ワイヤレス充電は便利だけど、充電速度に難点があります。
そう、過去の記事でも解説したように、ワイヤレス充電はとても非効率なんです。特に、従来の有線充電に比べると、その差は歴然としています。
とはいえ昨今の技術の進歩は目覚ましく、なんと1時間以内で満充電が可能なスマートフォンも登場しています。でも、その能力を最大限に活かすには、正しいセットアップが必要だってこと、ご存じでしたか?
スマホが高速ワイヤレス充電に対応しているかを確認する
スマホがワイヤレス充電に対応しているだけでは不十分。”高速”ワイヤレス充電に対応していなければなりません。
しかも、スマホがサポートしている最大電力はさまざまです。iPhoneの場合、ワイヤレス充電が登場してからの3年間は、最大電力7.5Wにとどまっていました。
その後、iPhone 12シリーズからは15Wになり、多くのAndoroidスマホと肩を並べています。
とはいえ15Wという数字は、最高速度にはとうてい及びません。なんとOnePlus 8 Proは30W、OnePlus 9 Proにいたっては50Wのワイヤレス充電をサポートしています。
たとえばあなただったら、7.5WのiPhone11から50WのOnePlus 9 Proに乗り換えるとして、iPhone仲間からメッセージの吹き出しが緑色だと不満を言われることを犠牲にしてでも、高速充電を選びますか?
まとめると、ご自身のスマートフォンが最大何Wのワイヤレス充電をサポートしているか、スペックを確認しておきましょう。その値によって、次の動きが変わってくるはずです。
適切な充電器を使う
重要なのは、スマホの最大電力だけではありません。適切なワイヤレス充電器を使わない限り、最高速度のポテンシャルを出し切ることはできないのです。
たとえばAppleのMagSafe充電器は最大15Wのワイヤレス充電をサポートしていますが、こちらのYootech製ワイヤレス充電器は10Wまでしか対応していません。
つまり、最大10Wのスマホであれば問題ありませんが、iPhone12以降や過去6年以内に発売されたGalaxyをお使いの場合、せっかくのスペックを使い切れないことになります。
もう1つの例がOnePlusです。30Wや50Wといった最大電力を発揮するには、適切な充電器が必要です。
OnePlusが30Wおよび50Wのワイヤレス充電器を販売していますが、ここでのポイントは、超高速充電をサポートしているスマホでも、充電器が高速充電に対応していなければ宝の持ち腐れだということ。
ですから、自身のデバイスにあった充電器を選ぶようにしましょう。
充電器を選んでいると、iPhone全機種対応7.5Wといった表記を目にすることがあるかもしれません。
しかし、上にも書いたように、それはiPhone12が登場するまでの3年間に記載された情報です。15Wに対応したワイヤレス充電器なら、たとえ7.5Wと書かれていたとしても、iPhone12以降の15Wを活かすことができるはずです。
適切なACアダプタを使う
スマホの高速充電時の最大電力をチェックし、それに見合う充電器を買ってきたにもかかわらず、誤ったACアダプタを挿してしまっては意味がありません。
このパズルを完成させるには、アダプタというピースも同じくらい重要なのです。それがそろわないと、最高速度には到達できません。
ふたたび、AppleのMagSafeを例にとりましょう。このワイヤレス充電器は、間違いなく最大15Wに対応しています。ところが、推奨されている20WのACアダプタを使わなければ、その値を出すことはできません。
Appleの純正品である必要はないものの、20Wであることは必須条件です。さもないと、カタログ通りの最高速は得られないでしょう。
お手持ちのACアダプタが高速ワイヤレス充電に耐えうるものかどうかを知るには、ワイヤレス充電器のスペックを確認してください。たとえ推奨値より低出力なアダプタで充電ができたとしても、だまされてはいけません。
適切なアダプタなくして、ワイヤレス充電の最高速度を達成することはできないのですから。
こちらのガイドでも解説したように、ことACアダプタに関しては、過剰なぐらいのほうがいいでしょう。ACアダプタの出力が高すぎても、充電器には設計どおりの電流しか流れません。
つまり、充電器やスマホへの負荷が過剰になることはないのです。以上を踏まえて、楽しい充電を!
Source: Amazon.co.jp