仕事のパフォーマンスを上げるには、環境作りが大切。
テレワークが日常的になり、家が暮らしの中心から仕事場としての役割も持つようになった今、単に心地よいというだけでなく、自宅にもオフィスのような機能性が求められるようになってきました。
仕事も暮らしも快適にしたいライフハッカー編集部員も、部屋の模様替えをしたり、リビングにワークスペースを設けたり…試行錯誤。でも、自宅にいる時間が増えれば増えるほど、工夫だけではどうにもならない問題が目につくようになったと言います。
どうやらテレワーク環境には、さまざまなストレスを抱えているようです。
在宅ワーカーが抱える「住環境のストレス」
「マンション住まいで、外廊下に面した部屋が仕事部屋。オンライン会議では自分の声が外に漏れている?と心配に。外からの音が気になって集中できないことも」
「日中リビングで仕事をするようになって、想像以上に『窓から外気温の影響を受ける』ことが判明。エアコンをつける機会が増え、光熱費がかなり上がってしまった」
「夫婦でオンライン会議があるときは、子ども部屋を借りることも。音漏れを危惧して窓を閉め切るせいか、結露することが多くなったような…。よく見たらカーテンにカビが! 子どもが喘息持ちなのでなんとかしたい」
「外の景色を見ながら仕事がしたいと窓辺にデスクを置いて作業していたら、なんだか日焼けしているかも!? 室内だからと油断していたけれど、紫外線って家の中にも届くんだ…」 など
それぞれ住まいの形態もライフステージも異なるけれど、共通するのは“窓辺”に関する悩みであること。家の構造的な問題にも見えますが、このストレスなんとかしたい!
そこで、暮らしの課題を解決するプロ、住宅建材・設備メーカー「LIXIL(リクシル)」のサッシ・ドア事業部 窓まわりSBU 窓まわり商品企画室の上畑千佳さんにお話を伺いました。
窓のプロに聞く「窓辺」から住環境を快適にする方法

――引っ越しせずに、家の悩みを解決したい! 仕事と暮らしの環境を一気にアップデートできませんか?
実は、編集部のみなさんのお悩みにあった、騒音、室温、光熱費、結露、紫外線、すべて「窓辺環境」を改善するだけで解決できるんです。
今コロナ禍で在宅時間が増えたこともあり、見た目だけでなく機能性を上げる“プチ”リノベーションが注目されています。
リノベーションというとキッチンやトイレ周りに目がいきがちですが、「時間もお金もなるべくかけずに効果が大きいところを行う」のも大事なポイント。それには「インプラス」という内窓が最適ですよ。
――インプラス? 内窓? 窓やサッシは、簡単には変えられないと思うのですが…
インプラスは今ある窓はそのままで、内側に窓をもうひとつプラスするもの。
足場を組んだり外壁を壊したりといった大がかりな工事が一切必要ないので、戸建住宅はもちろん、マンションでも簡単に取り入れることができるんです。

――マンションの窓やサッシは「どうにもならない」と思い込んでいました。
インプラスは、現存の窓には手を加えないのでマンションでも、取りつけ可能です。
窓の状態や形状などによって対応できないこともあるのですが、内窓をつけることで古いサッシのデザインが一掃され、好みの雰囲気に。さらにお部屋自体の機能性が上がるのでオススメですよ。
――内窓には、どんなメリットがあるんですか?
今ある窓の内側にインプラス用の窓枠を取りつけ、ガラス障子を建込むことで、二重窓の状態になります。すると、あいだに空気の層ができるんです。

魔法瓶やダウンジャケットをイメージするとわかりやすいと思いますが、空気の層によって防音や断熱効果、結露軽減といったさまざまなメリットが生まれるんです。
内窓のメリット1:「遮音効果」
――自宅でのオンライン会議が増え、「外の工事の音や車の走行音」などが気になっていました。インプラスでどのくらいの「遮音効果」がありますか?
交通量の多い道路の騒音で80dBほどあるのですが、実験ではインプラスを取りつけることで40dBまで下がりました。これは、図書館と同じくらいの静けさ!
同時に、空気の層が防音壁となり、子どものはしゃぐ声やペットの鳴き声など室内の音が外に漏れるのも抑えてくれます。

