1人で過ごす時間が長くなりすぎると感じる悲しみの感情は、「lonely(孤独)」と呼びます。しかし、1人で過ごす時間が足りないと生じるネガティブな感情はどうでしょう。
1人になりたいときもある
カールトン大学のRobert Coplan氏が率いる心理学者のチームは、その感情を「alonely」と呼ぶことを提案しています(Psychology Today)。これは、孤独が原因で感じる寂しさとは反対の感情で、「1人になりたくてたまらない」という感情です。
人間は1人で過ごす時間と社会と交わる時間のバランスをとる必要があり、どのようなバランスが適切かは恐らく人によって異なります。
これは、内向性/外向性のどちらかに自分を分類しようとするよりも、自分のニーズを理解する際に有益な枠組みかもしれません。
1人になりたいときの対処法
では、「1人の時間が欲しくてたまらない」という感情を抱いたらどのように対処すればいいのでしょうか。
まずは、この問題を認識することです。自分で何とか捻出できる「1人で過ごす時間」では足りないと感じるなら、「alonely」になります。
Coplan氏と彼のチームは、「もっと頻繁に1人の時間が取れたらいいのに」などの発言に同意するかどうか質問する簡単なアンケートを主要ツールにして、「alonely」かどうかを調査しました。
ちょっと内省すれば、自分が実際に「alonely」がどうかすぐにわかります。
1人の時間が足りなくて「alonely」になると、「イライラする、圧倒される、消耗する」と感じることがあるとPsychology Todayは指摘しています。
最近私たちのメンタルヘルスには非常に多くの問題がありますが、不安、燃え尽き症候群、仕事や生活に散在する無数のストレス元が引き金となって生じる緊張と違い、1人の時間が足りないせいで生じる問題は、その気になれば解消できるかもしれません。
その作業自体を負担に感じる場合は、セラピストを見つけて、脳が扱うあらゆることを整理する手助けをしてもらうべきときかもしれないと考えましょう。
1人時間を予定に組み込む
当面は、1人で過ごす時間を増やすと気分が良くなるかどうか自問し、その「1人の時間」をスケジュールに入れて確保すると効果的かもしれません。
たとえば、人付き合いの外出やZoom会議をすべて受け入れる必要はありません。金曜日の夜は自宅で過ごすと決めてしまってもいいでしょう。
また、たとえ現在の環境では1人の時間をあまり取れなくても、1人で過ごす時間は自分自身との充実した時間にするようにしましょう。
何をすれば、リラックスできたり、幸福感を感じたり、リフレッシュした気分になれるか考えてみてください。
読書でしょうか。散歩でしょうか。そして、少しでも独りの時間ができたときは、そういう活動をするようにしましょう。
間違っても、スマホをスクロールしているだけじゃ、ダメですよ。
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Source: Psychology Today
Image Eugenio Marongiu /Shutterstock
Beth Skwarecki – Lifehacker US[原文]