔をシャットアウトしましょう。
ここではデジタルな仕事について述べましたが、これらのヒントはあらゆることに応用可能です。
たとえば、朝ジムに行くなら、前夜のうちにウェアや道具を準備しておく、といった具合です。
5. 最終確認&コミットメント
カレンダーとタスクをざっと見渡し、計画が的を射ており、現実的であることを確認します。
邪魔になるアプリを閉じたら、誰もが持っている究極の生産性アプリ――そう、「時計」――に従うことを、心の中で誓いましょう。
夜に計画を立てることは、単にTo-Doリストを書くこと以上の「戦略的な習慣」です。
デジタルツールを使って、就寝前に把握、優先順位付け、スケジュール、準備を済ませることで、私たちの脳は翌日をイメージする十分な時間を得られます。
もちろん、予期せぬ出来事が起きたら、いつでも計画を微調整して対応すれば良いのです。
この習慣を身につければ、あなたは圧倒される毎日と引き換えに「明確さ」を、そして朝のストレスと引き換えに「勢い」を手に入れることができるでしょう。
Original Article: Why I Only Plan My Day the Night Before (Not the Morning Of)by MakeUseOf

























