「どれくらい自分に自信がありますか?」と問われた人の多くは、「あまりない」「少しある」「場合によってはある」などと答えるのではないでしょうか?
あるいは、もっと自信を持ちたいと思ってはいるものの、なにから始めたらいいのかわからないという人もいるかもしれません。
そんな方におすすめしたいのが、『2分間セルフケア ブレない私をつくる』(コリンヌ・スウィート 著、佐伯花子 訳、ディスカヴァー・トゥエンティワン)。
著者は、テレビやラジオでコメンテーターとしても活躍しているという作家、心理療法士、心理学者。働くシングルマザーであり、25年以上前から瞑想やマインドルフルネスを実践してきたのだそうです。
本書には、あなたがすぐに自信をつけて、ストレスから解放されるための、日常生活に取り入れられる47のセルフケアが登場します。
心を鍛えることを目的としたものもあれば、体と心の両方を鍛えるものもあります。シンプルな瞑想やマインドフルネスのテクニック、また、クリエイティブで楽しいリラックス方法を集めました。
そのため、本書は自信を失っているときに素早く簡単に行えるアドバイス集として役立ちます。(「はじめに」より)
女性の著作ということもあって柔らかなアプローチが貫かれていますが、内容的には男女ともに取り入れられるものばかり。
きょうはそのなかから、第5章「仕事に対する自信」に焦点を当ててみたいと思います。
「仕事に対する自信」はなぜ必要なのか?
・仕事に就くこと
・仕事を通じて学び、仕事を続けること
・契約内容、賃金、条件について交渉すること
・労働条件の変更、産休や育児休業などを申請すること
・面談、評価、査定について意見すること
・能力が上がったり、昇進したりするにつれて自分の役割を広げること
・対立、意見の不一致、苦情に対処すること
・新しい仕事を探す、または別の道へ進むこと
(106〜107ページより)
著者は、仕事に対する自信は、次のことを行うために不可欠だと主張しています。(106ページより)
自己肯定感と仕事
自己肯定感が低い人は、やりがいのない、つまらない仕事を選ぶことがあるのだとか。しかし自己肯定感や自信を高めようと努力することで、自分自身を広い視野で捉えられるようになるそうです。そうすれば、少しくらいリスクを冒してでも、新たな課題に取り組めるようになるわけです。
多くの仕事では、新しいスキルを身につけることや、慣れない分野に挑戦することが求められます。そして新しいことを学び、仕事がうまくいくたびに、自己肯定感と自尊心が高まることになります。
そんなときには、間違いや失敗ですら「学びの機会」と捉えることができるわけです。(107ページより)
仕事中のセルフケア
私たちは、自分が「雇用される価値のある人間」であることを証明しなくてはならないと思い込んで、職場の要求にはなんでも答えようとするものです。たとえその要求が、無理難題だったとしても。
そのため雇用主から要求されたら、大きなリスクを伴うことや危険なことでさえ、行うことになるかもしれません。 しかも私たちは、「労働時間と生産性は比例する」と考えるふしがあるもの。しかし実際はその逆で、多くの研究結果から「労働時間が長いほど生産性は下がる」ことが分かっているのだそうです。
だとすれば、仕事をしながら心身の健康を良好に保つためには、セルフケアがとても重要な意味を持つことになります。(108ページより)
体と心の健康
・定期的に休憩をとる
・快適な職場環境と適正な労働条件を確保する
・健康的な食事を心がけ、定期的に水分補給をする
・必要に応じて、適切な防護具を身につける
・勤務時間を守る
・自然光を浴びる(屋外で休憩をとるなど)
・職場でいじめや誹謗中傷があれば、必ず報告する
(109ページより)
体と心の健康状態を良好に保つための“仕事中のセルフケア”として、著者はこれらを挙げています。シンプルなことばかりですし、ぜひ取り入れたいものです。(108ページより)
仕事に対する自信を築く
私たちにとって「仕事」とは、収入源であると同時に、頭のなかを占領し、地位や目的を与えてくれるものでもあると著者は記しています。
ところが多くの人は、なんとなく就職したり転職したりするため、「その仕事は自分が本当にしたいことなのか」ということについて確信を持てずにいるというのです。
いつだって進路を変更したり、勉強をし直したりすることができるということを忘れないでください。
そうする場合は、新た強い人生のステージがうまくいくよう、ライフコーチやカウンセラーからアドバイスをもらってもいいでしょう。
あなたは自営業を営む、または起業することを選ぶかもしれません。 知らない世界に飛び込むには、助言やサポートを受けることが大切です。(110ページより)
そしてさらに重要なのは、目標を高く設定し、ポジティブ思考を持つことだとも著者は強調しています。(109ページより)
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本書に書かれていることは、実践すればするほど、より早い効果が期待できるそうです。コンパクトサイズで邪魔にならないので、手に届く場所においておけば役立ってくれるかもしれません。
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Source: ディスカヴァー・トゥエンティワン