あなたも私と同じなら、Apple Watchは常に手首につけているのが基本でしょう。

体の動きを検知し記録してくれるApple Watchをつけていないなら、歩いても無駄に思えてしまいます。

私たちの多くが、毎日の運動量を知る手段として「フィットネストラッカー」に頼り切っていることを考えると、その情報は可能な限り正確であってほしいものです。

どのフィットネストラッカーも完璧なものはありません。あなたが使っているのがApple WatchだろうとFitbitだろうと、画面に表示される数値が100%正確ということはないのです。

でも、健康を維持するためには、厳密な値は必要ありません。消費カロリーや歩行距離、ペースがほぼ合っていれば、自分の目標に向かって着々と歩を進めることができるのです。

それでは、Apple Watchにエクササイズデータをできるだけ正確に記録させるには、どうすればいいのでしょう。

設定や個人情報を見直し調整を加え適切な使い方をすればいいのです。

Apple Watchの設定を確認する方法

まずは、iPhoneの設定が適切に有効化されていることを確認しましょう。これができていないと、Apple Watchは、ワークアウトを正確にトラッキングするために必要な情報を受け取れません。

1. 初めにiPhoneの「設定」を開き、「プライバシー」>「位置情報サービス」を選びます。

2. 「位置情報サービス」がオンになっていることを確認してください。ここでは、アプリやサービスがあなたの位置情報にアクセス可能かどうかを、まとめて管理しています。

3. 設定が有効になっていることを確認したら、下にスクロールして「システムサービス」を選びます。「モーションの調整と距離」がオンになっていることを確かめてください。

Apple Watchを調整するコツ

以上の設定を確認したら、今度はApple Watchを調整します。

方法は2つあります。以前の調整データを上書きせずにApple Watchを調整するやり方と、調整データをリセットしてからApple Watchを調整するやり方です。

まずは、一般的な調整方法を見てみましょう。

Apple Watchを調整するための設定やオプションはありません。ウォーキングやランニングに出かけるだけで調整できるのです。

ただし場所が肝心です。平坦な場所で、GPSの電波を妨げるものがない、上空の見通しが良い所を選びましょう。学校の陸上トラックなどがおすすめです。

必要なのはApple Watchだけですが、Series 1かそれ以前の古いモデルを使っている場合はGPSを受信するためにiPhoneも必要です。 

準備が整ったら、Apple Watchの「ワークアウト」から、「ウォーキング」か「ランニング」を選んでスタートします。確実に調整するには、ウォーキングかランニングを20分間続ける必要があります。

20分間の運動は、一度にやる必要はなく、途中でやめてあとで再開してもかまいません。

それよりも気をつけなければならないのはペースです。20分間ずっと同じスピードを保つ必要があります。それなら歩くほうが簡単だと思う人には、ウォーキングをおすすめします。

普段いろいろなペースでワークアウトしている人は、ペースごとに何回か調整をしたほうがいいでしょう。

不思議に思った方もいるかもしれませんね。お察しの通り、おそらくあなたのApple Watchは、あなたが外を歩いたり走ったりするときに、すでに調整を加えています。

けれども、平らで広い場所でワークアウトしたり一定のペースで20分以上ワークアウトしたりすることがあまりない場合は調整データの精度に改善の余地があるかもしれません。

調整データをリセットする方法

前述の通り、Apple Watchは、あなたが広い場所で歩いたり走ったりすればいつでも調整できます。でも、以前の調整データもまだ反映されています。

何らかの理由で、以前の調整データが悪かった場合、数値に影響を与えてしまうかもしれません。Apple Watchの精度を上げるためには、そのデータをリセットする必要があります。

どこを見るといいかわかれば、作業は簡単です。

1. iPhoneで「Watch」アプリを開き、「プライバシー」を選んでください。

2. 「フィットネス調整データをリセット」をタップします。

3. ポップアップ画面で「フィットネス調整データをリセット」を選ぶと、iPhoneは、以前の調整データをすべて消去します。

これで、20分間のウォーキングかランニングをすれば、Apple Watchのトラッキング性能を回復させることができます。

個人情報を更新する方法

Apple Watchは、あなたの健康状態をトラッキングする時に、年齢、性別、身長、体重、服薬状況、車いすを使っているかどうかなども考慮します。

できるだけ正確な値を得るために、こうした個人情報はすべて最新のものにしておく必要があります。

Watch」アプリを開き、「ヘルスケア」>「ヘルスケアプロフィール」を選びます。ここで、以前入力した情報を見ることができます。すべて正しいことを確認したら、準備完了です。

変更する必要がある場合も、簡単に変えられます。右上の「編集」をタップして、表示されている情報を変更するだけです。

Apple Watchを正しく装着するポイント

Apple Watchの装着の仕方が、ワークアウト後の数値や、その日1日のトラッキングに影響する場合があります。

Apple Watchは手首の上側外側にくるようにし、きつすぎないようにフィットさせて装着します。この位置に装着することで、センサーが心拍を正しく計測し、歩行を検知しやすくなります。

歩行の検知についてですが、歩いている時は、Apple Watchがどこにあるかを意識すべきです。

また、Apple Watchをつけた腕を振って歩いている限り、ワークアウトを有効にせず歩いたとしてても、「ワークアウトクレジット」がもらえます。

両手をベビーカーのハンドルに載せていたり、コーヒーカップを持っていたりして腕を振っていないと、Apple Watchは運動を正しく検知しエクササイズとしてカウントすることができません。

そのような時は、必ず「ウォーキング」をオンにし、Apple Watchにあなたが何をしているかがわかるようにしましょう。