WWDC23でお披露目された次期OS「iPad OS 17」。
発表されたアップデート内容から、仕事に役立ちそうなPDFの閲覧・管理およびウィジェット等での情報表示に関する機能をご紹介します。
PDF機能が大幅に強化!入力フォームを自動認識
iPad OS 17では、PDFを扱うための機能が大きくアップデートされました。
入力欄を自動認識
名前や住所などの入力欄があるPDFファイルを開くと、それぞれの入力欄を機械学習で自動認識。連絡先情報から自動で氏名や住所、メールアドレスなどを入力できます。

役所に提出する書類やサービスの申込書など、PDFで配布された書類に必要事項を記入して返信しなければならない状況は、未だによくあります。出先からでもiPadでサクッと入力できるようになるのは嬉しいですね。
「メモ」アプリから書き込み可能
さらに、「メモ」アプリでは、PDFを全幅表示で開き、Apple Pencilで注釈を書き込むことも可能になります。
PDFをほかのユーザーと共有しながら、リアルタイムでお互いに注釈を加えることもできるので、書類のチェックなどがスムーズになりそうです。

ウィジェットが進化!アプリを開かずに操作可能に
iPadのウィジェットも大きな進化を遂げました。
アプリを開かずとも、ウィジェット上から音楽を再生・停止したり、リマインダーのタスクを完了したりといった操作を行なえるようになります。

2年前のiPad OS 15で登場したウィジェットは、タスクや新着メール、ニュースなど、必要な情報をホーム画面にまとめておけることからiPadの利便性を大きく向上させました。
ただし、これまでは、たとえばApple Musicならウィジェットには「最近聞いたプレイリスト」が表示され、実際に再生するにはタップしてアプリを起動させる必要がありました。
アプリを起動することなく操作できるようになることで、よりスマートにウィジェットを使いこなせるようになりそうです。
ロック画面を自由にカスタマイズ。リアルタイム情報も表示
そして、ロック画面も大きくアップデート。
iPhoneのロック画面と同様に、時刻表示のフォントや色をカスタマイズして好きな写真と組み合わせたり、絵文字を組み合わせたデザインを作成したりできるようになります。

さらに、ロック画面上にフードデリバリーの配送状況やスポーツの試合結果をリアルタイムで表示する「ライブアクティビティ」も追加されました。

気軽にどこにでも持ち歩けて、仕事でしっかり使える性能を備えていることがiPadのいいところ。
今回のPDFやウィジェットに関する新機能やアップデートは、そんなiPadの魅力をさらに高めてくれるものとなりそうです。
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