ライフハッカーの過去記事にもありましたが、「嫌な奴」をやり込めるには自分も「嫌な奴」になるしかないときもあります。
でも、同意はできないにしても、そこまでするほどのことではないときはどう振る舞えばいいのでしょうか。
たとえばジムで自分のルーティンのすばらしさを、科学的な裏づけもないのにとうとうと語る人に遭遇したり、義母が独自の政治的見解を独善的に主張してくるときなどです。
相手が友人なら、意見が合わないときは、友情にひびが入らない程度に、「君は間違っているよ」とシンプルに言って、そう思う理由を説明すればいいのかもしれません。
でも、相手があまり良く知らない人だったり、職場の上司や良い印象を与えたい相手だったら、「嫌な奴」になるのは得策ではありません。
相手が間違いに気づくまで質問し続ける
最近のRedditのスレッドで、まさにこの話題が取り上げられて、あまり嫌な印象を与えずに相手の話が妥当かチェックする方法について、ユーザーからさまざまなアドバイスが寄せられました。
あるユーザーは、まずは相手が自分の理屈の間違いに気づくまで質問をし続けることをすすめています。
相手の主張について、なぜその考えが正しいと思うのか、その話をどこで聞いたのか説明を求めましょう。そして頃合いを見て、こちらの考えを話します。
そのとき、大切なことは自分の意見が正しいと言い張らないことです(上から目線にならないように気をつけましょう。相手の意見にそれほど興味がないなら、わざわざ反論しない方がいいでしょう)。
相手への指摘に時間はかけない
米ライフハッカーのエディターであるVirginiaさんも、誰かと意見が対立したときは同じような戦略を使っているとのこと。
正直言って、人前では消極的なやり方を選ぶことが多く、「なるほどね。私、思うんだけど、○○じゃない?」という風に語尾を質問する形にしています。
また、相手の間違いを指摘するときは、素早く行い、深刻な雰囲気にならないようにします。
話の流れによっては、私自身の誤解による失敗談を冗談っぽく話します。
自分で自分の間違いを正す機会を相手に与えるか、少なくとも理屈に盲点があることに気づいてもらうようにしましょう。
ウェブで検索すればさりげなく伝えられる
それがうまくいかないときのために、別のRedditユーザーからさらにシンプルな方法が寄せられています。
誰かとはっきり意見が合わないときは、ちょっと間を置いてから、「あ、そうだ。Googleでこれを検索してみようよ」と言います。
そうすれば、ユーモアが加わって、どちらかの意見が正しいとさりげなく伝えられます。
政治の話で意見が合わないときは、メディアを検索すると誰でも自分の主張の正しさを証明する情報源が見つかるので、FactCheckやPolitiFactなど、政治的に中立の立場をとっているサイトを使うようにしましょう。
口調や言葉の選択に気をつけよう
Redditのユーザーたちは、事実でないことを事実として主張する相手に対処するときは、口調や言葉の選択がとても大切だという点で一致しているようです。
あるユーザーは、次のように語っています。
「相手に『あなたは間違っている』とか『NO』と言うことは避けるべきだ」と言います。
どんな人でも2つのことを求めています。
1つは、自分の話に相手が耳を傾けていると感じること。
もう1つは仲間意識です。
相手に「あなたは間違っている」と言うと、そのどちらも満たすことができません。
何をやってもダメなときは、相手との関係をどの程度大事に思っているか考えてみましょう。
たとえ事実を突きつけられても、相手は個人攻撃されているとしか受け取らないこともあります。
意見の違いがささいだったり、相手との関係が大事なときは、今回限りで相手に譲ってしまうのも手です(それに、もめ事が嫌いな人には、その方が精神面においてもベターでしょう)。
しかし、同じことが何度も繰り返し起こり、個人的に影響を受けるような内容であれば、はっきり対峙した方が良いかもしれません。
相手が聞く耳を持たなかったり、こちらがすでに手を尽くしているなら、ときには「嫌な奴」になっても全然構いません。
相手が間違っているという確信があるなら、遠慮なく議論してください。ただし、先に、自分の主張する事実が正しいか確認してからにしましょう。
──2019年10月11日公開記事を再編集して再掲しています。