YouTubeといえば、まさに「良いと悪いの詰め合わせ」。人々の好む娯楽の数々が集結しています。一方で、YouTubeの使い心地についてはそれほど良いとは言えません。
邪魔な「おすすめ」や精度の低いカスタマイズオプション、そして、ひっきりなしに表示される広告にはうんざり…。
けれども、そういった煩わしさを軽減してくれるデスクトップ用拡張機能を活用すれば、話は別です。
私は以前、ちょっとした機能がついた拡張機能をたくさん使って、見たくないおすすめ動画が表示されないようにしたり、トップページを整えてすっきり見せたり、カスタマイズできないところを補ったりしていました。
でもいまは、そういった面倒をすべて自動でやってくれる、とても便利なオープンソースの拡張機能「Improve YouTube!」を使っています。
機能数は80超え。面倒をまるっと解決
私が「Improve YouTube!」をインストールしたのは、利用できる盛りだくさんの機能を絶賛する「gHack」の記事を読んだのがきっかけです。
現時点では、機能数が80を超えており、新しいものも頻繁に追加されています。
YouTubeのウェブサイト(またはウェブアプリ)に、使いやすい管理機能やレイアウト設定をつけ加えたり、広告やコメント、不要なおすすめチャンネルの表示をブロックしたりと、あらゆることが可能です。

「Improve YouTube!」には、Firefox版とChrome版があり(つまり、EdgeなどChromiumベースのブラウザでも使えます)、いずれも使える機能は同じです。
まずは、使っているブラウザ用の「Improve YouTube!」をダウンロードしてください。
あとは、URLバー横の「Improve YouTube!」アイコンをクリックすると、9つのメニューが表示され、あらゆる機能から好きなものを選択するだけです。
「Improve YouTube!」の機能一覧

- 「General(一般)」では、基本的な機能の設定を変更できます。視聴済みの動画にマークをつけたり、サムネイル画像やデフォルトのランディングページを変更したりすることが可能です。
- 「Appearance(外観)」には、見た目をカスタマイズできるメニューが並んでいます。ウェブサイト上のあらゆる要素を並べ替えたり、非表示にしたりできます。私は「関連動画」部分を隠し、コメントを非表示にしました。
- 「Themes(テーマ)」では、好みのテーマを適用したり、フォントサイズや色設定の変更ができます。そのほかにも、ビルトインのブルーライトフィルターを有効にすることも可能です。また、以前のYouTubeレイアウトを復活させることもできます。
- 「Player(プレーヤー)」メニューでは、動画再生をカスタマイズしたり、YouTubeでデフォルト設定されている画質と音声を調整したりできるようになっています。また、「再生速度」や「リピート再生」「スクリーンショット」「動画の反転」のためのコントロールボタンを有効にして、動画下に追加することも可能です。
- 「Playlist(再生リスト)」では、プレイリストや自動再生のデフォルト設定を変更できます。
- 「Channel(チャンネル)」では、特定のチャンネルを開いたときに表示させるものを選択できます。
- 「Shortcuts(ショートカット)」では、ウェブサイトやプレイヤーをコントロールするためのキーボードショートカットを変更したり、追加したりできます。
- 「Blacklist(ブラックリスト)」は、チャンネルや特定の動画をブロックするためのメニューです。
- 「Analyzer(分析)」では、ユーザーのYouTube視聴データ収集の設定ができ、デフォルトでは無効になっています。
「Improve YouTube!」で使える機能の全リストと使用ガイドは、 Firefox版とChrome版の拡張機能ページで確認できます。
また、この拡張機能のオープンソースコードを確認したい、または、詳しいドキュメンテーションを読みたいという場合には、GitHubページと公式ウェブサイトをご覧ください。
以上、「Improve YouTube!」で利用できる主な機能を簡単に紹介しました。
動画の自動再生設定の変更や、キーボードショートカットの作成・追加など、ちょっとしたことではありますが、大変便利な付加機能があるので、いろいろ試してみてください。
そのほか、広告のブロックや、帯域幅の制限、全画面モードなどもあります。
公平を期すために言っておきたいのですが、「Improve YouTube!」でできないこともいくつかあります。
たとえば、登録チャンネルをフォルダに入れて管理することなどはできません。けれども、「Improve YouTube!」なら、現在使用しているYouTube関連の拡張機能で可能なことが、ほとんどまかなえるでしょう。
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