ここ最近、Googleフォトをやめて別のサービスを使うことについて話してきました。
その主な理由は、とても便利な無料サービスが(あらゆるGoogleサービスを統合したストレージが上限である15GBに達すると)、サブスクリプション制になってしまうことが大きな衝撃だったからです。
でも、世の中そんなものかもしれません。それに、iCloudにお金を払うよりGoogleの便利さを取りたい人もいるでしょう。
そんな人のために、Appleは、写真や動画を他社のクラウドサービスからGoogleフォトのクラウドサービスにコピーできる新しいツールを用意しました。
※2021年3月9日現在、サービスは一部地域でのみ利用可能で、日本は対象外となっています。日本でも利用可能になったらぜひチェックしてみてください。
このツールを使うには、まず、AppleのデータとプライバシーのWebサイトにアクセスして、Apple IDでサインインしましょう。すると、次のような画面が表示されます。

似たような名前の見出しの下にある「データのコピーの転送をリクエスト」というリンクをクリックします。
すると、転送先(Googleフォト)を選択して、写真か動画、またはその両方の転送を選択できる画面が表示されます。

次に、Googleアカウントでログインして、Appleのツールがデータをフォトライブラリーに取り込むことを許可することを求められます。

コピーの確認プロセスの一環として、Appleは、転送が完了するまでに3日から7日かかる可能性があると指摘しています。残念ながら、デジタル生活ってそんなものです。
また、すべてのファイルを保存するためにGoogleアカウントに十分な空き容量を用意しておく必要があります。それができていないと、ストレージが満杯になったときコピーされないファイルが生じるかもしれません。
Appleは、どのぐらいのスペースを空ける必要があるかかなり正確に見積もろうとしますが、Googleアカウントで少しデータの整理をする必要があるときは、多めに見積もる傾向があります。
また、Appleアカウントを削除する(あるいは、少なくとも以前に保存したすべての写真やビデオを削除する)といった抜本的なステップを実行する前に、何が転送されているか確認した方が良いでしょう。Appleは次のように指摘しています。
- Apple IDに関連付けられたiCloud Photosに保存した写真と動画のコピーが転送されます。ファイルの拡張子は、.jpg、.png、.webp、.gif、.mpg、.mod、.mmv、.tod、.wmv、.asf、.avi、.divx、.mov、.m4v、3gp、.3g2、.mp4、.m2t、.m2ts、.mts、.mkv、一部のRAWファイルです。
- 写真は、直近に編集されたバージョンのみ転送され、元のバージョンは転送されません。複製は1枚の写真として表示されます。
- 可能な限り、写真はそのアルバムと一緒に転送されます。動画はアルバムなしで個別に転送されます。
- Googleに転送されたアルバムと動画のファイル名は「Copy of」で始まります。
- 共有アルバム、スマートアルバム、フォトストリームコンテンツ、ライブ写真、一部のメタデータ、及び他のフォルダや場所に保存されている写真や動画など、一部のコンテンツはまったく転送されません。
このように多くの規定があるため、iCloudに保存したすべてのメディアの本物のアーカイブを作成したい場合は、Appleの「データのコピーを取得する」オプションを使用することをおすすめします。
これで、Googleフォトにアップロードするものと、他の場所にアーカイブする必要があるものを分けることができます。
つまり転送を実行するために帯域幅を使用するということですが、これにより、データをさらにコントロールできるようになります。
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Screenshot: David Murphy
David Murphy – Lifehacker US[原文]