思っていた以上にスマートウォッチだった。
カシオからG-SHOCKの新製品「G-SQUAD DW-H5600」シリーズが発売されました。
見た目は初代G-SHOCKを彷彿とさせる四角いフェイス。そこに、心拍センサーなどのアクティビティトラッカーの機能を搭載したモデルです。

外観はG-SHOCK、中身はスマートウォッチ。これはG-SHOCK大好きな人たち、腕時計が好きな人たちにとって、理想のプロダクトではないでしょうか。というのも、普通のスマートウォッチっていかにも「スマートウォッチ感」が強いものがほとんどだからです。
毎日の自分のライフログを取りたいけど、「スマートウォッチのデザインが好みではないから使っていない」という人のニーズにマッチすると思います。
そこで、この「G-SQUAD DW-H5600」シリーズの使い心地はどうなのか。発売前にカシオさんから本機をお借りすることができたので、じっくり使い倒してみました。
デザインはG-SHOCKそのもの

実際に腕に着けてみると、スマートウォッチらしさはゼロ。みんな大好きG-SHOCKそのものです。本体の厚みは結構あるのですが(17mmくらい)、着けてみるとあまり気になりません。重さもそれほど感じないです。

この辺りのフィット感は、さすがG-SHOCKといったところ。
四角いデザインは、ラフな服装からスーツなどのフォーマルなスタイルにもマッチ。シーンを選ばず着けていられるのは、アクティビティトラッカーとしては優秀です。
もちろんG-SHOCKですから、耐衝撃構造で20気圧防水と、少々手荒に扱っても安心なタフさを備えています。
見た目がかっこいい。どんな服装にも合う。着け心地がいい。タフ。
24時間着けっぱなし前提のアクティビティトラッカーとして、G-SHOCKは理想的な腕時計ではないでしょうか。
予想以上に機能が豊富
アクティビティトラッカーとしての機能は、心拍計測、血中酸素レベル、歩数、消費カロリー、睡眠計測など。そのほか、スマホに来た電話やメール、SNSなどの通知もしてくれます。

そのほか、ランニング、ウォーキング、ジムワークアウト、インターバルトレーニングの4種類のアクティビティに対応しており、距離や速度、消費カロリーなどをリアルタイムに画面上に表示してくれます。
GPSは内蔵されていないものの、スマホのGPS機能を使った正確な位置情報の記録も可能。
実際にウォーキングをしてみたところ、ちゃんと地図に移動経路が記録されていました。

おもしろいなと思ったのは「カーディオ負荷」という項目。トレーニングの際に、脂肪、炭水化物、タンパク質の3大栄養素の消費量や、睡眠によるどれだけ心身が回復したのかをチェックできるのです。
実はこのあたりのアルゴリズムは、多数のスマートウォッチを手がけるポラール・エレクトロ社のものが採用されています。

睡眠計測は「NIGHTLY RECHARGE」という項目でチェックが可能です。睡眠の質をスコア化してくれるだけでなく、自律神経ステータスも分析して表示してくれます。
はっきりいって、ここまでいろいろなデータが取れるとは思っていませんでしたし、いわゆるスマートウォッチができることはほとんど可能です。

対応しているアクティビティが4種類しかないので、物足りないと感じる方もいるかもしれません。僕みたいに頻繁には運動しない、日々の歩数とカロリーだけ記録してくれればいいやって人にとっては、これで十分です。