多くの新製品が発表される中、Appleは6月5日(現地時間)の開発者向けのイベント「WWDC 2023」でプライバシーと安全性に関する機能を多数発表しました。
iPhoneをiOS 17にアップデートする際やiPhone以外のAppleデバイスをこの秋リリースされる新しいOSにアップデートする際に期待されるプライバシーと安全性に関する機能を以下に紹介します。
1. Safariのプライベートブラウジングが改善
Safariは近々、トラッキング防止機能をさらに強化し、Webサイトがユーザーの個人情報を盛り込んだプロファイルを作成できないようにする予定です。
さらに、プライベートブラウジングモードを使用していて、プライベートブラウジングタブから移動したり、ノートパソコンから離れたりすると、Safariは自動的にロックされ、ユーザーのブラウジングが覗き見されないように保護します。
ブラウザのロックを解除するには、生体認証を使用するか、パスコードを入力する必要があります。
2. ハイパーリンクでプライバシーを強化
多くのWebサイトが、リンクの末尾に文字を追加することで、ユーザーを追跡しようとしています。これを利用して、どの検索キーワード、どのソーシャルメディアサイト、またはどのデバイスを使用してそのページにたどり着いたか判断するサイトもあります。
今後のソフトウェアアップデートにより、Apple Mail、メッセージアプリ、Safariのプライベートブラウジングモードでは、このトラッキング情報が自動的に削除されます。
3. アプリが収集したユーザー情報が確認可能に
App Storeの「Privacy Nutrition Labels」で、アプリがどのようなデータを収集しているか確認できます。
Appleは、アプリが使用するサードパーティ製ソフトウェア開発キット(SDK)が収集するデータについても情報を追加する予定なので、今後この機能の重要性は高まるでしょう。