質の高い睡眠、とれていますか?
筆者は湿度が高いせいか、夜中に何度も目が覚めます。寝室の温度・湿度調整やブルーライトカットなど、より良い睡眠への探求は日々深まるばかり……。
そんな筆者が参加したのが、睡眠に特化したサービスを展開するブレインスリープが主催したオンラインセミナー。
同社の代表取締役で『スタンフォード式 最高の睡眠』(サンマーク出版)著者としておなじみの⻄野精治(にしの・せいじ)先生が登場し、子どもの睡眠と脳の関係について解説しました。
モデルの山田優さんもゲストとして登場。ご家庭での就寝前ルーティーンについて紹介されました。
睡眠の重要性や睡眠不足のリスク、快適な就寝環境づくりに関することまで、気になる内容を抜粋してお届けします。
世界一睡眠時間が短い日本。なかでも東京は最低レベル
まず西野先生が紹介してくれたのは、睡眠に関する日本と他国の比較データ。
うすうす知ってはいたものの、改めてショックを受けたのが日本は世界一睡眠時間が短く、なかでも東京の睡眠偏差値(ブレインスリープによる調査指標)は最低レベルということ。
これは大人だけではなく子どもも同様。3歳児以下の睡眠時間の比較では昼寝を合わせても非常に短く、1位のニュージーランドと比べると1.5 時間以上もの差があるそうです。

小学生4年生から6年生までは週末に長く寝る傾向があり、普段の睡眠が足りてないことも考えられるとのこと。大人も思い当たる節がある人が多いのではないでしょうか。
毎日の習慣だからこそ実感しづらいですが、こうして比較データを目にすると改めて驚かされます。
では、子どもの睡眠が不足している状態を放置すると、一体どのようなことが起こりうるのでしょうか?
睡眠不足がもたらす障害
西野先生によれば、睡眠不足はADHD(多動性症候群)や生活習慣病、不登校、学業や運動能力の低下など、あらゆる面で子どもに悪影響を及ぼしかねないとのこと。
最近では、コロナ対策として免疫力をアップさせるために十分な睡眠が必要だと言われています。
健康面以外で気になるのは、知力や学力への影響でしょう。

睡眠時間が短い子どもは長い子どもに比べて、記憶力を司る海馬が小さいという研究報告もあるのだとか。これが結果的に学力の低下につながるようです。
他にも精神発達遅滞や胸郭変形、成長ホルモン分泌障害による低身長など、長期にわたって成長発達に障害が起きる可能性があることが報告されており、心身ともに睡眠不足によるダメージが大きいことが分かります。
より良い睡眠のためにできること
想像以上に深刻な睡眠不足の実態。状況を改善するために、私たちはどのようなことに気をつければいいのでしょうか?
先生の話で興味深かったのが大阪府堺市による「眠育教育」の取り組み。堺市では子どもたちに学校や地域ぐるみで睡眠の大切さを啓蒙し、さまざまな活動を行なっているのだとか。
開始して6年目で同じ堺市の中でも不登校の実態に変化が出てきているようで、眠育教育を行なっている学校では不登校率が下がっている、というデータも。
また、西野先生曰く快適な睡眠には体温調節が非常に重要で、就寝時に手足の表面からうまく熱が放出されて体温が下がると、質の良い眠りにつながるのだとか。
子どもは大人に比べて体温調節が不得意なため、その調節をサポートしてあげることが大切、とのことでした。
子どもの睡眠習慣を整えて脳を育てる枕

セミナーの後半では、ブレインスリープ代表より、子どもの就寝時の深部体温のコントロールを助ける新商品「BRAINBOW KIDS PILLOW」の紹介がありました。先述した体、特に頭部の熱放射に着目し、構造やデザインが工夫されています。
BRAINBOW KIDS PILLOW (ブレインボーキッズピロ ー)
推奨年齢:3歳〜12歳 ※身⻑90〜140cm
【デザイン特⻑】
1. アタマを冷やす圧倒的通気性
2. 成長するカラダになじむ
3. 洗えるから子どもにも安心
4. 一生サステイナブルな枕
深部体温の放散を促す

「BRAINBOW KIDS PILLOW」最大の特長は、体温調整が苦手な子どもの深部体温の放散を促してくれること。通気性の良い素材で熱を逃してくれるだけでなく、このピローの中には保冷剤を入れられるそうで、夏場の寝苦しい時期にピッタリです。
通気性がよく洗濯もできるので、ハウスダストやダニが繁殖しにくく、メンテナンスも簡単。汗をかきやすいお子さんでも安心ですね。
成長に合わせて使える

子どもの成長はあっという間。日々背丈も伸び、身体のパーツも大きくなっていきますが、このピローは体のサイズにあわせて位置を調整できるそう。グラデーション設計で頚椎をしっかりサポートしつつ、快適な眠りを導いてくれます。
また、長く使えるだけではなく、100%リサイクル可能なサステナブル素材を採用しているのもポイントです。
山田優さんの就寝前ルーティーン
最後はゲストの山田優さんが登場。実際の製品を手に取りながら、ご自身やお子さんの睡眠についてトークを繰り広げてくれました。

日頃からお子さんの就寝前ルーティーンとしてお風呂で体を温める、クリームでマッサージする、タブレットを遠ざける、などさまざまな工夫をされているという山田さん。ご自身もより良い睡眠のために素材の良い寝具を選んでいるそうです。
同社の枕も普段使いしているそうで、とにかく自宅で手軽に洗濯できる点が気に入っているのだとか。 子どもが頭に汗をかくことが少なくなったようで、今後は保冷剤ポケットも活用していきたいと話していました。

健康のみならず子どもの成長にも関わる睡眠。たかが枕と侮らず、眠りの質を高める寝具に投資しておくのは賢い選択かもしれません。
▶︎こちらもおすすめ