OpenAIがGPT-4 APIを一般ユーザーでも利用可能にすると発表しました。GPT-4 APIはこれまで、ウェイトリストに登録して招待メールをもらえた人だけが使える、という状態でした。

結果、「めちゃくちゃ賢いAIアプリ」がどんどん登場してくるのではないかと思われます。

GPT-4 APIって何なの?

APIはざっくり言うと「アプリAの機能を、アプリBでも使えるようにする仕組み」のこと。ログイン認証をTwitterでできるゲームアプリなんかがよくありますが、これもAPIで実現されています。

「GPT-4 APIが一般に開放」というのは、ChatGPTの有料版などで利用可能な超賢い言語モデル「GPT-4」をさまざまなアプリで呼び出せるようになるということです。GPT-4は文脈を汲み取る能力が非常に高く、受け答えもかなり人間的です。

直接的に関係するのはアプリ開発者ですが、彼らが作ったGPT-4を組み込んだアプリが生活を便利にするという形で、ChatGPTはより多くの人に、より大きな影響を及ぼすようになることでしょう。

GPT-4 APIはかなりの長文プロンプトを処理可能

Image: OpenAI
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GPT-4 APIには8K Context版(最大8,000トークン)と32K Context版(最大32,000トークン)があり、これまでより格段に長いプロンプトも処理可能になっています(価格表はこちら)。

さらに、2023年後半に GPT-4とGPT-3.5 Turbo(後述)のファインチューンが可能になるとも述べており、高度な推論性能を活かした複雑な問題の処理や、より人間味のあるチャットボットの作成などが可能になるのではないかと思われます。

開放は「有効な支払い履歴がある開発者から」としていて、完全に一般公開となるのは2023年7月末とのこと。

GPT-3.5 Turboなども使えるように

Image: OpenAI
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GPT-3.5 Turbo・DALL·E(画像生成)・Whisper(音声認識)のAPIも一般に利用可能になります。

古いモデルのAPIは2024年1月4日から利用できなくなるそうで、既にそういったAPIを利用しているアプリについては修正が必要になるケースも出てきそうです。

執筆:かみやまたくみ

Source: OpenAI

ギズモード・ジャパンより転載(2023.07.07)