新しく社会人になる若い人たちは、しばしばこんなアドバイスを受けます。
「できるようになるまでは、できるふりをしろ(fake it until you make it)」。たとえ理解していなくても、わかっているかのようにふるまえということです。
これは、常に最高のアドバイスだとは言えません。けれども逆の方向に行き過ぎて、自分がまだ駆け出しであることをむやみにアピールしてしまうのも望ましくありません。
「経験不足の人」に見えないようにするためには、使うのを避けたほうがいいフレーズがいくつかあります。
避けるべき、新人感丸出しのフレーズ
米Lifehackerは以前に、職場で子どもっぽいと思われてしまう言葉遣いについて取り上げました。
たとえば、意味のないつなぎ言葉(filler words、具体的には「ええと(well)」「うーん(um/uh/er)」「あのね(You see、You Know)など)を連発したり、女性たちを「女の子たち(girls)」、同僚を「野郎(dude)」「やつ(bro)」「あいつ(man)」と呼んだりすることです。
ですが、たとえ言葉遣いが一人前でも、入社したばかりでその仕事に就いてまだ日が浅いことを、意図せず露呈しまうことは十分にあり得ます。
キャリア・マッチングサイト「The Muse」の創業者兼編集責任者Adrian Granzella Larssen氏は、社内でそれなりの地位を確立していることを相手に印象づけたい場合は、次のようなフレーズは避けるべきだと言っています。
自己紹介で、「こんにちは、Janeです(Hi, I’m Jane)」と言う
仕事終わりのハッピーアワーなら問題ないかもしれません。
しかし、名前や苗字だけで自己紹介しても、相手にはあなたのことが何も伝わりません。どこの会社の人間なのかもわかりません。
フルネームと所属している会社名や部署をきちんと伝え、あなたがミーティングに参加している理由、プロジェクトに関わっている理由を述べるのがいいと、Granzella Larssen氏は言っています。
たとえば、こんな感じです。
こんにちは、ジェーン・ドウです。事業開発部に所属しています(Hi, I’m Jane Doe, and I’m on the business development team.)
自分の肩書きを言う
先ほどの例(「事業開発部に所属しています」)を聞いて、こう思った人もいるかもしれません。
Granzella Larssen氏はなぜ、所属先よりも、具体的な肩書きで自己紹介するよう勧めないのだろう、と。
それは、駆け出しの新人の肩書きは、あまりパッとしないものであるのが普通だからです。経験不足が強調されてしまう可能性があります。
パッとしない肩書なら、それには触れないのが無難です。
「編集アシスタントです」ではなく、「編集チームに所属しています」と自己紹介したほうがベターでしょう。
「上司に相談しなくてはなりません(I have to ask my boss.)」
あなたの職場内の地位とは関係なく、独断で下せない決断というのは必ず出てきます。
それはごく普通なことですし、想定内でもありますが、そのことをわざわざ強調する必要はありません。
「誰かの部下」というよりも、「思慮に富んだ協力者」と思ってもらえる言葉遣いを心がけるよう、Granzella Larssen氏は勧めています。
たとえば、こんな言い方をしてみましょう。
興味深く思える企画ですね。まずはチームに話してから、話を先へ進めさせてください。
Source:the muse