日々の生産性を上げるためには睡眠が重要だ、という話が広く知られるようになりました。

では、自分にとって必要十分な睡眠とは、どのようなものでしょうか。

たっぷりと睡眠時間をとってしっかり寝たはずなのに、朝スッキリと起きられなかったり、日中に眠くなったりした経験ありますよね。

睡眠時間ひとつとっても、自分にとって十分な睡眠を得られているのかわかりにくいところが、睡眠についての理解を難しくしているように感じます。

そうした睡眠の様子を数値で計測・分析して、より良い睡眠を得るための改善に使える便利なツールを見つけました。

小型・軽量なリストバンドとアプリで睡眠を計測

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Fitbitのアクティビティ・フィットネストラッカー『Inspire 2』は、寝るときに装着していても気にならない80gという軽量な作り。

最大10日間持続するバッテリーを備えているので、充電を心配せずに、毎日着けっぱなしで過ごせます。

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操作は、本体のディスプレイをタップ・スワイプするか、側面のボタンを触れるだけのシンプルなインターフェース。

睡眠の計測時は、寝る際に着けるだけ。操作はまったく必要ありません。

これにFitbitのサービス『Premium』を組み合わせることで、測定したデータから「睡眠の質」を分析した「睡眠スコア」とその詳細を確認できるようになります。

睡眠スコアで睡眠の質を把握

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Screenshot: SUPERIDOL via Premium

スマートフォンのアプリ上で睡眠スコアを表示すると、直近1週間の睡眠スコアの推移が表示されます。

私の場合、このところ体調が優れないことも重なって、睡眠スコアが軒並み80点を切っており、あまり良くない状態が続いているようです。なお、月・火曜日はInspire 2の装着を忘れていたため、記録されていません。

昨晩の睡眠は「今日」という表示になっているのですが、23時9分に入眠したあと2回ほど起きてしまい、3つのかたまりに分割して記録されています。

何時に寝て何時に起きた、というアバウトな把握ではなく、途中で起きた時間もきっちり把握できるのは、こうしたツールならではですよね。

睡眠スコアを構成する3つの指標

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Screenshot: SUPERIDOL via Premium

睡眠スコアが89で「良い」という評価になった日の内訳を見ると、睡眠時間、睡眠のステージ、心拍数から見た体の回復状況の3つの指標で詳細を知ることができます。

指標1. 睡眠時間

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Screenshot: SUPERIDOL via Premium

睡眠時間は、単に入眠・起床の時間を測るだけでなく、途中で覚醒している時間も含めて記録

この日は0時8分に睡眠がはじまり、途中で断続的に睡眠が途切れているものの、トータルで7時間44分の睡眠時間となっています。

8時41分に起床しているので、従来は「睡眠時間は8時間33分」と認識するところですが、実際には途中で合計49分覚醒しているので、7時間44分の睡眠時間であることがわかります。

こうして「横になっていた時間」と「本当の睡眠時間」の差を知ることができます。

指標2. 睡眠ステージ

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Screenshot: SUPERIDOL via Premium

睡眠ステージは、レム睡眠、浅い睡眠、深い睡眠の3つのステージに分かれ、それぞれの睡眠時間が表示されます。

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自分の過去30日間の平均値
Screenshot: SUPERIDOL via Premium
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同年齢の人の平均値
Screenshot: SUPERIDOL via Premium

3つの睡眠ステージを、自分の過去30日間の平均値や同年齢の人の平均値と比較することで、バランスの良し悪しを把握できるようになっています。

指標3. 睡眠中の心拍数

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Screenshot: SUPERIDOL via Premium

睡眠中の心拍数の推移は、体がきちんと休まっているかどうかの指標となります。

Inspire 2を使って睡眠を測るまで、睡眠中の心拍数についてまったく意識していなかったので、私にとって新しい発見となった項目です。

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Screenshot: SUPERIDOL via Premium

過去のデータを見てみると、お酒を飲んだ日の夜は、心拍数がなかなか下がらない傾向があることがわかりました。

私はお酒を飲むとすぐ眠くなるのですが、そうやって寝たあとの睡眠の質は良くないようです。以降、睡眠の状態が良くない日が続いているときは、お酒を飲まないように調整しています。

このように睡眠スコアが低い状態が続いている場合に、枕を変えてみたり、寝室の明るさや室温・湿度を調整してみたりすると、翌朝の睡眠スコアで効果を確認できるので、睡眠の質を改善しやすくなりました。

つけたまま寝ても気にならない装着感

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普段使っているスマートウォッチでも睡眠の計測ができますが、ある程度の重量があるため、寝ている間の装着感が気になってしまいます。

手首に違和感があるせいか、寝ている最中に気づかないうちに外してしまい、朝起きたら枕元にスマートウォッチが転がっていて、肝心の睡眠を計測できていなかったということも多々ありました。

Inspire 2は、軽量かつ小型で装着したまま寝ても気にならず、さらにバッテリーの消耗が少ないので日々の充電の手間が少ないのも利点です。

Inspire 2と組み合わせて使うPremiumは、月額640円のサブスクリプションサービスとなっており、追加コストを躊躇される方もいらっしゃるかと思いますが、睡眠の改善にとても役に立つので、Inspire 2とPremiumのセットで使うことをおすすめします。

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Source: Fitbit(1, 2