銀行口座に預金があるのは大事なことですが、手元に現金を持ちすぎている可能性もあります。預金の一部を、より利率の高いところに投資する選択肢も存在するのです。
しかし、そもそも現金はどれくらい手元に残しておくべきでしょう。 多すぎる、もしくは少なすぎる金額の目安のとは?
今回は、金融アドバイザーの一般的な見解を見ていきましょう。
「生活資金」の目安
毎日の支出やクレジットカードで発生する定期的な支払いなど、日常的な支出に使う銀行口座には、最低でも1カ月の支出に十分な現金を、入れておきましょう。
合計金額がわからない場合は、収支を計算した予算を作成する必要があります(予算の作成について詳しく知りたい場合は、米Lifehackerのこちらの記事をどうぞ)。
「緊急資金」は、3〜6カ月分
さらに、緊急用の資金として、普通預金口座に現金を入れておくのが理想的。ほとんどの金融アドバイザーは、毎月の支出の3〜6カ月分を緊急用の資金として取っておくことをすすめするでしょう。
もちろん、普通預金口座は緊急用の資金にしか使えないわけではありません。住宅購入の頭金や、旅行の費用など、比較的短期的な預金も入れておけるといいでしょう。
「余剰資金」の運用を考える
日々の支出や緊急用の資金がカバーできるだけの経済的な余裕ができたら、余剰資金の投資について考えましょう。投資は貯金とは違い、長年の間に価値が上がりそうな株式や不動産を購入することで、お金を増やそうとするものです。
貯金とは違って、投資にはある程度リスクが伴いますが、リターンもそれだけ大きくなる可能性があります。
インフレ調整後、 S&P 500指数の株式は平均でおよそ年7%、不動産は年8.6〜10%の収益が得られました。これは普通預金口座の年利よりも圧倒的にいい数字です(2021年8月公開時点のアメリカの数字。現在の日本の数字は、各証券会社の公開情報を参照ください)。
――2021年9月4日の記事を再編集のうえ、再掲しています。
訳:的野裕子
Source: SOFI, Betterment, Investopedia