Google Chromeは地球上で最も人気のあるブラウザですが、タブの管理で悩んでいる人も多いと思います。
でもご安心を。「タブ開きすぎ」問題は、拡張機能で解決できます。
これは昔からある問題です。だからこそ、開発者たちはChromeにおける「タブ開きすぎ問題」を解決するための拡張機能をつくり続けてきました。
今回は、Chromeのタブ管理を大幅に強化してくれる6つの新しい拡張機能(一部は他のブラウザでも利用可能)を紹介します。
1. Mark Tab Manager:ウェブサイトごとにタブグループを自動作成
ユーザーの要望に応えて、GoogleはついにChromeにタブグループを作成できる機能を追加しました。
この機能を使えば、タブの乱立を解消し、必要なタブをすぐに見つけることができます。
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とはいえ、現在のところタブのグループ化は手動で行なわなければなりません。
Mark Tab Managerこそが、Googleがつくるべきだったタブマネージャです。この拡張機能は、開いているすべてのタブから、ウェブサイトごとにタブグループを自動的に作成してくれます。
グループ化されたタブには、ウェブサイト名がラベル表示され、個別の色が割り当てられます。すでにグループ化されているウェブサイトから新しく開いたタブは、自動的に移動してグループに追加されます。
また、サブドメインごとにタブをフィルタリングしたり、アルファベット順に並べ替えたり、タブ数を非表示にすることもできます。
当然ながら、Mark Tab Managerは、現在のウィンドウ内で開いているタブだけを扱います。ほかのウィンドウで開いているタブは、グループに自動追加はされません。
ダウンロード:Mark Tab Manager for Chrome(無料)
2. Acid Tabs:タブを自動グループ化するカスタムルールを作成
Mark Tab Managerは、ウェブサイトごとにタブグループを自動作成してくれますが、Acid Tabsはさらに一歩進みます。
この拡張機能を使えば、タブをグループに自動追加するためのカスタムルールを、URLパラメータを使って設定することができます。
たとえば、「ソーシャル」という名前のタブグループを作り、「facebook.com」「twitter.com」「pinterest.com」などのウェブサイトを入れるようにルールを設定することができます。
これらのキーワードを含むURLを開くと、そのタブを自動的に「ソーシャル」グループに追加してくれます。
ルールが作成されたら、タブグループの表示順を変更することもできます。アイコンをクリックして、右側に表示される矢印キーで順番を並べ替えたり、グループの背景色を指定することが可能です。
ダウンロード:Acid Tabs for Chrome(無料)
3. Tile Tabs WE:シンプルなタブのタイル化で並列表示を実現

Vivaldiなどの一部のブラウザは、タブのタイル化機能を標準搭載しており、複数のタブを横や縦に並べて表示することができます。
ChromeやFirefoxにはこの機能はありませんが、WEの拡張機能「Tile Tabs」を使えば、それに近いことができます。
この拡張機能は、複数のタブ(2つ・3つ・4つ・6つ)を水平、または垂直に並べるレイアウトがデフォルトで用意されています。選択したレイアウトに応じて、各タブウィンドウに割り当て、並べて表示します。
また、レイアウトを指定せず、現在のウィンドウで開いているすべてのタブを一度にタイル化することもできますが、余計に散らかるだけかもしれません。
また、カスタム・タイルレイアウトを作成することもできます。タイルごとにサイズを変えたい場合は、そのようなレイアウトを作成し、Tile Tabs WEのプロファイルに保存しておけば、必要な時にワンクリックで適用することができます。
Tile Tabs WEは、それぞれのタブを個別のウィンドウに変換し、選択したレイアウトどおりに表示してくれる拡張機能です。
つまり、タイトルバー、URLバー、そのほかの要素(ブックマークバーなど)も、各タイルごとに表示されることになります。あまりありがたくない副産物ですが、今のところ回避策はありません。
4. SplitUp!:タブを整理・保存・移動できる強力タブマネージャー

