朝のルーティンは、その日のパフォーマンスに大きな影響を与えます。より生産的な1日を過ごすためには、偶然に任せるのではなく、計画を立てる必要があります。
ただし、人は皆違うので、誰にでも通用する万能なルーティンはありません。
この記事では、ルーティンの骨子の部分を紹介します。私たちがつくった枠組みをうまく使いながら、自分に適した朝のルーティンをつくってみてください。
朝のルーティンが重要な理由
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朝のルーティンとは、毎日決まった順番で行なう一連の活動や行動のことです。
何度も繰り返すと、そのタスクがルーティンになり、意識的に努力しなくても実行できるようになるので、生産性が向上します。
車を運転したり、自転車に乗ったり、通りを横断する前に左右を確認するなど、無意識に実行しているあらゆる自動的なタスクのことを考えてみましょう。
このような繰り返しの行動パターンを、私たちは生活の中で自動的に行なっています。
これと同じ原則を使って行動パターンを設計すると、1日を通してよりエネルギッシュになり、集中して、生産的になれるルーティンをつくることができます。
さらに、計画的に行動することでストレスが軽減され、目標の達成が早まり、自由な時間が増えます。
朝のルーティンがどれほど価値があるかについてはこれで説明できたので、次は、自分に適したルーティンをつくる方法を紹介しましょう。
1. 現在のルーティンを見直す
実際のところ、すでに朝のルーティンは皆、持っているはずです。しかし、それは目標達成に役立たないルーティンかもしれないので、新しいものをつくりましょう。
正確に言えば、これまでのルーティンを新しいルーティンで入れ替えるということです。
そのためには、現在の朝のルーティンを見直す必要があります。無意識にしていることが多いはずなので、この見直しの作業には多少時間と手間をかけなければなりません。
紙のノートにルーティンを書き出してもいいですし、Evernoteのようなメモアプリを使用して、いつでもどこからでも簡単にアクセスできるようにするのもいいですね。
現在のルーティンを具体的に把握しましょう。
たとえば、朝目を覚ますと最初にするのは、スヌーズボタンを押すことでしょうか、それとも大きなボウルに入ったシリアルを食べることでしょうか。
次に「このルーティンは私が生産的になる助けになるだろうか?」と自問しましょう。
2. 「やらないことリスト」をつくる
現在のルーティンを書き出して見直したら、次に、悪いルーティンや効果のないルーティンを特定して「やらないことリスト」をつくりましょう。
Evernoteで、「やらない習慣リスト」というタイトルの新しいメモを作成してもいいでしょう。
このリストには、単に忙しくなるだけで生産性の低いルーティン、気晴らし、それほど重要でないタスクなどが並びます。
水を飲むのを忘れる、ソーシャルメディアのフィードをスクロールする、ベッドを整えずに放置するなどの些末な行動も、すべて記入してください。
時間とエネルギーには限りがあります。だからこそこのような悪しきルーティンを特定して排除すると、より生産的なタスクを行なう余地ができるのです。
3. 自分にとって理想的なルーティンを確立する
この記事の冒頭でも触れしましたが、大抵の「最適な朝のルーティン」は基本的に、誰にでも役立つことを意図して構成されています。
しかし、その種のものは、人によって効果が異なります。そのため、本人の目標、性格、課題に沿うルーティンが最も効果的で実践しやすいルーティンになります。
人によって何が適切かは異なるため、自分自身で自分に合ったルーティンを確立する必要があります。
I. 自分のクロノタイプを考慮する

自分のクロノタイプがわかると、自分に最適な朝のルーティンをつくりやすくなります。
クロノタイプとは、眠りにつく時間帯と生産性がピークになる時間帯を自然に決定する体内時計のことです。
たとえば、夜明け前に起きて午前中に最も複雑なタスクを処理する方が楽な人もいれば、夜の方が生産性が高くなる人もいます。
朝のルーティンをその人の睡眠サイクルに順応させると、最も効果的です。
II. 悪習慣の代わりになるルーティンを選択する
いよいよここから、「やらないことリスト」を使用します。
なぜ現在のルーティンがあるのか考えたことはないかもしれませんが、ちゃんと理由があります。メリットがあるからです。もちろん、中には褒められたものではないメリットもあります。
朝一番にFacebookのプロフィールをスクロールするのはなぜでしょう。誰かとのつながりを感じ、自分だけ取り残されるのではという不安を克服できるからかもしれません。
もっと健康的なルーティンに置き換えることは可能でしょうか?
たとえば、朝SNSをスクロールする代わりに瞑想や日記を書くことにすると、「取り残される不安」に対処でき、自分自身とのつながりを保つことができます。
III. 小さなステップを積み重ねて大きな変化につなげる

「やらないことリスト」にあるすべてのルーティンを一度に置き換えようとしないでください。そんなことをすると、手に負えなくなりすぐに諦めてしまうかもしれません。
最初は小さな一歩から始めましょう。
一度に焦点を合わせるルーティンは1つか2つにしていきましょう。このアプローチを長期間継続すると、長続きする大きな変化につながります。
Sparkleのような習慣追跡アプリの助けを借りると、新しいルーティンを構築する方法を学べるのでおすすめです。
このアプリを使うことで、1つのルーティンに集中したり、説明責任を果たすことができますし、進捗状況を記録したり、リマインダーを設定することもできます。
自分にとって最も効果的な朝のルーティンをつくることは、試行錯誤のプロセスです。
最初のルーティンを思いついたら、それを1カ月試してみて、うまくいかないところを微調整しましょう。
IV. ルーティンが定着したら、新しいルーティンを追加する
1つのルーティンを自動的に実行できるようになったら、さらに別のルーティンを追加してさらなる改善を目指しましょう。
運動する、水を飲む、瞑想する、その日の最も複雑なタスクを実行するなど、生産的な朝のルーティンを追加してください。
まとめ
1日の生産性を最大化する最善の方法は、効率を高める朝のルーティンを確立することです。少しずつ、段階的に進めましょう。
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Source: Google Play, Apple Store
Original Article: How to Create a Productive Morning Routine by MakeUseOf