現代社会においてほぼ必須アイテムのスマホ。修理する権利や電子ゴミを減らす観点からも1台の端末をお手入れしながら長く使えるのがいいですよね。スマホを安全に長く使うには、ハードはもちろん、ソフトウェアサポートが続く必要もあります。

そんななか、10月に発表が期待されるGoogleの新作スマホ Pixel 8は、OSのアップデートサポート期間が延長され、5年対応になるという話が聞こえてきました。

PixelとiPhone、「寿命」の差

物理的なハードの寿命は横において、ソフトウェアの話。

Pixel 6のOSアップデートのサポート期間は3年。セキュリティアプデはさらに2年長い5年間。つまり、発売日から3年は最新OSをインストールできるよ、5年間はセキュリティ面も対応するよということ。

もっと噛み砕くと、3年はスタメンとして手厚くケア。さらに2年は補欠としてケガしないようサポート。そのあとは戦力外通知だからケガしても知りません、ということ。セキュリティアプデから外れた端末は、情報漏洩などを考えると使わない方がいいですね。

これがiPhoneになると、OSアプデは約5年、セキュリティアプデは約10年とぶっちぎりの長寿命になります。

ほかのAndroid端末もiPhoneほど寿命は長くありません(Samsungは4年で比較的長め)。しかし、これをGoogle自社チップTensorとともに変えようという動きがGoogleにあるようです。

9to5Googleの報道によれば、GoogleはPixel 8のリリースをきっかけに、OSアプデを5年に延長する予定だといいます。同タイミングでTensorチップ搭載端末も同じく5年に延長されることになりそう。

買い替え控えでスマホ市場は停滞

今年のスマホ市場は世界的に停滞中。過去10年で最低の出荷台数予想がでています。これは、端末買い替えをする人が少ないということ。消費者は1台を長く使いたいということ。

こうなってくると、自社のエコシステムに長期コミットしてもらうためには、端末購入時「これ1台でしばらく安心!」と思ってもらえるサポートが大事になりますね。

全端末で最新機能が使えなくてもいいんです。でも、OSサポートが長いのはありがたい。

…ところで、適宜OSアプデしていますよね?

執筆:そうこ

Source: Gizmochina, 9to5Google

ギズモード・ジャパンより転載(2023.09.03)