Chrome 90がリリースされたことで、より多くの機能が自動化されて使いやすくなりました。
一方で、設定をあれこれ調べたり、Chromeフラグを調整しないと表示されない機能もあります。
これは、Chromeの新バージョンがリリースされるたびに発生する「トムとジェリーの果てしない追いかけっこ」みたいなものです。それでは、今回もジェリーを追いかけにいきましょう。
新機能の使い方を説明する前に、Chrome 90で見られる迅速な自動変更について説明します。
Chrome 90のブラウザは、WebRTCベースのWeb会議の動画の品質を向上させ、同時に帯域幅を狭める新しいAV1エンコーダーを備えています。
さらに、Chromeは、WebサイトにアクセスするたびにデフォルトでHTTPS接続になります。
これまでは、HTTPS Everywhere などの拡張機能を使ってこれをしてきたユーザーもいるでしょう。ただし、HTTPに切り替わるWebサイトがごく稀にあるので、そういうサイトに遭遇した場合は、引き続きHTTPS Everywhereを使用する必要があります。
最後にもうひとつ。たとえば、華々しくChromeフラグを設定しなくても、ChromeのリーディングリストをブラウザのUIから直接非表示にできるようになりました。
最初に「chrome:// flags /#read-later」を介してリーディングリストを有効にする必要がありますが、いったん有効にすると、ブックマークバーを右クリックして、すばやく表示・非表示を切り替えることができます。

もちろんChrome 90には、隠れた機能が他にもたくさんあります。
たとえば、ブラウザはすぐに、完全なURLではなく現在表示されているサイトのドメインのみを表示するように切り替わるので、アドレスバーを右クリックして、「常に完全なURLを表示する」を選択することができます。
これは非常に役立ちます。接続しているドメインがぐっと明確になるので、間違ったサイトに接続したり、フィッシングされることが減るのです(極端に長いURLでは、簡単には気付かないかもしれません)。
ただし、ヘビーユーザーだとおそらく完全なURL表示が必要になるでしょう。
Chromeブラウザに付属しているすべての最新機能に、クイックアクセスするリンクが必要な場合は、「chrome:// flags /#chrome-tips-in-main-menu」というフラグを有効にします。これをすると、「ヘルプ」→「Chromeのヒント」に新しいリンクが表示されます。
このリンクから、ブラウザの最近の状態についてさらに詳しく説明するGoogleのウェブサイトにアクセスできます。
次のフラグを有効にすると、もうひとつ嬉しい機能を試すことができます。
「chrome:// flags /#clipboard-filenames」
コンテンツをWebサイトに貼り付けたいとき、これまではそのコンテンツをサイトにドラッグ&ドロップしていました。しかし、Chrome 90では従来のショートカットキー を使用して、コンテンツをコピーしてWebサイトに貼り付けることができるようになりました。
たとえば、「CTRL + V」を押して、デスクトップフォルダからコピーしたファイルを添付ファイルとしてGmailメッセージに貼り付けることができます。
これでドラッグ&ドロップの作業とはお別れ。添付ボタンを使って毎回ファイルを見つけに行く手間もなくなります。
つまり、貼り付けたいものを単にコピペするだけです。メールへのファイル添付がこれ以上無いほど楽になりました。
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Source:EFF
Lifehacker US - David Murphy[原文]