20年ほど前、私は独立開業するためにとてもいい仕事を辞めました。当初は本のデザインのビジネスをするつもりで、まさか作家や講演者になるとは思ってもいませんでした

それからというもの、ウエブサイトを作ったり、結婚式の写真を撮ったり、クライアントの代わりに展示会に出展したりしましたが、どれも予定外のことでした。

数年前、妻と私は(どちらかと言えば妻がメインです。ふたりのあいだでは、妻が経営者、私が労働者という体制で、私もこれを誇りに思っているので)1軒の賃貸物件に投資することにしました。

あれから10年、私たちは12軒の物件を所有し、最近では土地を購入し、そこに一戸建て住宅を17戸建てるところです。当初、賃貸収入で住宅ローンをまかなって資産を増やそうと思って始めたことで、まさかデベロッパーになるとは思ってもみませんでした。

数年前、作家や講演者になると決めていたら、これらのことはきっと始めてもいなかったでしょう。計画は壮大すぎ、気が遠くなるほど大変すぎ、知らないことが多すぎる。とても実現できるとは思えなかったでしょう。

数年前、はじめからデベロッパーを目指していたら、妻や私は、第一歩を踏み出すことすらしなかったでしょう。計画は壮大すぎ、気が遠くなるほど大変すぎ、知らないことが多すぎる。とても実現できるとは思えなかったでしょう。

これが、壮大な目標の難しいところです。 大きな夢を見ているのに知識や技術、経験も乏しいときは、成功を約束するようなすばらしい計画を立てるのは不可能に近いのです。

終わりまで見通せそうか? いや、とっかかりすら見えてこない、というふうに。

偉業を成し遂げ続けたスティーブ・ジョブズの考え方

そんなときでも、スティーブ・ジョブズはお構いなしでした。計画というものは、後になってみて初めてすばらしかったと思えるものだから、とアップルの共同創業者スティーブ・ジョブズは言っていました

将来を見据えながら点と点をつなぐことはできない。後から振り返ったときに初めてできることなんだ。だから、点と点はいつかつながるものだと信じるしかない

何かを信じることだ。自分の直感でも、運命、人生、カルマ(業、宿命)でも。このやりかたで、うまくいかなかったことは一度もない。むしろ、私の人生を大きく変えてくれた。

ジョブズはいろいろなことを試しました。そして、さらに試行錯誤を続けました。うまくいったものもあれば、そうでもなかったものもありましたが、その成功や失敗から学ぶところがあったそうです。

ジョブズは、見直したり、やり方を変えたり、軌道修正したりしながら、彼が行ってきたことや自分がおいた「点」がいつの日かすべてつながると信じて前進し続けました。なぜなら、「点」は必ずつながるものだからです。

あなたが始めたサイドビジネスで、そこで出会った人といつの日か大盛況のビジネスを展開することになるかもしれない。

食べていくために始めた今の営業の仕事で、将来、起業するときの顧客になってくれる人に出会うためのスキルを磨くことになるかもしれない。

業者にお金を払う余裕がないからとDIYで取り組んだ家のリフォームに興味が湧いて、不動産ビジネスを始める基礎ができるかもしれない。

では、点と点が必ずつながるのは、なぜでしょう?

それは、あなたがつなげようとするからです。新しいことに挑戦することでスキルが身につき、新しいことに興味を拡げることで、より見識が広がります。挫折を乗り越えれば、自信がつきます。

「点と点がつながる」ことを信じましょう。

運命とは、あなたに降りかかってくるものではないから。運命とは、あなたが築き上げるものだからです。

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