テレワーク時代には、スマホやパソコン、タブレットといった端末を効果的に使い分け、それぞれを活用していくことが重要になります。

6月10日にファーウェイ・ジャパン主催で開催されたメディア向けイベント「テレワーク時代のタブレット仕事術」に、仕事術に関する多くの著書をもつクロネコキューブ株式会社代表・岡田充弘さんが登壇。

タブレットを活用して作業効率や生産性をアップさせるためのコツをレクチャーしました。

HUAWEIのタブレットには、9.7インチの「HUAWEI MatePad T 10」、10.1インチの「 HUAWEI MatePad T 10s 」、10.4インチの「HUAWEI MatePad New」などがラインナップされています。

このうち、エントリーモデルのMatePad T 10とMatePad T 10sは、2万円台の価格や持ち歩きやすい軽さが魅力。

また、MatePadは、別売りのキーボードを取り付けてノートPCのように使ったり、専用のスタイラスペンを使った入力を行ったりできるのが特徴です。

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Photo: 酒井麻里子

働き方も求められるスキルも変化

タブレットをはじめとしたモバイルデバイスを仕事で活用することが重要になる背景として、働き方の変化があると岡田氏はいいます。

企業組織は、権限による上下関係を基本とした「ピラミッド型」から、役割による協力関係で人と人がつながる「プロジェクト型」へと変化しています。さまざまな業界の人が一緒に働くことが当たり前になり、人と人とのつながりがより重視されるようになっています。

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Photo: 酒井麻里子

また、働く場所も会社の執務スペースだけでなく、サテライトオフィスやカフェ、自宅、オンライン、顧客先など多様化し、価値創造する場所すべてがオフィスになる時代へと変化。

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Photo: 酒井麻里子

さらに、多くの仕事がデジタルで完結するようになったことで、知的労働のプロセスの比重にも変化が起きているそうです。

仕事のプロセスは、、情報収集を行う「探す」、論理構成する「考える」、資料制作などのアウトプットを行う「作る」、プレゼンテーションや告知をする「伝える」の4つに分けることができます。

このうち、「探す」は検索を活用することで、「作る」は一から資料を作るのではなく、既存のものを使うなどすることで、時間を大きく削減できるようになりました。

一方で、「考える」「伝える」の時間は増やすことが大切です。しっかり考えることで洞察が促進され、伝えることに時間をとることで共感が広がるので、結果的に仕事の質を向上させることができるのです。

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Photo: 酒井麻里子

タブレットならではの強みとは?

これまでは、パソコンとスマホを駆使して仕事をすることが多かったという岡田さん。今回久しぶりにタブレットを使って感じたメリットは、両者の不足を絶妙にカバーできる点だと話します。

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Photo: 酒井麻里子

片手で立ったまま操作できるスマホは、移動中にメールの処理をするなど、スキマ時間の活用で強みを発揮します。また、パソコンは、細部にこだわって成果物の質を高めたいときに使う道具として、ものを作る仕事を中心に利用される位置づけです。

そして、これらの中間となるタブレットは、会議の際に必要な資料を確認したり、相手に情報を見せるといった用途で効果を発揮します。商談の席でパソコンの画面を相手に向けて見せるのは仰々しい印象になってしまいますが、タブレットなら会話をしながら相手に資料を提示することができるので、会話の促進にもつながります。

ノートPCの拡張ディスプレイとしても活躍

タブレットを効果的に使うための準備としては、保護フィルムやスタンドを用意したり、スマホやパソコンのデータを共有したりすることに加え、不要なアプリを削除することも大切だそうです。

たくさんのアプリを入れることが、生産性を上げることではありません。アプリの数が多すぎると必要な作業にすぐ取りかかることができず、かえって効率を落とす可能性もあります。アプリを最小限に抑えることで初動が早くなり、仕事にも集中できるようになります。

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Photo: 酒井麻里子

具体的な用途としては、メイン端末として使うことにはこだわらず、拡張ディスプレイや雑誌の閲覧、タスクやカレンダー確認などに活用しているとのこと。

拡張ディスプレイは、オフィス以外で仕事するときに重宝しています。「スペースデスク」という無料ツールを使ってノートPCの画面を拡張し、PC画面で資料作成などの作業を進めながら、参照したいWebの情報や資料などをタブレットに表示しています。

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Photo: 酒井麻里子

タブレットを活用するといっても、必ずしもパソコンから完全に置き換える必要はないと話す岡田氏。

パソコンかタブレットかのどちらかを選ぶのではなく、パソコンもスマホもそれなりに残しつつ、タブレットならでは強みを発揮できる使い方で併用していくことをおすすめします。

テレワーク時代の、仕事の効率化は、パソコンやタブレットの使い分けのポイントがあるのかもしれません。早速タブレットワークを始めてはいかがですか?

Source:ファーウェイ・ジャパン、岡田充弘(クロネコキューブ株式会社)