昨今のシャープペンシルトレンドにおいて、もっとも注目なのが「オートマチック機構」です。オートマチック・シャープとは、最初に1回ノックをして芯を出せば、あとは筆記によって芯が減る度に自動的に芯を繰り出してくれるというもの。
書いてる途中で手を止めてカチカチとノックをせずに済むので、集中力が長続きすると人気になっています。
非常に便利で快適性の高いオートマチック・シャープですが、ただ1つ、機構にある程度の精度が必要なため、どうしても価格がお高めになってしまうのが難しいところ。
基本的にはほとんどが2〜5000円という価格帯にあるため、「オートマチック、便利そうだから使ってみたいな」と思っても、気軽に試しづらいのが実情です。
しかし、10月に発売されたサンスター文具のシャープペンシル「nocfree(ノクフリー)」は、オートマチック機構ながら税込価格でワンコインを切るという衝撃のプライス!
このお値段で本当にオートマなのか? どれぐらい書きやすいのか? というのが気になったので、実際に試用してみました。
【サンスター文具のシャープペンシル「ノクフリー」はこんな人にオススメ!】
- 機能性が高くコスパの良いオートマチック・シャープを探している
- 長時間書いても疲労感の少ないシャープペンシルが欲しい
- 軽量で取り回しの利くシャープペンシルが欲しい
ワンコインで快適に使えるオートマチック・シャープ
サンスター文具「ノクフリー」は芯径0.5mm。全8色のシャープユニットを透明軸で包んだような2層構造がデザインの特徴となっています。
定価で495円(税込)という価格も含めてややチープに感じられるかもですが、シンプルでスッキリとした雰囲気もあるため、ユーザーの年齢や性別は問わない印象です。

さて、肝心のオートマチック機構についてですが、まず使う際はクリップ兼用のサイドノックをカチッと押して、芯を露出しましょう。1回で2mm弱は芯が出るので、芯切れ直後でない限りは1ノックで充分。あとは、芯1本を使い切るまではいっさいノック不要で書き続けることができます。
果たしてなぜそういうことができるか? というと、オートマチック機構の仕組みに秘密があります。

【オートマチック機構はこんな風に動いている】
- まず、カリカリと書いているうちに芯がすり減って、ペン先のガイドパーツが紙に触れる。
- 縁の部分が紙に当たって押されると、ガイドパーツがほんのわずか後退。
- そのとき内部に残っていた芯の先端が、ガイドパーツが後退した分だけ露出。
- ユニット内のバネでガイドパーツが押されて、芯を露出させたまま元の位置に復帰。
これを繰り返すことで、継続的に書き続けられるという仕組みです。


「ノクフリー」も上記の通りの機構で、実際に芯を使い切るまでゼロノックで書くことができました。
ただ、ユニット内部で芯を掴んで固定する“チャック”と呼ばれるパーツの精度が少し緩く、軸を垂直に立てて真上から筆圧をかけると、チャックが掴みきれずズルズルと芯が戻ってしまうことに。
要するに、ここがコスト面で削られた部分なんですが…そもそも冷静に考えたら、軸を垂直に立てて筆圧をかけるなんて、普通に筆記している中では発生しない動きでは?
つまり悪意を持って無理やりに芯を戻そうとしない限りは書き続けられるわけで、実用性はまったく問題ないと判断できます。