財布を盗まれた時のことを考えたい人はいないと思いますが、万が一盗まれた場合は、泥棒やスリに盗られるものは最小限に抑えたいはずです。

元詐欺師フランク・アバグネイル(『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の自伝で有名)は、CNBCに財布には2枚しかクレジットカードを入れないと説明していました。1枚は個人用で、もう1枚はビジネス用です。

持ち歩くクレジットカードやデビッドカードが少なければ、財布がなくなっても停止させたり、無効にしなければならないカードは少なくて済みます。

アバグネイルさんは、デビッドカードを持ち歩いていません。

クレジットカードと同じ消費者保護がついていないので、デビッドカードは家に置いておいたほうがいいとアドバイスします。

デビッドカードを使う度に、あなたのお金と銀行口座は危険にさらされます。

安全のためにも、常に現金は持っておこう

そうは言っても、ATMにお金をおろしに行くにしても、レジで現金払いのみだと言われたにしても、デビッドカードなら一番手っ取り早く支払いができます。

「銀行にお金をおろしに行けばいい」と言う人もいるかもしれませんが、私はもう何年も実際に銀行にお金をおろしに行っていません。

アバグネイルさんは、常に手元に現金を持っていたほうがいいとアドバイスしているので、お財布には常に数千円は入れておくのがいいでしょう。

小切手帳やめったに使わない身分証(マイナンバーカードなど)は家に置いておいたほうがいいです。

(「小切手を切るとわかっている日も、1枚だけ小切手を財布に入れて持って行ったほうがいい」とアバグネイルさんはすすめています。)

詐欺師の立場で考えてみることも大切

CNBCの記事には、アバグネイルさんが持ち歩いた方がいい(or 持ち歩かない方がいい)と思う物一覧が載っているので、チェックしてみてください。

アバグネイルさんは、基本的に誰もが詐欺師だと思って考えることをすすめています。

誰かが自分の財布を盗った場合(もしくは、銃で脅されている間に財布を見られた場合)、相手はどのような情報を盗むことができるでしょうか? いくつの銀行口座やクレジットカードにアクセスできるでしょうか?

簡潔なアドバイスを求めるならこういうことです。クレジットカードを2枚しか持ち歩かなければ、盗まれた時に停止しなければならないカードは2枚だけです。

──2019年11月14日の記事を編集のうえ、再掲載しています。

訳:的野裕子

Source: CNBC