ミーティングの進行にキャッチアップするためのフォローも、ミーティング後の情報共有もすべてAIアシスタントにおまかせ。こうした夢の機能がZoom上で実現しつつあります。

進化が目まぐるしいZoomの「AI Companion」に、今できることともうすぐ実装される予定の機能、それらがもたらす仕事上の恩恵をまとめてご紹介します。

ZoomのAIアシスタントはここまで進化した

2023年10月3日開催の「Zoomtopia 2023」での発表によれば、現在、Zoomの有料サービスアカウントで利用可能な機能は以下の7つ(追加料金は不要!)。

これだけの機能が一般公開されれば、メッセージのやり取りやミーティングの生産性はすぐにでも高まります。

・文脈に応じ長さ・トーンでのメッセージ作成支援(Zoom Team Chat)

・チャットやスレッドの要約(Zoom Team Chat)

・メールのドラフト案作成(Zoom Mail)

・レコーディングのハイライトとスマートチャプター生成(Zoom Meetings)

・ミーティング内容に関するリアルタイム応答(Zoom Meetings)

・ミーティング内容の自動要約(Zoom Meetings)

・デジタル ホワイトボードからアイデアを生成して分類(Zoom Whiteboard)

さらには今後も、以下のような機能が続々とリリースされる予定となっていて、仕事がより円滑に進められるようになりそうです。

・会話型インターフェースを介したAI Companionとやり取り

・会話およびプレゼンテーションスキルのリアルタイムフィードバック(Zoom Meetings)

・メッセージを解釈してミーティングのスケジューリングを合理化(Zoom Team Chat)

・メッセージや返信の候補を提案(Zoom Team Chat)

・ホワイトボードのコンテンツから画像やテンプレートの追加(Zoom Whiteboard)

・ミーティングの要約をZoom Notesに追加(Zoom Meetings)

一連のAI機能の拡充でZoomがやろうとしているのは、勤務時間の62%を占める反復的な日常業務をサポートすることです。メッセージの処理は単純作業ですが、AI Companionが瞬時にメッセージを処理することで仕事の生産性を高めてくれます。

メッセージのチェックと返信の負担を軽減

たとえば、Zoom Team Chatでは、生成AIの機能でチャットやスレッドを要約して示してくれます。

これまで、大量のメッセージを上から下まで読むのに割いていたリソースは丸ごと節約できることに。

また、やり取りの流れを再確認するためにスレッドを最初から見返す必要がなくなり、複数のプロジェクトを抱えるビジネスパーソンの作業負荷を減らしてくれそうです。

意外に作業負荷が高いのが、チャットやメールでのメッセージの返信です。定型的な返信ですら一瞬立ち止まって文章を調整しますし、メッセージが溜まるほど処理に気合いを要します。

この部分をAI Companionがサポートしてくれる予定。文脈に基づいて、最適なトーンや長さでの返信を提案してくれるとなれば、絵文字で反応するのと同じような感覚でメッセージがさばけるようになるはずです。

ミーティングの準備から情報共有までの生産性アップ

Image: ZVC JAPAN 株式会社
Image: ZVC JAPAN 株式会社

ミーティング中に集中力が途切れ、話に付いていけなくなった経験はないでしょうか。そんなときは、こっそりサイドパネルからAI Companionに質問すればOK。これからは、流れを遮ることなくミーティングにキャッチアップできます。

また、クラウドレコーディングした会議はチャプターに自動分割。

後からピンポイントで見返したいときやミーティングに出席できなかったときにも、効率良く要点がつかめるようになります。

ミーティング中、AI Companionは重要な情報を強調表示し、サマリーを作成してくれるほか、出席者が実行するべき次のステップまで示してくれます。また、ミーティングやチャット、ホワイトボードやドキュメントから情報を抽出するので、意思決定の正確性が高まりそうです。

さらには、ミーティングのスケジューリングや情報共有など、これまでひと手間かけてメンバーが行なっていた作業も一瞬でAIが済ませてくれるので、ほかの仕事が捗るでしょう。

メンバーのプレゼンスキルを底上げ

ミーティングで意外にネックになるのが、メンバーのプレゼンスキル不足や発言への苦手意識です。

AIデジタルコーチが、話すスピードやトークリッスン比率などをリアルタイムでフィードバックしてくれるようになれば、その場で話し方を調整可能に。メンバーのコミュニケーション能力の底上げが図れます。

また、今後搭載される機能としては、AI Companionと音声でやり取りする会話型インターフェイスの実装も楽しみ。AI Companionがより身近な存在になり、スマートな相棒にお願いごとをする機会も増えそうですね。

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Image: ZVC JAPAN

Source: Zoom Blog