ジメジメとした季節となり、素足になる機会も増えました。すると、必然的に部屋を歩くだけで床はベタつく皮脂汚れだらけ。「スッキリと水拭きしたい」「床環境をリセットしたい」という需要は多いはず。
しかし、思うだけで実践にまでいかないのが実情ではないでしょうか。
実際、僕もそうなのです。なぜかといえば時間がかかり、重労働だから。全部水拭きすれば気持ちいいことはわかっているけれど、タイムパフォーマンス的に見ると割に合わなく、結果として後回しに…。
そんな拭き掃除に割かれる時間を、体感で1/10くらいにして、労働量を1/100くらいにしてくれるかもしれない。そんな解決策がDyson(ダイソン)から提案されました。

「Dyson V12s Detect Slim Submarine(SV46 SU)」は、Dyson史上初となる水拭きできるヘッドへと換装できるコードレススティッククリーナー。
さまざまな家庭、エリア、汚れに対して1つでアプローチできるオールインワンモデルです。
掃除の鉄則に沿った「吸引×水拭き」の2段階アプローチ

Dysonが提案するのは、ゴミの吸引と水拭きという2段階掃除。
レーザーで微細なホコリレベルでゴミを可視化して吸い上げる「Fluffy Opticクリーナーヘッド」で、吸引できるゴミは掃除機で吸引。

その後、ウェットな汚れに対して、水拭き用の「Submarine ウェットローラーヘッド」で水拭き掃除するというアプローチになります。
付け替えるのは面倒。最初から水拭きでいいのでは?
確かにそう思うかもしれません。しかし、掃除の鉄則からするとこれが正解なのです。
ホコリなどを見かけるとつい「水拭きで一掃!」としたくなりますが、床に限らず掃除の基本は、まず「ゴミを取り除く」ところがスタート。
最初から水拭きで水分を与えてしまうと、塊になって隙間などに詰まりやすくなります。また、雑巾側にも塊が付着し、洗う際にも手間が増えてしまいます。
そう、段取りが重要なのは仕事も掃除も同じ。「最短」が最速や最良ではないのです。
Dysonが出した床の「拭き掃除」へのアンサー

「Submarine ウェットローラーヘッド」の構造は理にかなっています。
前方のウェットローラーは、8つのポイントからマイクロファイバー製のローラー全体に効率良く給水。清水タンクは300mlで、一度の掃除で4LDK(約66畳分)に対応できます。

床拭きで生じる汚水は、アルミニウム製フィンによって濾し取られ、汚水タンクへと回収。これにより、汚水で床が汚れることなく、常にキレイな水で掃除できる構造になっているのです。

デモンストレーションでは、床に書いたクレヨンの落書きや、溢したコーヒーまで、一度ヘッドを往復させるだけでキレイになっていました。
マイクロファイバーの素材や密度まで研究したとあって、汚れの除去力はさすが。手で掃除するよりもキレイになるかもしれません。床材によっては多少の濡れ感も残りますが、自然乾燥に任せていいレベルです。
なにより、雑巾がけのように力を入れる必要もなく、かけ心地がスムーズ。ほとんど負荷を感じないのには驚きました。これなら広い範囲を立ったまま、効率良く・すばやく水拭きできます。
ここまで読んで「モーターが水を吸って壊れてしまうのでは?」と心配する声があるかもしれません。しかし、心配はご無用。

実はこのヘッド、ノズルとつながってはいますが、吸引口が空いていないのです。そのため、水が吸い込まれて壊れる可能性はゼロなのです。
得意なシーンと不得意そうなシーンは?
水拭きが楽にできるようになる。
この事実は複数のメリットを与えてくれます。たとえば、以下のような問題を抱えているケース。
1.自宅では裸足派。でも床の汚れも気になる。
2.揚げ物が多く、キッチンの床への油はねが気になる。
3.家庭にペットや赤ちゃんがいるため、床の清潔さが気になる。
広いエリアをしっかりと水拭きしたい場合の手段として非常に優秀で、各家庭が抱える「リフレッシュしたい」ニーズを叶えててくれるソリューションとなるはずです。
一方で、不向きなシーンもあります。

汚水を捨てたり、ローラーやタンクの洗浄など、毎回のメンテナンスが推奨されているため、コーヒーをちょっとこぼしたようなレベルの汚れには不向き。
後片付けまで考えると、スポット的な汚れへの対処は素直に雑巾を絞って拭いたほうが早くて楽ですね。TPOに合わせて使い分けるのがベストです。
「気持ちいい床」実現のハードルは大きく下がる

今までやりたかったけどできなかった。やろうと思えばできるけど、本音を言えばあまりやりたくない。
「Dyson V12s Detect Slim Submarine」は、そんな「床拭き掃除」への課題との距離を縮めてくれます。そして、縮まった分の時間と、体力の余裕を生み出す家電とも言えるでしょう。
価格は直販サイトで12万1000円(税込)。決して安くはありませんが、水拭き抜きにしてもパワフルなスティッククリーナーとして、日常のあらゆるシーンで便利に利用できます。
そこに「水拭きできる」という付加価値が加わっていると考えれば、悪くないコストではないでしょうか。
吸引力こそパワー! 歴代最強の吸引力モデルも同時発表

もし水拭きは不要。というなら、同時に発表された「Dyson Gen5detect」も注目です。

こちらはモーターから新たに設計した、第5世代のDyson掃除機となり、歴代最強の吸引力。何重もの寝具カバーの上からでも、ベビーパウダーを吸い上げてしまうくらいのパワーがあります。

さらに、吸引したゴミの量やサイズをリアルタイムに分析するため、「きれいになった」タイミングまで可視化されるのです。
こちらの価格も直販サイトで12万1000円。
サイズは大きく、重量もやや重め(3.2kg)ですが、パワーとインテリジェンスという2つの武器は強力。
わずかでもゴミやホコリを見逃したくないなら、「Dyson Gen5detect」も検討を。