「インデックスファンドが投資には最適」という見解の記事を多く目にします。長期投資であれば、元本割れする確率が低いとされているのが人気の一因でしょう。ところで長期と聞いて、どれくらいの年月をイメージしますか?

金融庁の資料では、インデックスファンドが元本割れする可能性の低くなる期間を20年以上としています(※1)。損したり、得したりしながら、数十年単位でみると結果オーライだった、ということ。

昨今の上昇相場からは想像がつきにくいかもしれませんが、2000年代後半のITバブル崩壊(※参照)により景気が低迷して投資家に打撃を与えた過去も覚えておいて損はありません。

インデックスファンドは、良くも悪くも指数と同じ値動きとなり、市場平均以上のリターンが出る投資先を見逃してしまうリスクもあります。投資に万能薬はありません。他の選択肢にも目を向けるべきです。

一方で、投資初心者にとって、インデックスファンド以外の投資先を探すのはハードルが高いと感じるかもしれません。そこで知ってほしいのが、アクティブファンド。プロが銘柄を選別してくれるため、投資家はテーマやコンセプトを選べばよいので、だいぶハードルが下がります。

インデックス or アクティブ、どちらにもメリット・デメリットがありますが、どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。投資先を分散させ、インデックスファンドで相場平均並みの利益を得つつ、アクティブファンドにも投資してみるのがコツ。両方の長所を活用し、投資ビギナーから一歩進んでみませんか。

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インデックスファンドとアクティブファンドの違いは?

まずは2つのファンドの違いから確認していきます。

インデックスファンド「指数に連動した運用成果を目指す」

日経平均のような指数と同じ運用成果が期待できるのがインデックスファンドです。株式ファンドであればニュースで「株が上がった」と報道されたときに、資産が増えているイメージ。

アクティブファンド「指数を上回る運用成果を目指す」

株式市場が上昇している時はより儲けることを、下落している時は市場平均よりも損しないことを目指します。

次に、それぞれのメリット・デメリットを見てみましょう。

インデックスファンド/アクティブファンドのメリットとデメリット

▼インデックスファンド

<メリット>

  • コストが抑えられる
  • メジャーな指数に連動するものが多く、どんな投資信託なのか理解しやすい
  • 指数(市場全体)に投資できる など

<デメリット>

・指数以上のリターンを狙いにくい(下げ相場のときは、一緒に下がる)など

▼アクティブファンド

<メリット>

  • 指数以上の成果を期待できる
  • 種類が豊富 など

<デメリット>

  • 成績はファンドマネージャーの腕次第
  • コストが高い傾向がある など

なぜ初心者にはインデックスファンドがおすすめされるのか?

インデックスファンドが投資初心者におすすめされるのは、長期的に見れば、どれを買ってもそれなりに良い成果が期待でき、シンプルで仕組みがわかりやすいという特徴があるためでしょう。

日常でよく目にする「日経平均株価」や「ダウ平均」のような指数を選べば、市場平均並みの利益が期待できます(※参照)。ファンドマネージャーの手腕に左右されないため、当たりハズレが少ないのです。ただし、株価が軒並み下落するようなときには損失が出やすいというデメリットも。

「日経平均株価」に連動するインデックスファンドであれば、トヨタやユニクロのような日本の有名企業の業績に運用成果が連動する、と考えれば想像がつきやすいはずです。

高配当株や注目のテーマに投資できるのがアクティブファンド

一方で指数に連動しなくても、優良な投資先はたくさんあります。

ひとつの例として挙げられるのは、高配当株です。

下げ相場や、株が上がりにくい相場を乗り切る手法として、高配当株への投資という選択肢もあります。仮に、年率7%の配当が出る株を10年間保有すれば、株価が半分になった場合でもほぼ損が出ない計算です※2。値上がり益に期待できない場面では、配当益をコンスタントに得るという考え方もあります

もうひとつは、注目されているテーマへの投資。最近では、テスラ株が1年で2倍になったことが話題になりました。金融緩和の恩恵を受け、クリーンエネルギー関連銘柄が上昇したからです。注目されている投資テーマに上手く乗ることで、市場平均以上の利益が期待できます。

とはいえ「高配当で着実に稼ぎたい」、「流行りのテーマに乗って、もっと投資で利益を出したい」と思っても、銘柄選定には労力が掛かります。

このようなときこそ、アクティブファンドの活用がおすすめ。投資のプロがテーマや目的にあった銘柄を選び、定期的に銘柄の入れ替えまでを対応してくれるため、自分で一から投資を勉強し、銘柄を選ぶより手軽で、効率よい資産形成ツールとなるはずです。

アクティブファンドで賢く資産形成も視野に

インデックスファンドとアクティブファンドの、どちらかがより良いわけではありません。上手に組み合わせて、投資信託という便利なツールを使うことで、賢い資産形成につながっていきます。

  • インデックスファンドは、市場平均並みのリターンが狙える:初心者におすすめ
  • アクティブファンドは、指数以上の利益が狙える:中級者におすすめ

ただし、インデックス・アクティブファンドどちらを選択しても、元本は保証されず、確実に利益が出るわけではありません。投資は無理のない範囲で行いましょう。

※1 金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」より:日本株式、先進国株式、日本債券、先進国債券のインデックスファンドを均等配分で積立投資した場合。

※2 分配金は変更される可能性がある。分配金再投資、税金・手数料は考慮しない。

Source: 金融庁,内閣府,日興アセットマネジメント