SplitUp! は、ChromeやFirefox、Chromiumベースのブラウザで、開きすぎたタブを管理するための、最も強力なタブマネージャの1つです。
初回起動時は読み込みに時間がかかりますが、いったん読み込まれると、タブ管理系のChrome拡張機能で最高峰の機能を見せてくれます。
ここでは、そのハイライトをいくつかご紹介します。
すべてのタブはリストにまとめられ、また、ウィンドウごとに分かれて表示されます。
- 複数のタブを選択して、別のウィンドウに移動させたり、まとめて閉じるなど、一度に同じアクションを適用できる。
- ウィンドウの名前を変更したり、色分けすることができる。あらゆるブラウザアプリがウィンドウとして表示されることを考えるとこれは便利。
- 開いているすべてのタブを検索して、目的のタブを素早く見つけることができる。
- 音声を再生しているタブのミュートとミュート解除を素早く行なうことができる。
- ウィンドウで開いているタブをリストに保存したり、開いているすべてのページのURLをダウンロードできる。つまり、OneTabのような拡張機能と似たことができる。
- 後で再開できるようにタブセッションを保存できる。
たくさんのタブを同時に開いたり、複数のChromeウィンドウを開いて作業することが多い人には、SplitUp!がぴったりです。1週間も試せば、戻れなくなるかもしれません。
5. Tabouleh:キーボードショートカットで素早くタブを切り替え

ほとんどのブラウザには、基本的なタブ切り替えのためのショートカットが用意されており、作業を大幅にスピードアップすることができます。
しかし、20個以上のタブを切り替えたい場合には(最近はそういう人も多い)、難儀するかもしれません。
Taboulehは、キーボードショートカットによる高速なタブ切り替えを実現します。
この拡張機能には優れた点が4つあります。
- 「Ctrl / Cmd + Shift + 1」でTaboulehのドロップダウンパネルが開く。
- ドロップダウンパネルには、最近開いた、または使用した8つのタブが表示される。「上下の矢印キー」でこれらのタブを行き来できる。
- 便利な検索バー(デフォルトでカーソルがある場所)で、目的のタブをすばやく検索できる。
- 「Ctrl / Cmd + Shift + 2 」で最後に使用したタブに切り替えることができる。
このキーボードショートカットを使えば、開いているタブを素早く切り替えることができます。
6. Smart Mute:タブの自動ミュートのルールを設定

ChromeでYouTubeのタブを3つ開くと、すべての動画が再生され、音声が混ざってしまいます。 タブを右クリックで「サイトをミュート」することはできますが、YouTube全体がミュートされることに…。
また、最近ではサイトを開くと動画が自動再生されるケースも増えています。こうした自動再生を止めるにはどうしたらいいでしょうか? 拡張機能「Smart Mute」が最良の選択肢です。
この拡張機能は、アクティブなタブで音声が再生されている時に、それ以外のタブをすべて自動的にミュートにしてくれます。
また、音声を再生しているタブがアクティブでなくなっても、ほかに音声を流しているタブがなければ、そのまま継続して再生し、ワンクリックでオン/オフを切り替えることができます。
現在開いているタブや、これから開くタブの音声を完全にミュートしたい場合は、[Silent Mode](サイレントモード)をオンにしてください。
また、「Smart Mute」では、特定のドメインをブラックリストやホワイトリストに登録することで、そのドメインのウェブサイトの音声を常にミュートしたり、常に再生させるよう、設定することができます。
そして、特に優れていると思うのは、ピン留めされたタブをミュートの対象から外せる機能です。
これを使うと、ピン留めしたYouTubeのプレイリストは再生させつつ、ほかのYouTube動画はミュート状態で開くことができます。
ダウンロード:Smart Mute for Chrome(無料)
タブではなく「ウィンドウを管理」しよう
皆さまがこれらの拡張機能を使って、「タブ開きすぎ問題」を解決できることを願っています。
もっとも、見逃されがちなタブ管理のための最もシンプルな方法がもう1つあります。1つのウィンドウにこだわるのはやめるということです。
どのブラウザでも複数のウィンドウを開くことができますし、ブラウザを2つ起動することも可能です。
ウィンドウごとに用途を決めて、それに合わせたタブを開いてください。まだ試したことのないという人は、ぜひお試しあれ。
Source: Chrome ウェブストア, Firefox, Apple
Original Article: 6 Chrome Extensions to Manage Tab Overload and Speed Up Tab Navigation by MakeUseOf