人は10dB下がると音が約半分に感じられると言われていて、実際にインプラスを家に設置した方からも、「遮音効果が想定以上で驚いた」という声をいただいています。
内窓のメリット2:「断熱効果」
――テレワークでは音以外に、室温も気になります。これからの季節は特に寒さが…。インプラスで室温はどのくらい変化しますか?
社内試験をしたところ、インプラスを取りつけた室内側のガラスの表面温度が7度(※)も変わることがわかりました。
※外窓(単板ガラス3mm)、インプラス(Low-E複層ガラス)室外温度0度・室内温度20度の場合の実験結果
実は、室内からの熱の出入りのほとんどが窓などの開口部。暖房などの熱の約6割が窓から逃げてしまうと言われています。インプラスなら、それを防いでくれます。
インプラスを取り付けることで、今ある窓との間にできる空気層と、金属に比べ熱を伝えにくい樹脂のフレームにより暖かい空気を逃がさず、家の中が快適な状態に。冬の窓際でも寒さを感じにくく、薄着でもぽかぽかで過ごせますよ。
――インプラスが断熱材になるのですね。夏の暑さや紫外線にも効果はあるんでしょうか?
夏は、室外からの熱の7割ほどが窓から入ってくると言われています。だからこそ、窓辺環境でしっかり対策することが大切。
インプラスの二重窓なら室外からの熱を遮って、エアコンの効きもアップ。夏も快適に過ごせます。
さらに、遮熱タイプのガラス「Low-E複層ガラス」を選べば、紫外線を82%、日射熱を60%もカットできます(※)。体温調整の苦手な小さなお子様や、紫外線が気になる女性にもおすすめです。
※Low-E複層ガラス グリーン(高遮熱仕様)3-A12-3の性能値
――内窓をつけてエアコンの効率が上がったら、光熱費も抑えられますか?
そうなんです! インプラスを取り入れると年間を通して冷暖房の効率を上げられるので、1ヵ月で約1400円、10年間で約16万円も節約できる(※)というデータも出ています。さらに、知らず知らずのうちに環境にいいことができているというのもうれしいですよね。
※算出は2階建て4人家族、そのほか諸条件での東京都内でのシミュレーションの場合。
内窓のメリット3:「結露軽減」

――窓辺環境でいうと、冬場は朝カーテンを開けたときの窓の「結露」が不快で…。どうにかなりませんか?
結露は、冷えた飲み物が入ったコップに水滴がつくのと同じで、暖かく湿った空気が急に冷やされることで起きる現象。つまり、室内の湿度が高く、窓の温度が低いときに結露が起こりやすくなるんです。
インプラスのような二重窓なら、あいだの空気層が室内外をしっかり隔てて外気温の影響を受けにくくしてくれるので、結露を抑えられますよ。
――結露が減ると、窓拭きなどの「掃除の手間」も減りますね。
はい! 窓拭きはもちろん、インプラスはLIXIL独自のダストバリア技術でホコリを寄せつきにくくし、サッシの汚れも付着しにくくなっています。
結露が抑えられれば水滴を拭き取る手間が減り、カーテンのカビも発生しにくくなり、掃除の時短につながります。
一度カビが生えるとダニの発生にもつながり、ダニの死骸がアレルギーや喘息を引き起こす原因にもなりかねませんから。
実は、健康面からもインプラスにはメリットがたくさん。家の中で場所による気温差が少なくなるので、急激な気温変化による「ヒートショック」といった健康リスクも抑えられて、室内熱中症のリスクも軽減できます。
内窓リノベ「インプラス」は時間も予算も最小限

―― 実際に取りつけるには、どのくらいの時間と予算がかかりますか?
施工時間は、1窓につき1時間ほど。テレワーク中でも気軽にプロの手でプチリノベが実現できます。価格も5万円からとわりとリーズナブル(※)。施工が短時間で済むからこそ、費用も抑えられるんです。
また設置できる窓の種類は幅広く、左右の大きさが違う窓や浴室の窓でも対応可能。内側に倒れるものなど特殊なものでなければ設置できるので、ぜひお近くのリクシルショールームや施工店に相談してみてください。
※インプラス 幅1600mm×高さ1000mm、複層ガラスの場合。製品代のみ。
――インテリアや好みに合わせて、窓枠のデザインやガラスの種類も選べるのですか?
「インプラス for Renovation」シリーズなら、デザイン性の高い窓枠やガラスが選べます!

たとえば窓枠をアイアン素材のブリュームメタルグレー、ガラスを格子状のチェッカーガラスにすれば、洗練されたオシャレな印象に。北欧テイストな雰囲気が出せるライトオークの窓枠やアンティークガラスにするなど…。
窓枠はデザインや好みで、ガラスはお住まいの地域や窓の方角などを加味して必要な機能を持つものを組み合わせて選べます。
窓ひとつでも、部屋の印象は大きく変わるので、機能性はもちろん、雰囲気も同時にアップデートできますよ。
>> 「インプラス for Renovation」の詳細・ラインナップ
内窓リノベで、住環境&テレワークを快適に

備えつけの窓は変えられないものと思い込みがち。でも、内窓をプラスするというプチリノベ「インプラス」なら、手軽な工事と価格で住環境に感じていたあらゆるストレスが一気に解消できることがわかりました。
上畑さんにあえてデメリットを聞いたところ、「2回開閉しなきゃいけないことかな」とおっしゃっていましたが、それすら防犯面においてはメリット。長期的に考えても、インプラスは毎日の生活に大きなプラスとなりそうです。
内窓リノベのハードルは想像以上に低いので、仕事と暮らしの質を向上させたい方はまずは「インプラス」から。オンラインショールームや近隣のショールームでその実力を体感してみてはいかがでしょうか。
▼詳しい商品情報を「動画」でご紹介!
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お話を伺った方

株式会社LIXIL サッシ・ドア事業部 窓まわりSBU 窓まわり商品企画室 上畑千佳さん
「インプラス」「リプラス」をはじめとする、サッシのリフォーム商品の開発を行っている。
Source: LIXIL,まどどあチャンネル,インプラス,YouTube, LIXILショールーム東京