2013年、私は自分のソーシャルメディアのアカウントをすべて削除しました。そして数年経った時、その「極端な」一歩を踏み出して良かったと思いました。
もしあなたもソーシャルメディアをやめようと思っているのなら、どういうことが起こるのかが気になることでしょう。
また、その劇的な変化に対してどのように準備をはじめれば良いのかという疑問もあるかもしれません。
以下では、私自身の経験に基づいて、予想されることをお伝えします。
1. 予期せぬ反応を受ける
私がソーシャルメディアをやめた時、友人からも、よく知らない人からも、激しい反応がありました。私のデジタルライフに何か問題が起きたのではないかと真剣に心配してくれたのでした。
一部の人は、私が間違ったコースを進んでいると考えて、復帰するようになだめたり、強く言ってきたりしました。
また、軽蔑されたり、1週間後には戻ってくるだろうと冷笑されたりということも…。私としては、もっとリアルで人と会いたいと思っていたのですが、その点は無視されました。
私がオンラインで「非社交的にならないようにする」のを拒否した、ということばかりが、はてしなく議論されていたのでした。
今では、ソーシャルメディアのデトックスが広まっているため、私が経験したような極端な反応に遭遇することはあまりないとは思います。それどころか、あなたの決断を評価して、自分もソーシャルメディアから離れようと思う人もいるかもしれません。
結局のところ、ソーシャルメディアをデトックスしていても、つながりを保つことはできるのです。
いずれにせよ、最終的には、まわりの人はあなたの決断を受け入れるでしょうし、少なくともその反応が、あなたに何らかの影響を与えることはないでしょう。
世間話をしながらソーシャルメディアを使わない理由を伝えられるような、言いまわしのひな型を用意しておくことをおすすめします。
2. ネット上での方向性を見失う
ブラウザを開くたびに、何をすれば良いのかわからなくなることがあるかもしれません。
FacebookやTwitterなど、いつも使っていたウェブ上の行きつけの場所がなくなったせいで、次にどこへ行けばいいのか、わからなくなってしまうのです。
ですが、心配することはありません。これは長くは続きません。
すぐに別の楽しみが見つかります。新しい趣味を見つける余裕も出てくるかもしれません。私は、ソーシャルメディアの代わりに、興味深いニュースレターやフィードに飛びつきました。
情報過多を避けるためにソーシャルメディアをやめるつもりですか?
それなら、「Instagram」のようなソーシャルネットワーキングサイトの誘惑が続く点には注意が必要です。これらのサイトでは、アカウントがなくてもコンテンツを閲覧できてしまいます。
3. 蚊帳の外に置かれる
みんなが知っているのに、自分だけ何も知らないという瞬間がありますよね。ソーシャルメディアをやめると、それがますます増えます。
「Facebook」のステータス、Instagramのアップデート、「Twitter」の出来事、ソーシャルメディアのスラングを常にチェックしていない状況というのは、会話の中の興味深い発言を聞き逃すことと同じようなものです。
「その場にいなければいけなかった」のに、その場にいなかったせいで、ジョークがわからないことが多くなるでしょう。
また、あまり知られていないほかのソーシャルネットワークへの参加要請をうまくかわさなければならないこともあるかもしれません。
親友の休暇中の写真を見たいですか? それなら、送ってもらうのを待つしかないでしょう。
自分からFacebookやInstagramにログインして見るわけにもいきません。その間に、あなたの知り合いはみんな、もうそれを見ていることでしょう。
ソーシャルメディアで何かを見逃す不安感を打ち消すためには、「WhatsApp」や「Discord」などのグループメッセージングアプリでの活動を増やすのがおすすめ。
また、友人や家族と連絡を取り合うための代替手段、時には昔ながらの方法を実践することも必要です。お互いにとって使いやすいものでなければならないことを心に留めておいてください。
4. 特定サイトへのアクセスが制限される
FacebookやTwitterのアカウントを削除して初めて、ウェブがどれほどこれらの主要なソーシャルメディアサイトに依存しているかがわかります。
FacebookやTwitterからログインしてアカウントを登録することができない、というだけの理由で、多くの興味深いサービスを見逃してしまうことでしょう。
昔ながらの電子メールによる登録はどこへ行ってしまったのでしょうか?
5. 就職活動の妨げ
ソーシャルメディアに参加しないことでもっとも大きな打撃を受けるのは「就職活動」。最近の求人では、「優れたソーシャルメディアスキル」を条件にすることが当たり前になってきているようです。
職務に必要な実務的スキルよりも、このようなスキルが重要視されるケースがあるのは残念なことだと思います。
「LinkedIn」で最新情報を把握し、Twitterのチャットに参加し、Facebookグループでディスカッションに参加すれば、間違いなくキャリアを進展させる機会が広がるでしょう(もちろん、これは悪いことではありません)。
そうなれば当然、ソーシャルメディアのプロフィールを復活させたくなるかもしれません。
6. 心に余裕が生まれる
最後に、一番良い点を取り上げましょう。ソーシャルメディアをやめて、最初の数カ月の禁断症状を乗り越えると、心の余裕を取り戻し、それを楽しめるようになります。
ソーシャルメディアのない生活は、とても平和です。
憎悪に満ちたコメントや、政治的な暴言、ばかげた引用、付き合っても良いことのない「知り合い」に日々対処する必要がなくなるのです。また、ソーシャルメディアに関連したセキュリティ上の悩みも少なくなります。
最大の利点は、ほかの人が何をしているかではなく、自分がしていることに、自然と打ち込めるようになることです。1つのことに集中して仕事をするために必要な、精神的な余裕が得られるでしょう。
もちろん、年に何度かは、ソーシャルメディアのフィードに浸りたくなることもあると思います。
そんな時でも、罪悪感を覚える必要はありません。たまには自分を甘やかして、フィードを見てみましょう。
そもそも逃げ出したいと思っていたものをまた目にすることで、状況全体をじっくり見直すことができます。
ソーシャルメディアは「何が起こるかわからない」
仕事でソーシャルメディアが必要な場合は、ソーシャルメディアに戻る準備をしておく必要があります。アプリタイマーを設定するなど、適切な回避策があるかどうかを確認してみましょう。
それができない場合は、ソーシャルメディアを「ライフスタイルの一部」として考えるのではなく、手段やツールとして捉えてください。
多くの人は、ソーシャルメディアが提供するダイナミックで速いペースの交流を楽しみ、うまく使いこなしています。
ですが、悪影響を受ける人も少なくありません。私が思うに、ソーシャルメディアに対するアプローチに、正解や不正解はないと思います。あるのは、自分に合った方法だけです。
Original Article: What Happens When You Quit Social Media? 6 Things I Learned by MakeUseOf