バークシャー・ハサウェイの会長兼CEOである億万長者のウォーレン・バフェットは、すべてのものの中で時間が最も偉大である、ということをずっと以前に学んでいます。

そのため、バフェットは自分自身に厳しい境界線を設け、自分の時間をきちんと守ります。

これは、バフェットのある名言につながっています。その発言以来、長年にわたって多くの議論が寄せられてきた言葉で、成功者と本当の成功者の違いについて述べたものです。

重鎮であるバフェットはこう言いました。

成功者と本当の成功者の違いは、本当の成功者はほとんどすべてのことに「ノー」と言うということだ。

ほとんどすべてのことにノー?

それは無理難題です。野心的な人のほとんどは、結果を求め、やることを減らすのではなく増やそうとします。

私のような起業家であれば、ビジネスや収入の拡大につながるとなれば、与えられたすべてのチャンスから利益を得ようと絶え間なく追求します。

そのような人の考えでは、そのためにできるだけ多くの人に会わなければならない、ということになるでしょう。

それは、ノーよりもイエスをたくさん言うということでもあります。しかし、それは継続可能でしょうか?

自己啓発の観点から言えば、身近な人から「無理をしている」と思われていたり、「仕事中毒」というレッテルを貼られていたりする人には、バフェットの「ノー」というアドバイスは、自分の良心に照らして的を射たものであるはずです。

成功している著名な起業家の多くが週に60〜80時間を費やしているのは事実ですが、本当に成功している人は、心の健康やセルフケア、家族や趣味などの興味にかける時間をおろそかにしません

自分自身を大切にできなければ、ビジネスに支障をきたすことを認識しているのです。

つまり、バフェットの要点はこういうことです。

人生をシンプルにするためには、何を目標にすればいいのかをわかっていなければなりません。健全な考え方を維持するためには、何にノーと言うべきかを知らなければなりません。

つまり、自分のためにならないことは何度も断り、自分の理想を推し進めつつバランスを保つために、本当に重要なわずかなことだけにイエスと言うことが必要だ、ということでしょう。

スティーブ・ジョブズはかつて以下のように述べました。

実は、自分がやったことに対してと同じくらい、やらなかったことに関して誇りに思う。イノベーションとは、1000のことにノーと言うことだ。

スティーブ・ジョブズに学ぶ、生産性を高める秘訣

スティーブ・ジョブズに学ぶ、生産性を高める秘訣

年末が近づくこの時期は、一般的に、次の年に向けてどのような目標を設定するかを考え始める時です。

バフェットのアドバイスに基づいて、そのリストに加える内容を1つ提案したいと思います。自分自身を管理することを学ぶ、ということです。

自分の時間を管理することを学ぶ、とは言っていないことに注意してください。なぜなら、時間を管理することはできないからです。そのようなことは存在しないのです。

私たちは皆、朝起きて、1日の時間数、分数、秒数は全く同じです。時間をコントロールすることはできません。時間は刻々と過ぎ、戻ってきません。過去へと消え、二度と取り戻せないのです。

自分でコントロールできることに集中する

しかし、私たちにできること、大いに自分でコントロールできることがあります。自分自身を賢く管理することで、そのような時間というものの使い方を選択する、ということです。

その良い例が、私がLinkedInでの活動を管理する方法です。

私のネットワークに参加したいと、毎週50~75人からリクエストを受けます。そのほとんどが私に何かを売りつけようとしていて、"人脈づくり"や "共通の機会を探る"ために自分たちと会うよう、私を誘おうとしてきます。

以前は、仕事上の礼儀として、受信箱に受け取った多くのメッセージに返信していました。

今では、自分の時間を守るために、必要な時にははっきりと意見を持って境界線を設定し、断る準備ができています。

この例が「成功者と本当の成功者の違い」に該当するかどうかはわかりませんが、私自身が本当に成功している人を観察した結果を踏まえて、以下のことにはノーと言うことをお勧めします。

  • 自分の価値観にそぐわない、あるいは個人や組織としてのミッションにそぐわない機会や物事にはノーと言いましょう。
  • 表面的な人脈づくりにはノーと言いましょう。本当に成功している人は、人脈をつくりません。人間関係を築くのです。
  • 仕事を全部自分でこなし働き過ぎることにノーと言いましょう。代わりに他の人に任せ、その人たちの能力やスキルを信頼して仕事をやり遂げましょう。
  • 人生で成し遂げたいことについて、自分の心の奥底にある希望や願望を無視することにノーと言いましょう。他人の希望や願望に合わせたり、屈したりするのはやめましょう。自分の人生です。自分で主導権を握り、自らの使命を全うしましょう。

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