出社するのが嫌でたまらない。いざ出社すると、ストレスや憂鬱な気分に襲われる──
いまの仕事を辞めるべき時が来ているのはよくわかっています。しかし実際に辞めることを想像すると、どうしても尻込みしてしまいます。
以前にも書いたように、「職探し」自体がフルタイムの仕事のように思えてしまうのです。
困難だらけに思えてしまう離職という道のりを対処可能なプロセスへと変換する際にかなめとなるのが、アクションプランです。
「キャリアのイグジット戦略」とは、自分が抱える不満ときちんと向き合い、いまの仕事・業種を離れるための先を見越したプランを立てることです。
こうした戦略を整えておけば、その時が到来したときに、転職がスムーズになります。転職しようという勇気さえ湧いてきます。
仕事を辞めるための準備とは、いったい何をすればいいのでしょうか? この記事では、そのヒントをご紹介します。
1. 現状を把握する
まずは、いまの自分の立ち位置を把握しましょう。考えるべきポイントは……
- いまの仕事を担当するようになって、いまの会社で働くようになって、何年になるか?
- いまの仕事のどこが好きか、どこが嫌いか?
- 自分のスキル、長所、やりたいことは何か?
- 自分が抱くキャリアの長期的な目標、ビジョンは何か?
現状を把握することによって、転職すべきかどうか、いつ転職すべきかを判断しやすくなります。
自分に正直になって、いまの仕事であなたの目標に近づけるかどうかを自問してみましょう。
もしあなたがいま何かの問題に直面しているなら、大切なのはその問題が一時的なものなのか、それとも改善する見込みはないのかをよく考えることです。
状況の改善を試みてきたものの変化が見られないなら、新しいチャンスを探るのが正解かもしれません。
2. 選択肢を探る
先へ進むべき時が来たという結論に達したら、次に取れるステップをリサーチしましょう。
どこからはじめればいいのかわからない人は、下に挙げるような、さまざまな選択肢について考えてみましょう。
- いまの会社の中で、別の新しい仕事に移る
- 新しい会社に入る、別の業種に移る
- 復学して、新しいスキルを習得する
- 自営業者になって、自分のビジネスをはじめる
- キャリアブレイクやミニ・リタイアをとる
あなたのライフスタイルや、優先すること、経済的なニーズをもとに、各選択肢のいい点と悪い点をじっくり検討してみましょう。
3. タイムラインを設定する
具体的な期日の目標を記したロードマップをつくりましょう。
タイムラインを設定すれば、準備のための具体的なステップを取りやすくなります。タイムラインに組み入れるべきは以下のような項目です。
- ネットワークづくり、求人への応募、授業の受講などをはじめる日
- いまの会社に、正式に退職を知らせる日
- いまの仕事の最終日
- 新しい仕事をはじめる日、または休暇に入る日