良質なオイル、普段から摂取できてますか?

オイル(=油)や脂質、と聞くと体重増加や健康被害などマイナスなイメージを持つ方も多いかもしれませんが、実はカラダに必要なオイルを賢く選んで摂取することは私たちの健康維持にもつながることなんです。

先日、そんな良質なオイルの一つとして話題となっているMCTオイル(中鎖脂肪酸)についてのオンラインセミナーに参加してみました。

私自身、セミナー前はMCTという言葉を数回聞いたことがあったくらいで知識はほぼ皆無でしたが、データや最新の研究結果も興味深く、MCTのメカニズムから普段の食事への取り入れ方までとても学びの多い1時間でした。

今回はその内容からポイントを抜粋してお届けします!

コロナ禍で加速する運動不足と隠れ肥満

第1部は虎ノ門中村クリニックで院長を務める中村先生から、各種データを元に現代人の運動不足と MCTのメカニズムについて解説がありました。

このコロナ禍で外出自粛やテレワークが広まり、現代人の運動不足はますます加速。MCTプラス・コンソーシアムが独自に行った調査では、昨年1年間で「太った」と回答した方は約4割にものぼったそうです。

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Image: MCTプラス・コンソーシアム

また、さらなる懸念要素として隠れ肥満とされている「非アルコール性脂肪肝」(アルコールをまったく飲まない人や、少量飲む人というに見られる脂肪肝)の発覚が遅れている可能性がある、とも指摘。

これは昨年4割の人が感染への恐れから定期検診や人間ドックを未受診だったことが影響しているようです。

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Image: MCTプラス・コンソーシアム

隠れ肥満と言ってもピンとこない方もいるかもしれませんが、推定患者数は糖尿病よりも多く、お酒を飲まない人も注意が必要、自覚症状がほぼない、という話を聞いて、普段健康に気を使っている私も正直ドキッとさせられました。

こうした現状から、中村先生は今こそ根本的な体質改善の見直しを、と警鐘を鳴らしており、MCTオイルが体質改善を図る上での選択肢のひとつとして紹介されていました。

MCTオイルって?

私含め、最近になって初めてMCTオイルを知った、という方も多いかもしれませんが、実はこのMCT(別名: 中鎖脂肪酸)、古くから医療の現場で使用されてきたものだそう。

ココナッツ、ヤシの実、母乳などに含まれ、未熟児や高齢者の栄養補給として、てんかんの改善やアスリートのエネルギー補給、アルツハイマー型認知症予防としても活用されており、特に海外ではプロテインなどど同じ棚に並ぶくらいMCTが日常に溶け込んでいるそうです。

この話を聞くまでは私の中で勝手に「MCT=新しく開発された未知のオイル」だと思い込んでいましたが、これまでも意外と身近にあった存在だと知り、摂取することへの抵抗感が少し薄まりました。

脂肪の燃焼回路をスイッチオン

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Image: MCTプラス・コンソーシアム

ここからはMCTが脂肪燃焼スイッチとなるそのメカニズムについて焦点を当てていきましょう。

中村先生曰く、体質改善のポイントはズバリ「代謝」。体に入ってきた食事を脂肪としてため込まずにうまくエネルギーに変換することが重要で、MCTはそのエネルギー変換に大きく働きかけてくれるのだとか。

脂肪を燃焼するには体内のミトコンドリアが重要となりますが、この動力となるのが「ケトン体」です。MCTはこのケトン体を体内でつくり、ミトコンドリアを活性し、脂肪燃焼しやすい体質に変えてくれるのだそう。

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Image: MCTプラス・コンソーシアム

こちらの研究結果では摂取を始めて約4週間後からケトン体が大きく増加していることが分かります。

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Image: MCTプラス・コンソーシアム

体に負担がかかりにくい

また、個人的にとても興味深かったのが糖質ダイエットとの比較でした。

私たちの体内には2つの回路、糖質燃焼回路と脂肪燃焼回路があるそう。普段は糖質燃焼回路がメインとして使われており、糖質がなくなると脂肪燃焼回路が働き出す、という仕組みです。

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Image: MCTプラス・コンソーシアム

短期間で痩せやすいと話題の糖質ダイエットは、糖の摂取量を減らすことで糖燃焼回路をストップさせて脂肪燃焼回路を働かせよう、というメカニズム。厳しく糖質を制限するため、長続きしづらく、体に負担がかかることもあるそうです。

その点、MCTオイルは無理なく続けられるうえに、最新研究結果では、MCT6gを4週間取り続けると、糖を摂取していても脂肪燃焼体質になる傾向がみられています。

脂肪燃焼を助けてくれるだけではなく、体に無理がない、まさに体質改善に必要とされる「継続」という観点からも、MCTオイルは優れた点が多くあることが分かりました。

日常的に摂取しやすい良質オイル

第2部ではそんなMCTオイルをどう日常で摂取していくのか、具体的な活用法について、初代ミス・ヨガでプロのヨガ講師を務める沖先生が紹介。

先生曰く、脂質は避けがちなものとされることも多いものですが、エネルギー源、体温の保持、細胞膜の構成に非常に重要なもので、賢く選ぶことが重要とのこと。

その選択肢の一つとして体に脂肪として蓄積しにくく、すばやくエネルギーになる良質な油がMCTなのです。

そんなMCTの特長はこちらの通り。

・無味無臭でどんな食事にもあう

・腹持ちがいい

・生食でそのまま食べられる(刺身、そば)

・1日少量から始められる(コーヒー、みそ汁などの飲料にもOK)

・熱には弱いので揚げ物炒め物にはNG

また、MCTオイルの摂取は空腹時や運動前後がオススメだそう。摂取する際の適量は小さじ1-2杯(10g程度)で、それ以上はお腹が緩くなることもあるので注意が必要、と中村先生からアドバイスがありました。

腹持ちが良いと間食や暴食を抑えることにもつながりそうです。一回あたり少量からはじめられる点も嬉しいポイントですね。

毎日の食事にちょい足しするだけ

前述の通りMCTは無味無臭なので、スムージーやヨーグルトに入れたり、サラダチキンや卵に合わせるドレッシングに足したりといろんな使い方ができます。

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Image: MCTプラス・コンソーシアム

沖先生曰く、スムージーは噛みながら食べるように飲むのがコツとのこと。しっかり噛むことで幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌が促進されて、一石二鳥の効果が得られます。

ちなみに私は普段からアマニ油を納豆に混ぜて摂取していますが、継続するには普段の習慣に溶け込ませる形が一番良いと考え、毎日食べている納豆とセットで摂ることに決めて実践中。

どんなやり方であれ、自分に合った形で、ストレスなく続けられるスタイルを見つけることが継続のカギとなりそうです。


脂質は健康やダイエットの敵!と思い込みがちですが、MCTオイルは無理なく続ける健康習慣。うまく活用することで私たちの味方となってヘルシーな体づくりをサポートしてくれますよ。

過去に過度な食事制限やハードなジム通いで疲弊した経験のある方や、コロナ禍で自身の健康管理を見直したいと思っている方、普段の食事にMCTオイルを取り入れてみませんか?

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Source: MCTプラス・コンソーシアム