メインの検索エンジンに何を選ぶかは、非常に個人的な選択です。検索エンジンを選ぶ時は、自分のニーズと好みをよく考えることが大事です。

検索エンジン市場を支配しているのは間違いなくGoogleですが、そのライバルである「Bing」と「DuckDuckGo」にも素晴らしい機能があります。

今回はそれぞれの検索エンジンを詳しく紹介しながら、ベストなものを検証しましょう。

Google

Google
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検索エンジンの覇者Googleは、世界中の検索の92.6%を占めています。

Googleの一連の機能と統合されているアプリとともに、Googleが世界一の検索エンジンである理由を見ていきましょう。

検索機能

Googleには幅広い検索機能があります。中でも一番便利なのは、現在地に基づくローカライズされた検索結果です。

Googleは、Google マップのお店の位置情報など役立つ情報を、検索結果に組み込んでいます。

検索結果画面
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たとえば、「スーパーマーケット」と検索すると、Google マップの情報を元に、ユーザーの近くにあるスーパーマーケットの検索結果を表示します。

また、Googleはユーザーの意図を推測し、それを元に検索結果を返すようにしています

たとえば、ユーザーが「コーヒー」と検索した場合、ユーザーが自分の近くにあるコーヒーショップを探そうとしているのだと、Googleは推測します。

そして、検索結果の上位に近くのコーヒーショップの情報を、その下に情報提供のための検索結果を表示します。

Googleの検索結果画面
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Googleの情報をわかりやすく表示するもう1つの便利な機能は、強調スニペットです。

強調スニペットは、検索結果ページに検索内容に関連するコンテンツを表示します。つまり、検索結果に表示されたウェブサイトに移動しなくても、Googleの検索結果ページで、検索した情報を直接見ることができます

インデックス・メソッド

Googleは、検索結果として表示するべきかどうかを決める前に、どういう内容のウェブページか理解しようとします。

テキスト、画像、貼り付けてある動画ファイルなどを含むウェブページの内容を分析し、そのページが伝えようとしていることを理解しようとするのです。

ユーザーのプライバシー

Googleにはプライバシーに関する問題があり、プライバシーや「シークレットモード」に関する訴訟も抱えています。

Googleが、ユーザーが使用するアプリやサービスのために、大量のユーザーに関するデータを収集しているのは紛れもない事実です。

Googleのプライバシーポリシー画面
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Chromeブラウザの使用履歴などが、自分のGoogleアカウントと結びついていることに気づいていない人もいるかもしれません。

しかし、Googleはデータ処理に責任を持つことを約束し、ユーザーの個人情報を販売したことはないと主張しています。

抜け目ないユーザーは、個人アカウントの設定で、Googleが保存する個人情報を制限しています。

ユーザー・エクスペリエンス(UX)

Googleのレイアウトは、検索結果をニュース、画像、動画、ショッピングなどで分類しており、シンプルでわかりやすくなっています。

また、メインの検索結果ページの下には、関連する検索オプションと分割された検索結果ページの番号が表示されます。

Googleの検索画面
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Googleは、一度の検索で最も正確な検索結果を提供することで、簡潔さを強調しています。この良い例がGoogleの最新のアルゴリズムで、Googleのアルゴリズムにはコンテンツの鮮度も要素として取り入れられています。

たとえば、「現在のアメリカ大統領」という検索をする場合、正しい結果を得るには情報の鮮度が必要です。

Bing

Bingの検索画面
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MicrosoftのBingは、MSN SearchやWindows Live Searchを含む、以前の検索エンジンを発展させたものです。

Googleとは少し違いますが、世界で2番目に人気のある検索エンジンです。

検索機能

Bingの最も特筆すべき機能は、動画検索機能です。Bingの動画検索結果では、検索結果が見やすいグリッド形式で表示されるので探しやすいです。

さらに、Bingの動画検索結果ページから、ウェブページに移動せずに直接動画を見ることができます

動画検索画面
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Bingの画像検索機能も、ライセンスの種類、投稿日、画像内に人物がいるか、画像の種類、画像サイズなど、ユーザーが追加できる検索条件やフィルターがたくさんあります。

また、Bingで検索したユーザーには特典があり、ポイントを貯めることもできます。このポイントは実際に利用することも可能です(検索するデバイスでログインしているか確認しましょう)。

インデックス・メソッド

ウェブページをインデックスする時に、Bingは主にコンテンツのクオリティとキーワードを考慮しています。

Bingがウェブページのコンテンツのクオリティを評価する時、主に次の3つの要素を考慮しています。

  • そのウェブページがどれくらい信用に値するか?
  • そのウェブページのコンテンツがどれくらい有益で詳細か?
  • そのウェブページはユーザーから見てどれくらい読みやすいか?

