時間に追われてやりたいことができないとか、人間関係がうまくいかないとか、贅沢なんかしていないのに、いつもお金が足りないとかーー。
努力をしているという自覚があったとしても、いろいろなことがうまくいかないことはあるものです。そんな状態が続くと、精神的にもつらくなってくることでしょう。
でも、『神メモ 紙1枚で人生がうまくいくメモの技術』(原 邦雄 著、すばる舎)によれば、そんな状況を改善する方法があるのだそうです。
そんな「ないない尽くし」の悩みは、すべてたった1枚の紙=「神メモ」を書き続けるだけで解決します。 神メモは、使える時間が飛躍的に増えるツール。
さらに、人間関係の悩みもお金の悩みも解決し、毎晩「今日も良い日だった!」と小さくガッツポーズしてから眠りにつけるようになるツールです。(「はじめに たった1枚の紙で人生はうまくいく」より)
メモを書くこと自体は特に珍しいことではありませんが、「書いたら書きっぱなし」になったしまうことも少なくないはず。しかし、メモは「人から聞いた話」を書くものではなく、それ以上の効果をもたらすのだと著者は主張しているのです。
「褒めて育てる」教育メソッド“ほめ育”の提唱者であり、研修を通じて多くのクライアントの夢を叶えてきたという筆者。数多くの夢ややりたいことを実現できたのは、「たった1枚のメモを書く習慣」のおかげなのだとか。
でも実際のところ、紙1枚のメモにはどれだけの効果があるのでしょうか? そんな疑問に対する答えを、第1章「『紙1枚』のメモですべて手に入る」のなかから見つけ出したいと思います。
「優先順位」がハッキリする
「やりたいことがあるのに、できない」というような悩みを抱えてしまうと、人は「もっとがんばらなくては」と自分をさらに追い込んでしまいがち。しかし人間にはキャパシティがあるものです。
限界を超えて無理をすれば、さらにうまくいかなくなっても当然だということ。心身を壊してしまう危険性すらあるだけに、「がむしゃらにがんばる」という方向性は正しくないわけです。
ではなぜ、やってもやっても仕事が終わらないのでしょうか?
それは、「きょうという1日をどんな日にしたいのか、全体像が描けていないから」だと著者はいいます。全体像が見えなければ、なにを優先すべきかがわからなくなります。
すると目の前のことやまわりの人に振り回され、本当にやるべきことをできないまま、時間を無駄にしてしまうことになるわけです。
だからこそ活用したいのが、紙1枚のメモ。やるべきことを書いておけば、優先順位がはっきりします。すると時間を効率よく使うことができるようになり、余裕が生まれ、空いた時間を好きなことに使えるようになるのです。(26ページより)
著者自身もメモを使い始めてから、「きょうするべきタスク」を取りこぼすことがなくなり、驚くほど時間の余裕を手に入れてきたのだといいます。それどころか、「3年後に実現したいこと」も、着実に実現に向けて進められるようになったそう。
しかも仕事ばかりしているわけではなく、プライベートも充実しているようで、それは「メモを書く習慣のおかげ」だと断言しています。
時間を大幅に圧縮し、やりたいことを何倍もの速さで実現させてきたからこそ、結果的にやりたいことをすべてできるということです。(24ページより)
「ゴール・現在地・道のり」を意識する
やりたいことを実現するためには、「ゴール・現在地・道のり」を意識することが大切。
・自分が向かいたいのはどこか?(=ゴール)
・いま自分はどういう立ち位置にいるのか?(=現在)
・どう進めばゴールにたどり着くのか?(=道のり)
(28ページより)
ゴールが明確でなければ、どの方向を向いて進めばいいのか見極めることができません。また、道のりが曖昧なら、ゴールにたどり着くことは困難。
そもそも道のりを決めるためには、現在地を知ることも不可欠。つまりこれら3つはセットであり、どれかひとつが欠けてもいけないということ。
とはいえ難しいことではなく、私たちは無意識のうちにこの3つを意識しているものでもあります。たとえば、いま「おいしいステーキが食べたい」と思っているなら、それが「ゴール」。でも、思いつく店がないとしたら、それが「現在地」。
だとすれば「おいしいステーキを食べる」というゴールにたどり着くために必要なのは「情報収集」です。「知らない」のだから、なんらかの方法で店を探さなければならないということ。
そして行きたいお店が決まったら、次にすべきは、食事の時間を決め、店に予約の連絡を入れ、行き方を調べること。それらが、ゴールにたどり着くための「道のり」であるわけです。
夢を叶えることも、ステーキを食べに行くことと同じ。ゴールを決め、現在地を把握し、たどり着くための道のりを知る。
この3つの情報が明確に決まり、ゴールに向かって歩き出しさえすれば、夢は実現する段階に入ったも同然。「夢」が「予定」に変わると言ってもいいでしょう。(29ページより)
逆にいえば、もし自分の思いどおりにならないのだとしたら、この3つのうちのどれかが足りていないということ。そこで、「なにが足りないか」を知るために、メモをうまく使うべきだというのです。
メモを書くことで3つの要素が整理され、1枚に凝縮しておけば全体を見渡すことができ、漏れがなくなるわけです。いいかえれば1枚のメモが、自分自身を目的地へと導く地図のような役割を果たしてくれるということ。(27ページより)
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メモを書かなければ、自分はずっと「時間がない」「人間関係がうまくいかない」「お金がない」と嘆き続けていたことだろうと著者は振り返っています。
しかし、15年間、1日も欠かさず「神メモ」を続けてきたからこそ、全ての夢を実現できたというのです。そんな、著者の実体験に基づくメソッドをぜひとも活用してみたいものです。
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Source: すばる舎