南国のリゾートでデスクワークに励めたら……。そんな空想にふけったことがあるのは、あなただけではありません。
とはいえ、自然に触れたくなったら、いつでも家やオフィスを離れられる人はなかなかいないでしょう。
となると、次善の策は、ワークスペースに少しばかり(あるいは、たくさん)緑を持ち込むことになります。
デスクにぴったりフィットするだけでなく、仕事で忙しい日に水やりを忘れたり、長い週末にほったらかしにしたりしても大丈夫。
そんな植物を探している人にぴったりの選択肢は、たくさんあります。また、ちょっと変わったものがほしいという人にも、ちょうどいいものがあります。
たとえば、アクアポニック水槽なんて、いかがでしょう?
今回は、DIYで仕事場にオアシスを作りたいみなさんのために、丈夫で、ちょうどいい大きさで、見た目も楽しい観葉植物をいくつかご紹介します。
コンパクトタイプの観葉植物
平均的なデスクの大きさは、幅が120~180cm、奥行きが80~90cmぐらいです。使えるスペースがたっぷりあるとは言えません。
なので、デスクのスペースについては、小さく考えたほうがいいでしょう。
初心者へのおすすめは、ミニサキュレント(小型の多肉植物)です。世話が簡単で、融通が効き、見た目もかわいいです。
リビングストーンサキュレント(そう呼ばれているのは、石[ストーン]みたいな見た目だからです)は、小さなポットよりも大きくなることはありません。
マグカップ形のポットで育てるコーヒーマグサキュレントは、よくあるタイプのオフィスにうまく溶け込みます。
ワークスペースに適したほかの小さな観葉植物としては、ラッキーバンブーがあります(竹という言葉が入っていますが、実際にはドラセナの一種です。ミリオンバンブー、万年竹、富貴竹などの商品名もあります)。
竹のような幹から葉っぱがのびるラッキーバンブーは、丈夫ですし、いろいろな形と大きさがあるので、あなたのデスクの上にうまく収まるものがきっと見つかると思います。
手がかからないタイプの観葉植物
サキュレントのほかにも、放っておいても育ってくれるデスク用の観葉植物はあります。たとえば、エアプランツです。エアプランツを育てるのに土はいりません。
小さな根っこと、クモのような「巻きひげ」を持つエアプランツの栄養源は、空気中を漂うほこりや湿気です。
まるで魔法みたいですが、ガラスのボウルに入れて、週に2~3回、霧吹きするだけで、元気に育ってくれます。
また、エアプランツは太陽の間接光が大好きです。ワークスペースに窓さえあれば、もうバッチリです。
情報サイト「Small Business Trends」も、仕事場用の観葉植物に関する独創的なアイデアを教えてくれています。
彼らのおすすめは、水と植物、水生生物などが中に入ったエコスフィアです(リンク先は、直径10cmぐらいの丸いオブジェを販売しています)。
エコスフィアは、いわば自給自足型の生態系なので、メンテナンスの必要はありません。
何もしたくない人向けのもうひとつの選択肢は、アクアポニック水槽です。これは植物の水耕栽培のための水槽で、形と大きさはさまざまです。
付属の小さなタンクには、魚を入れなくてもかまいませんが、熱帯魚のベタなどを入れれば、オフィスプラントとオフィスペットをいっぺんに楽しめます。
園芸サイト「Trees.com」は、次のように解説しています。
魚のフンを含んだ水は、植物の力強い成長に必要な養分を提供します。そのお返しに植物は、水のなかの余分な窒素を吸収します。それによって水が浄化され、きれいになった水が水槽に戻されます。
観葉植物たちで、デスクを緑でいっぱいに
ほとんどの場合、オフィス環境では、なんでも小さいほうが望ましいものです。
ただし、それなりのスペースがあるなら、大小さまざまな観葉植物を「デスクガーデン」に並べて、それぞれの見た目の違いを楽しむことができます。
また、大きめの観葉植物を加えれば、デスクガーデンの趣をさらに高めることもできます。
緑と白の葉っぱが美しいオリズルランは、ちょっとした茂みのような雰囲気です。間接光が好きで、完全に乾ききるまで、次の水やりは必要ありません。
同じことは、ポトスにも言えます。鮮やかな緑色でツヤツヤした、ベルのような形をした葉っぱは、ポットからはみ出るほどに成長し、ワークスペースに南国ムードを添えてくれます。
サンセベリアは、ポットからまっすぐ上に伸びる緑と黄色の葉っぱが特徴的です。オフィスに明るい彩りをプラスしてくれます。
根分けと定期的な剪定を行えば、デスクにぴったりの大きさをキープできます。
忙しい人には出来合いのセットがおすすめ
自分のデスクにぴったりの観葉植物をゆっくり選んでいる時間がとれない、という人は、出来合いのセットを買うこともできます。
予算に余裕があって、一挙に揃えたいと思っている人には、プリメイドのテラリウムデスクもおすすめです。値段は350ドルぐらいです。
もっと手頃な価格のほうが……という人には、いくつかの観葉植物をセットにしたThe Sillの「プラントペアレント」セットがいいかもしれません。
手のかからない観葉植物を3~7種類組み合わせた初心者向けのセットで、値段は48ドルから76ドルです。
各ポットの幅は6~15cmなので、初めての「デスクオアシス」にちょうどいいと思います。
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