現時点で明らかなのは、「ワーク・ライフ・バランス」なんてものはないということです。
これまでもなかったし、パンデミックの最中である今も間違いなくありません。
それから、「よく働き、よく遊べ」とも言いますが、これは懸命に働けば働くほど、それだけ休暇をしっかりと楽しめるという前提でした。
しかし、多くの人が「よく遊べ」の段階へは行けずに、「よく働き」のサイクルに囚われて、旅行などほんの少しくらい遊びたい時でも、さらに働くはめになっています。
あらゆるものに生産性を求めることに慣れすぎて、単純に楽しむ時に罪悪感や不安を感じる人も多いです。
「Well+Good」の記事で、臨床心理学者のPerpetua Neo博士が、働くことに取り憑かれた脳を騙して、休暇が取れるようになる戦略を教えてくれています。
その内容をご紹介しましょう。
休暇を取るよう自分を説得する方法
もちろん、生活を支える仕事が大好きでもいいのですが、他にも趣味や興味があるのが理想的です。
おそらく休暇を楽しみたいと思っているでしょうし、これまでに休暇を取ったこともあるかもしれません。
しかし、実際にノートパソコンを閉じてスマホを置いていくとなると、頭の中の「本当に今すぐ働いた方がいい」という声がいつも勝ってしまいます。
ここでNeo博士の戦略の出番です。
休暇では生産性中毒の生活から離れ、純粋に楽しむことが大事ですが、多くの人にとってそれは「言うは易く行うは難し」だとNeo博士は理解しており、次のように続けます。
まずは小さなことから始めて、少しずつ目標に近づけましょう。
何か自分の役に立つことを休暇の間にやるのがいいです。もっと健康的になりたいという目標に絡めるのもいいですし、写真の腕が磨けることを探してもいいです。
その活動を心から楽しめて、その副産物として得られるものも楽しめれば、休暇や余暇の時間の優先順位を上げやすくなります。
もっと強引に休暇を取るように仕向ける方法もありますが、四六時中何らかのかたちで生産性を上げなければと思い込んでいる人には、この方法が役に立つと思います。
Source: mindbodygreen