通知は役立つこともありますが、PCを静かにしておきたいこともあります。それが、Windows 10に「集中モード」機能がある理由です。

「集中モード」を使用すると、集中したいとき他人と画面を共有する必要があるときに、全部あるいは一部の通知をブロックできます。

「集中モード」の機能と、この機能を適切に利用できるようにカスタマイズする方法をご紹介します。

「集中モード」とは?

「集中モード」は、Windows10のいわゆる「おやすみモード」です。古いバージョンのWindows10では、「集中モード」は「Quiet Hours」と呼ばれていました。

この機能を使用することで、視覚的なバナーや通知音で気が散らないように、すべての着信通知を非表示にすることができます。通知は、アラートされる代わりにアクションセンターに移動するので、好きなときに確認できるのです。

「集中モード」は、手動で、あるいは特定のルールを使用して有効にすることができます。以下にその方法をご紹介しましょう。

Windows 10で「集中モード」を有効にする方法

Windows 10で「集中モード」を切り替える最も簡単な方法は、アクションセンターのショートカットを使用することです。

画面の右下にある「ふきだし」のような形をしたアクションセンターのアイコンを右クリックします。そこから、「集中モード」をハイライトして、「重要な通知のみ」または「アラームのみ」を選択します。

アラームのみ」が最も厳しいモードであり、時計アプリから出るアラームを除くすべての通知を消します。

重要な通知のみ」は、ユーザーが重要と見なす通知以外のすべての通知を非表示にします。優先度の高い通知を調整する方法については追って説明します。

集中モードの設定
Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

「集中モード」を切り替える別の方法としては、アイコンをクリックするか「Win + A」を押してアクションセンターを開くことです。

下部にあるショートカットのパネルで「集中モード」というタイルを見つけてクリックし、前述の3つのモードの間で切り替えます。

このパネルが表示されないときは、「展開」をクリックして他のアイコンを表示します。 それでも表示されない場合は、何も無いところを右クリックして「編集」を選択し、「追加」をクリックして、「集中モード」のタイルを追加します。

アクションセンター
Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

Windows 10で「集中モード」をカスタマイズする方法

「集中モード」を最大限に活用するには、必要に応じて機能するように設定する必要があります。

スタート」メニューの歯車アイコンをクリックするか、「Win + I」というショートカットを使用して、設定アプリを開きます。「システム」→「集中モード」と進み、該当するオプションを見つけましょう。

ここに、上記で説明したように「集中モード」の3つのモードをアクティブにするトグルがあります。

これはアクションセンターを使用するほど便利ではないので、モードを切り替えるためにこのメニューにアクセスする必要はありません。

ただし、「重要な通知のみ」の下にある「重要な通知の一覧をカスタマイズする」をクリックして調整する必要があります。

集中モードの設定画面
Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

「重要な通知のみ」のカスタマイズ方法

重要な通知の一覧」のオプションで、必要に応じて着信やリマインダーを表示させるよう設定できます。

これを有効にすれば、Skypeなどのサービスを使う通話のアラートや、Microsoft To Doなどのアプリからのリマインダーを見逃さないようにすることができます。

次は「People」のセクションです。ここで、特定の連絡先を優先度の高いものとして指定できるので、そこから来る連絡は常につながります。

ただし、これはメールやSkypeなどの少数のWindows10アプリでのみ機能します。Microsoftは“他のいくつか”について言及していますが、システム上のすべてのアプリで機能するわけではなく、かなり限られています。

優先順位の一覧
Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

タスク バーにピン留めした連絡先からの通知を表示します。」をオンにすると、タスクバーの「People」タブに追加した人はだれでも優先度の高い人として扱われます。ここで「連絡先の追加」を選択して、優先する人を追加することもできます。

最後に、「アプリ」の下にある「アプリを追加する」をクリックして、システム上にあるすべてのアプリから、「集中モード」でも通知するアプリを選択しましょう。

既存のアプリを削除するには、そのアプリを選んで「削除」を選択します。

また、「集中モード」以外にもWindows 10でアプリの通知を管理する方法を知っておくと、どうでもいい通知を遮断して、通知の届き方を調整するのに役立ちます。

「集中モード」を自動的にオンにする方法

「集中モード」はいつでも好きなときにオンにできますが、自動規則を設定するページで特定の条件下で自動的にをオンにするように設定することもできます。

スライダーを使用して、各条件のオンとオフを切り替えましょう。規則の名前をクリックして、オプションを変更してください。

自動規則の設定画面
Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

それぞれに、共通の設定が2つ表示されます。

集中レベル」では、自動規則で「重要な通知のみ」を使用するか、「アラームのみ」を使用するか選択できます。

また、「集中モードが自動的にオンになったときは、アクションセンターに通知を表示します。」にチェックを入れると、Windowsは「集中モード」がオンになったことを通知してきます。これはリマインダーとして便利ですが、頻繁に起こると煩わしいかもしれません。

次の時間帯

次の時間帯」は、1日の特定の時間帯に「集中モード」が有効になるように設定できます。「開始時刻」と「終了時刻」を分単位で設定できて、毎日、平日のみ、または週末のみの中から選択できます。

次の時間帯の設定画面
Screenshot: ライフハッカー[日本版]編集部

ディスプレイを複製しているとき

ディスプレイを複製しているとき」を選択すると、プレゼンテーションを行なうときなど、画面をミラーリングしているときは常に「集中モード」がオンになります。

複数のモニターを使用していて、複数の画面にわたって拡張しているときは、オンになりません。「Win + P」を使用して、Windowsが使用している投影モードを切り替えましょう。

ゲームをプレイしているとき

ゲームをプレイしているとき」は、ゲーム中に通知を非表示にする便利な方法です。Windowsは何が「ゲーム」か判断する方法について情報を提供しないため、どんなゲームにも機能するとは限りません。また、全画面表示でゲームをプレイしている場合に限って機能します

アプリを全画面表示モードで使用しているとき

最後に、「アプリを全画面表示モードで使用しているとき」は、上記と似ていますが、すべてのソフトウェアに適用されます。プロジェクトの作業をしていると全画面表示にすることが多く、通知に煩わされたくない場合に便利です。

これらのトグルの下にある「集中モードがオンの間に見逃した通知の要約を表示する」を有効にすることもできます。これにより、自動規則が適用されている間にどのような通知が非表示にされたか説明する通知が表示されます。

「集中モード」で集中力を高めよう

Windows 10で「集中モード」を最大限に活用する方法がこれでおわかりかと思います。

通知が多すぎると生産性が低下する可能性があるので、適切なタイミングで通知をセーブすることが大切です。

こうした利点に加えて、「集中モード」は、プレゼンテーションや画面共有セッションの最中に個人的なアラートがポップアップして恥をかくことも防げます。

「集中モード」は、Windows 10に搭載された“集中力を高めてくれるたくさんの仕掛け”のほんの一部にすぎません。

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Original Article: How to Silence Notifications in Windows 10 Using Focus Assist by MakeUseOf