ユーザーのプライバシー

Microsoftは、Bingやその他Microsoftの製品を使うユーザーからデータを収集しています。このデータは、ターゲティング広告やマーケティングに使用されます。

しかし、自分のプライバシー設定を変更し、Microsoftが収集できるデータの種類を制限することができます。

ユーザー・エクスペリエンス(UX)

Bingの検索エンジンは視覚的にも楽しめます。検索エンジンのフロントページの壁紙が毎日替わり、クリックするとその日の画像についてさらに知ることができるのです。

Bingの壁紙
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さらに、Bingの検索ページのホーム画面の下にある最新のニュースパネルは、現在起こっている事を常に知っておきたい人には便利です。

Bingの検索結果ページは、画像、動画、マップ、ニュース、ショッピングなどで分類され、スッキリとしたレイアウトです。メインの検索結果ページの下には、分割された検索結果のページ数があり便利です。

DuckDuckGo

DuckDuckGoの検索画面
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上記の検索エンジンほど人気ではありませんが、プライバシー中心のアプローチを気に入るユーザーから着実に支持を集めているのが、DuckDuckGoです。

検索機能

DuckDuckGoの「!Bang」(コマンド)は卓越した検索機能です。

「!Bang」を使うと、ユーザーは他のウェブサイトで簡単に直接検索できます。たとえば、「!w」と入力すると、直接「Wikipedia」で検索できるのです。DuckDuckGoには、現在1万3000以上の「!Bang」があります。

DuckDuckGoの検索画面
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DuckDuckGoのもう1つの優秀な検索機能が「インスタントアンサー」です。

これは、たとえば「Facebookの代わりになるもの」と検索すると、Facebookに似たソーシャルメディアのサイトが、検索結果の上に表示されるのです。

インデックス・メソッド

DuckDuckGoのウェブクローラー「DuckDuckBot」は、ウェブの400以上のソースをクロールし、検索結果を表示します。

ソースには、Wikipediaのようなウェブサイトだけでなく、Bingなど他の検索エンジンも含まれます(DuckDuckGoはあえてGoogleをソースとして使用していません)。

ユーザーのプライバシー

DuckDuckGoは、ユーザーのプライバシーを守ることに力を入れています。プライバシー・ポリシーで、ユーザーの個人情報を収集したり共有したりしないと謳っています。

DuckDuckGoのプライバシーポリシー
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ここが、他の人気の検索エンジンとはまったく対照的です。

さらに、DuckDuckGoは、他の検索エンジンがユーザーのウェブサイト間の追跡をすることも妨害しています。

ユーザー・エクスペリエンス(UX)

DuckDuckGoは、親しみやすい直感的なレイアウトで使いやすいです。検索して表示される検索結果ページは、画像、動画、ニュース、マップ、ショッピングなどでフィルタリングすることもできます。

DuckDuckGoの検索画面
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DuckDuckGoの検索結果ページを下に行くと、(ページ遷移ではなく)無限スクロールになり、検索結果ページの下で毎回新しいページを開くより若干速いです。

自分に合った検索エンジンを選ぼう

これで、それぞれのブラウザのこと、一長一短があることが理解でき、自分に合った検索エンジンを選ぶことができると思います。

プライバシーが一番の懸念事項だという人は、当然DuckDuckGoを選ぶでしょう。しかし、追跡されても気にならない、むしろ位置情報を使った検索結果が便利で好きだという人は、Googleがベストだと思います。

検索するとポイントが貯まるというゲーム性のあるアプローチが好きな人は、Bingも魅力的ではないでしょうか。

総合的に見ると、やはりGoogleがベストな選択でしょう。Googleの検索機能の右に出るものはなく、ユーザーは検索したいものを素早く簡単に見つけられます。

Googleのスッキリとしたシンプルなレイアウトによって、UXも向上しています。

Source: DuckDuckGo

Original Article: Google vs. Bing vs. DuckDuckGo: The Ultimate Search Engine Showdown by MakeUseOf