2018年9月5日の記事を再編集のうえ、再掲しています。
たいていの人は家計をやりくりするのが苦手です。
でもそれは、計算が面倒だからではありません。計算して、支出に関する計画を立てること自体は難しくありません。
むしろつまずきやすいのは、「行動」の部分です。
家計管理は「予算を組む」作業ではない
私たちはつい、家計管理を、「予算を組む」作業と考えてしまいます。計算して、その月の各項目の支払いにいくら必要なのかを考えるのです。この部分は簡単です。
けれども、立てた計画を守ることは、まったく別の努力を要します。
ですから家計管理は、「予算を組む」という1回限りの作業でなく、使い方まで含めた、ずっと続く習慣ととらえたほうがうまくいくでしょう。予算内でやりくりできるかどうかは、あなたの行動に大きく左右されるからです。
そのためには、たとえば、次のようなルールに従わなければなりません。
- 浪費の衝動を抑える。
- 燃え尽きてしまわないように、貯蓄と支出のバランスを見つける。
- 問題を早期に発見できるように、定期的に自分の財務状況を確認する。
3つ目のルールはとくに重要です。なぜなら、最初の2つがうまくいかない時には、これがほとんど最後の手段になるから。
習慣のほとんどがそうであるように、せっかく組んだ予算をないがしろにする時間が長くなればなるほど、正しい道に戻るのがそれだけ難しくなります。
きっと、身に覚えのある方もいるでしょう。お金を使いすぎて予算をオーバーしてしまうと、損害に目を向けるのが怖くなります。
今すぐ直視するのは耐えられないからと、無視を決め込みます。見えなくなれば、あとは忘れていくだけ。
惰性によって、お金を管理しないことに慣れきってしまいますが、そのツケはいつか必ず払うことになります。
家計管理を自動化しても金銭感覚は変わらない
確かに、何でも自動で処理するのは便利です。
たとえば、各種料金を支払う口座の残高が足りない場合に、貯金用の口座からお金を引き出して、引き落としができるようにするサービスはあります。
とはいえ、そうした自動設定は、しっかりした金銭習慣の代わりにはなりません。お金の問題に人生を振り回されないためには、お金に関するしっかりした習慣を築くことが重要なのです。
結論:家計管理は「生活習慣」である
家計管理は、一度予算を組むだけではありません。
ずっと続けなければならない「習慣」なのです。
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Kristin Wong - Lifehacker US[原文]