時には、じっくり考えないと決められないこともあります。そしてそんな時私たちは、プラスとマイナスを秤にかけて、できる限り最善の結果になるようにしようとします。
中には、事の大小を問わず、ほとんど何も決められない人もいます。優柔不断な人と関わっていたり、自分自身が優柔不断なら、それがどれほど厄介なことかおわかりでしょう。
ところが、British Journal of Social Psychologyに最近発表された研究によると、優柔不断は、私たちが思うほどネガティブな特徴ではないかもしれないのです。
Psychology Todayの記事で、マサチューセッツ大学アマースト校の心理学と脳科学の名誉教授であるSusan Krauss Whitbourne博士は、優柔不断であることの潜在的な利点と欠点に注目しています。
その内容についてご紹介しましょう。
優柔不断であることの長所
基本的に優柔不断な人は、問題をさまざまな側面から検討するので時間がかかってしまいますが、その結果、より多くの情報に基づいた決定を下すことができます。
Whitbourne博士は、レストランでいつまでも注文を決められず、店のウェイターを含むすべての人をイライラさせる家族のことを例として使用しています。博士の見解は次のとおりです。
ヘルシーなものであること・値段・調理方法といった要素をバランス良く考慮すると、最終的には、メインディッシュのリストの最初にある料理を急いで注文するよりも良い選択ができるかもしれません。
自分が選んだメインディッシュを目の前に出された時にがっかりして、慌てすぎて間違った選択をしてしまったと実感したことが、これまで何度あったことでしょう。
優柔不断であることの短所
しかし、長い時間がかかること以外にも、優柔不断にはネガティブな側面があるとWhitbourne博士は言います。
すばやく決断を下すことは、傷口から絆創膏を躊躇無く剥がすことと、精神的に同じかもしれません。辛いかもしれませんが、乗り越えられます。
常に優柔不断な人は、心理的な葛藤を解消できないせいで、緊張感や不安など総合的にネガティブな精神状態に陥る可能性があります。
極めて優柔不断な人と関わらなければならない状況になったら(自分が優柔不断である場合も)、上記のことを思い出してみてください。