キーボードの世界も、奥が深いですね。
使う人それぞれにこだわりがあって、どれがベストかという話が、時として宗教論争のような争いを生んだりします。
今回ご紹介するロジクール(Logicool)の『G813』は、ゲームをしない筆者が購入したゲーミングキーボード。
仕事でしか使わないのに、なぜ『G813』を選んだのか、どこにメリットがあるのかをレビューしていきますので、良かったらチェックしてみてください。
5つのGキー×3つのキーボードプロファイル

ゲーミングキーボードである『G813』には、ゲーム中のルーティーンを1キーで処理させるためのGキーという独自キーが、左端に5つ付けられています。
Gキーには、「Logicool G HUB」アプリを使って、「ショートカットキー」、「システムコントロール」、「マクロ」などを登録可能。
これが、工夫次第で仕事にも役立つというわけ。

具体的には、たまにしか使わないけどイザというときにサッと使いたいショートカット、左側にも欲しいキー、アプリの起動、定型文の貼り付けなど、さまざまな機能を登録できます。
私の場合、メールやチャットでよく使う定型文を登録しておいて、必要なときに一発で入力させています。

さらに、M1、M2、M3ボタンを押せば、キーボードプロファイル(キーボードの内蔵メモリに記録されている)を切り替えできるので、Gキーには実質15個の機能を割り当てることが可能。
私は、このMボタンを使って、本業の得意先用、本業の社内用、副業用と、業務内容に応じてキーボードを切り替えできるようにしています。
一例をあげると、G1キーにはメールでよく使うフレーズ(冒頭あいさつ文など)を登録し、業務内容ごとに少しずつ文面を変えておく。Mキーを切り替えたあとにG1キーを押せば、それぞれに適した文体のメールひな形を一発で貼り込める、という使い方ですね。
もちろん、ほかのキーにもそれぞれ機能を割り振っていますよ。
メカニカルキーボードなのに薄い

一般的に、メカニカルキーボードは打鍵感に優れていると言われますね。
つまり、キーボード入力のストレスや疲労感を軽減する効果が期待できるということですが、もちろんこれは、ゲームに限った話ではありません。
最近では、静電容量無接点方式のキーボードも、注目を浴びています。
しかし、普段ノートPCを使っていて、パンタグラフ式やメンブレン式のキーボードに慣れている人の場合、メカニカル式はストローク量が大きくて打ちにくいと感じることがあるでしょう。事実、私もそうでした。
この点、『G813』は「薄型GLスイッチ」を採用しています。

約2.7mmのショートストロークとメカニカルキーらしい反応性を兼ね備えていて、キーボード自体の厚みも最厚部で約22mmしかありません。
ノートPCの打鍵感が好きで、外付けフルキーボードを買うとき、あえてパンタグラフ式を選んでいた私的にも、違和感なくメカニカル式の打鍵感を満喫できています。
もちろん、ゲーミングキーボードと名乗っているくらいですし、精度(反応)の高さは改めて言うまでもないところ。
ちなみに私は、スイッチの作動が軽い赤軸(リニア)スイッチを購入していますが、ほかにも茶軸(タクタイル)と白軸(クリッキー)があり、好みで選べるようになっています。
スムースなメディアコントロール

仕事中、うっかり再生してしまった音楽や動画の音に冷や汗をかいたことがある人なら、仕事で使うときにもメディアコントロールボタンが重要だとおわかりでしょう。
言うまでもなく、テレワークでBGMを聴くときにも。
さらに『G813』は、通常のボタンに加えて、上部にボリューム調整ダイヤルも装備。スムースでスピーディな音量調整も可能になっています。
動画共有サイトやニュースサイトを見るとき、動画によって音が大きかったり小さかったりするという問題も、これでササっと解決できますね。
仕事に使ってもまったく問題ない

ゲーミングキーボードらしい派手なイルミネーションは、設定でオフできます。ギラギラさせずに、常に単色で光らせておくのもOK。
つまり、会社に持ち込みたいという人も安心して使えるということ。
ちなみに私はテレワークで利用しているので、仕事中もギラギラさせてテンションを上げています。
仕事用にゲーミングキーボードは相応しくない、なんて固定観念は、とりあえず捨ててしまって大丈夫だと思います。
テンキーレスタイプや、ストローク量が通常のタイプなども多数ラインナップされていますので、気になる人はほかのモデルもチェックしてみてください。
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