カナル型イヤホンのメリットは、周囲の不快な雑音を軽減してくれるところにあります。

これによって、ボリュームを極端に上げなくても、音をしっかり聴くことができるわけですね。

しかし、耳に押し込んで固定するという装着方法なので、耳の形によっては、うまくフィットしてくれないことも

そんな問題を解決するために、アユートからリリースされているのが『SednaEarfit XELASTEC(セドナイヤーフィット・セラスティック)』。

このイヤーピースは、体温によって軟化する「熱可塑性エラストマー(TPE)素材」で作られていて、耳の形に合わせて変形してフィット

入手してみましたので、早速レビューしてみようと思います。

抜群のフィット感

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Photo: 田中宏和

まず率直に言うと、ぴったりと耳にくっつくようにイヤホンが固定される感覚は、なかなかユニークです。

一般的なシリコンゴム製のイヤーピースだと、外そうとした時に滑り出てくるような感じになりますが、『SednaEarfit XELASTEC』の場合は、少し引っかかりがあるので、もぎ取るように外します

とにかくかなりの安定感なので、激しく頭を振った程度では全く落ちる気がしません

ランニング中に使っていても不安を感じないところは、本当に素晴らしいと思います。

一方でこのくっつきやすい素材には、耳垢やホコリまで吸着されてしまうというデメリットもあります。

シリコンゴム製なら、指で弾くようにして落とすことができる微小なゴミが、『SednaEarfit XELASTEC』の場合にはかなりしっかり付着してしまうんです。

まあ、シリコンゴム製でもたまに外してメンテナンスする必要があるわけですし、時々水洗いすれば問題ないとは思います。

音質の違い

「ダイナミックレンジの広い低域表現」「自然でクリアなサウンド傾向」とアピールされている音質については、楽しみにしていたものの、正直、テストするのが難しかったです。

目をつむって分からないように比較しようとしても、装着感がかなり違うので、どちらのイヤーピースが装着されているのか分かってしまうのです。

比較対象は「SONY WF-XB700」付属の純正イヤーピースですが、以上の状況を踏まえた上で、音質に違いを感じたかといえば、正直どちらも大差ありませんでした。

しかし、「SONY WF-XB700」がもともと低音重視にセッティングされていることを考慮すれば、『SednaEarfit XELASTEC』の得意分野を発揮しづらい環境だったとも考えられます。

安価なイヤーピースと比較すれば、差を感じられる可能性は十分にあると思いますよ。

結論:装着感を改善したい人向け

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Photo: 田中宏和

少なくとも音質を悪化させることはありませんので、結論として『SednaEarfit XELASTEC』は、装着感を改善したい人が積極的に選択すべきアイテムだと評価できます。

また、単なる装着感だけでなく、長時間装着したときの圧迫感にも変化が感じられました。

全く耳が痛くならないわけではないのですが、部分的に圧がかかる通常のタイプと比べれば、外したあとに違和感が消えるまでの時間が短いという感じ

うまく圧が分散されているおかげでしょう。

サイズにバリエーションがあり、適正サイズを見つけやすいので、お使いのイヤーピースに不満があるなら、ぜひ試してみてください。

Source: アユート