自宅のWi-Fiの接続が悪くなることはありませんか?
実は、家の中にはWi-Fiの速度を落とす障害物がたくさんあります。原因と対策を見ていきましょう。
Wi-Fiと空間の関連性について
まずは、Wi-Fiについて知る必要があります。
簡単に言えば、Wi-Fi自体がインターネットなわけではありません。壁や棚を通り抜けて、インターネットに接続できるようにする電波です。
しかし、Wi-Fiは、物理的な障害を通り抜けることで、電波の強さは弱まります。
影響の大きさは、障害物によってさまざま。これが、広告でうたっているような接続速度が出るか、ひどく遅い信号になるかの違いです。
1. 家自体が妨害しているかもしれない
Wi-Fiの速度が遅い場合、家自体が妨害している可能性もあります。
コンクリートの壁や床、鋼のスタッズ、そのほか重い物をWi-Fiの信号が通らなければならない場合、最大限のパフォーマンスを発揮するのは難しくなります。
Wi-Fiと金属の組み合わせは特に良くありません。
壁や床に何かしらの金属が入っている場合は、Wi-Fiの信号を妨害したり、弱めたりしているかもしれません。
一方、木造や乾式壁であれば、Wi-Fiには特に影響はないので、家中にWi-Fiの信号がきちんと届くはずです。
別の部屋やクローゼットの中にルーターが置いてあっても、Wi-Fiの速度が十分な場合は、壁や床などの材質がWi-Fiの通り抜けやすいものである可能性が高いです。
当然ながら、インターネットの接続速度を最大にするために家を建てる人はいません。
だからこそ、ルーターの置き場所が重要なのです。ルーターとデバイスの間に障害物が少なければ、それだけWi-Fiの速度は上がります。
2. 電化製品もWi-Fiに良くない影響が
ほとんどの電化製品は、Wi-Fiと一緒に使っても問題ありませんが(Wi-Fiに接続するものも電化製品なわけで)、Wi-Fiの天敵となるものもあります。
冷蔵庫、食器洗い機、オーブンなど、台所にある電化製品は、大きく、金属の箱状で、Wi-Fiの信号を通しにくいです。
電子レンジについては、金属の箱であるのは言うまでもなく、Wi-Fiに干渉する電波も出しています。
ほかの電化製品でWi-Fiに影響を与えるものとしては、洗濯機やドライヤーなどがあり、家の様々な場所にある可能性があります(台所のことも!)。
このような電化製品のある部屋を通って、Wi-Fiに接続しようとしているなら、妨害されている恐れがあります。
3. 自宅に薄い金属の障害物はあるか
Wi-Fiを妨害しているとは思われていない、意外な2大障害物が、テレビと鏡です。薄型のテレビは、実際は薄い金属の板なので、周囲の物からWi-Fiの信号を遮断します。
ゲーム機やスマートデバイスを使って、テレビからインターネットに接続しようとすると、問題になることがあるとわかるでしょう。
鏡もWi-Fiには良くありません。
鏡も金属なので、Wi-Fiの信号を弱めることがあります。私は、テレビの隣に鏡を置いているので、置き場所を考え直したほうがいいかもしれません。
4. 古い技術のせいかもしれない
これは可能性が低いと思いますが、当てはまる人がいるかもしれません。
現代の技術は、Wi-Fiの信号を邪魔しないように設計されていますが、昔の技術はそこまで考えられていません。
特に、古いBluetoothデバイスは、Wi-Fiに干渉することがあり、Wi-Fi信号を不安定にしている可能性があります。
古いBluetoothデバイスをリビングで使っている人は、移動させたほうがいいかもしれません。
自宅のWi-Fiを妨害しないようにするには
今回の記事で何はさておき覚えておいて欲しいのは、ルーターはオープンな場所に置くということです。
自宅のあらゆるものが、Wi-Fiの信号を著しく弱める可能性がありますが、まずやるべきことはルーターとデバイス間の障害物をできるだけ減らすことです。
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誰もが同じ状況ではありません。ルーターを居間のテーブルの上に置くことができる人もいれば、インターネット回線の近くに置かなければならない人もいるでしょう。
ルーターの置き場所が選べる人は、この原則を踏まえてインターネット環境を設定してみてください。
──2022年6月13日の記事を編集のうえ、再掲載しています。
訳:的野裕子
Source: How-To Geek