進化が止まらない…。
OpenAIは、ChatGPTのサブスクプラン「Plus」「Enterprise」版を利用しているユーザーに向けて、「Browse with Bing」機能がまた利用できるようになったと発表しました。
ChatGPTは、2021年9月以前の情報でトレーニングされている(最新の情報は知らない)のですが、この機能の復活で再び最新の検索情報を使って回答を出せるようになりました。
誰でも使えるわけではない
実はすでに、ChatGPTが最新のネット情報にアクセスできる、サードパーティ製のプラグインやアプリが存在していましたが、今回は公式からリリースされました。
この機能は月額20ドル(約3000円)のサブスク会員のみ利用でき、ウェブ版とモバイル版の両方で使用することが可能です。
ChatGPTはすでに、Microsoftの検索エンジン「Bing」やブラウザ「Edge」に搭載されていますが、さらにOpenAIの新しい画像生成AI「DALL-E3」もChatGPTに統合され、さらにBingでも使用可能となっています。
なぜ一度サービスが停止したのか?
OpenAIと大の仲良しとも言えるMicrosoftは、5月におこなわれた年次開発者会議Microsoft Buildで、この機能がベータ段階に入ることを発表。
しかし数カ月後、OpenAIはユーザーがこの機能を利用して有料サイトの記事を読めてしまっていたことから、「望ましくない方法でコンテンツを表示している」としてBrowse with Bingを一時停止することになったのでした。
これ以降、Browse with Bingを再リリースするまでにかなり時間がかかってしまいました。今回のアップデートでは、課金ユーザーが直接チャットボットに話しかけられる音声テキスト機能も新しく追加されました。
ChatGPTは今や、AI合成された音声プロンプトにも応答でき、画像を認識して画像内の情報に基づいてユーザーのクエリにも回答することが可能。
現在OpenAIは競合たちが挑戦してくるのを物ともせず、驚異的なスピードで機能を追加し続けています。
11月には多くの企業にChatGPTを利用してもらうために、開発者にはメモリストレージ追加の計画があると報じられており、11月6日に行なわれる開発者会議で発表されるかもしれないと言われています。
訳: 岩田リョウコ
ギズモード・ジャパンより転載(2023.10.25公開記事)