ライフハッカー[日本版]2021年7月の特集「深化するメモ術」では、タスクや目標を書き出すことの意義やメリット、アイデア術などの「メモの力」についてお伝えしました。

特集でも登場していただいた手帳評論家の舘神龍彦さんに、語り切れなかった「アナログメモ」の魅力について寄稿してもらいました。デジタル全盛の現代だからこそ見直すべき、アナログの力とは?

全3回でお送りします。今回は第2回です。

デジタルネイティブこそ知ってほしい「アナログメモ入門」【第1回】

デジタルネイティブこそ知ってほしい「アナログメモ入門」【第1回】

舘神龍彦(たてがみ・たつひこ)

profile

デジアナリスト・手帳評論家。主な著書に『凄いiPhone手帳術』(えい出版社)、『意外と誰も教えてくれなかった手帳の基本』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『手帳と日本人』(NHK出版新書)など。「マツコの知らない世界」(TBSテレビ)「HelloWorld」(J-WAVE)はじめテレビ・ラジオ出演多数。ISOT2021文具PR委員。文具の製品開発、講演等を行っている。Yahoo! Japan クリエイターズプログラムで文具・手帳の動画を発信中。twitter:@tategamit

アナログ記録媒体の使い方のポイント

デジタルデータにおいては、一つのファイルが一つの情報の単位です。

実際にはその中に複数のテキストや画像があっても、なんらかのファイル名をつけて保存します。するとそのファイルは、ファイル名が示す情報を含んでいることになります。

では、紙の記録媒体ではどうでしょう。

たとえば紙のメモ帳やノートで、複数テーマの情報を記録しようとする場合、どうすればいいのでしょうか。

また、とかくアナログのツールでは弱いと言われている検索性はどうやって確保すればいいのでしょうか。

今回はこの2つの点について解説したいと思います。

一つの面に、一つの情報を割り当てる

最初のポイントは、一つの面に一つの情報を割り当てることです。

具体的には、ノートやメモ帳の見開きを1つの単位として扱います。

見開き2ページの左上方に、そのページのテーマを書き、同時に日付も入れます。

そして、そのテーマに沿った情報を、その見開きに時系列に蓄積していくのです。追記するたびに、ページの左側つまり行の先頭に日付を入れましょう。

そして次の見開きのページには、また別のテーマの事を書きます。

これを繰り返していきます。

1見開きで足りない場合は、別途次の見開きを使います。そして前のページからの続きである事を明記しておきます。どこからの続きなのか、わかるようにするわけです。

そこで必要なのが次の工夫です。

ページ番号とインデックスページを作る

まずノートの先頭のページにインデックスページを作ります。何ページに何が書いてあるかの一覧です。いわば本の目次に相当するものを巻頭に用意するわけです。

そして、各見開きの両下端にページ番号を書きます。そのノートが何ページあるのかを確認し、1ページから順番に番号を振っていくのです。

このふたつの工夫で、ページ番号とそれに対応したテーマを管理できるようになります。いわば紙の本のような仕組みをノートに実装するわけです。

最近では、最初からページ番号が振ってあるノートが発売されており、その種類も少しずつ増えてきています。ですので、この種のノートを購入して利用するのが手っ取り早いでしょう。

ただしこの種のノートでも、インデックス用のページが用意されていることは多くありません。ですので、ノートの先頭のページはインデックス用に空けておきましょう。

おすすめなのは、まずページ数を数えて、そのページ分のインデックスの欄を最初に作ること。それから使い始めれば完璧です。

テーマは基本、見開きごとですが、場合によっては1ページに満たないケースが出てきます。その場合は、対抗ページに別のことが書いてある旨をインデックスページに書くようにしましょう。

筆者の場合

筆者も、上記の方法を仕事用のプロジェクト記録ノートに適用しています。

1つのプロジェクトが複数ページにまたがる場合は、その旨をページ間にまたがるように書いておきます。またインデックスページの更新も欠かせません。

この方法なら、ノートさえあれば仕事の大まかな概要が簡単に把握できるようになります。特に、誰とも共有の必要がなく、個人で完結する各種作業の記録には、アナログなノートの活用が便利です。

また参照も追記も、パソコンでファイルを開くよりも簡単です。

とはいえ、たとえばExcelのファイルのように数値を変更したら、関数を設定したセルに自動的に反映というわけにはいきません。

あくまで何をどうすべきか、またそのための現状がどうなっているのかを整理するために使いましょう。

ポイントは、第三者と共有の必要がないこと、また編集や自動計算などのデジタルで実現されている仕組みが求められないことです。

これらを鑑みてノートの活用を考え、実践してみてください。

舘神さんオススメアイテム

「コクヨ ナンバードノート」(コクヨ)

全ページにページ番号が印刷されたノート。ページの喉の部分にもインデックスが書けるスペースがある。A5スリムサイズ。